みずほ事件

ときは平成15年2月4日、みずほインベスターズ証券に、ある銘柄への259円での指値での売り注文が30000株入りました。その株の現在額は275円。みずほの担当者デーラー悪土井(仮名 35)はその株を259円で自社で買い取りたいと考え、売り買い注文を同時に出すことにより即時決着で買い取ることを狙いました。ところが、そのときの板は


売り買い
?000279 
 2752000
 2602000

この状況で259円の売り注文を出すのは275円の約定価格から15円も離れているため特別気配*1の表示をだしてしまい、さらにルールから取引は即時に成立しません。ハイエナ多き相場で特別気配がでたものならば即決でかいに回られ第3者に買い取られてしまうでしょう。いやいや、取引は実際そう行なわれなければならないのです。
しかし、悪土井(仮名 35)はこれを自社で買い取るための工作を思いつきます。

〜方法論
ようするに特別気配を出さなければよいのですから、悪土井が行なったのは下のように265、270円に1000株づつの注文を出し259円に24000株の注文を指した後に259円の売り注文30000株を出すことで24000株を手に入れ、売った差益も手に入ります。もちろん顧客には259円で30000株売った分でできただけの金を…


売り買い
?000279 
 2752000
 2701000
 2651000
 2602000
3000025924000
赤字は悪土井の出した注文

さて、悪土井の計画どうりいくのでしょうか?
14:43
まさに、場が締められようという直前に一連の注文を出した悪土井。あとは、ことが上手くはこんでいくことを願うのみ。
14:44
あっさり約定。まんまと金と株を手に入れたみずほ。こんな卑怯な取引が許されるのでしょうか?

このような条件の会社を探しましたが
http://table.yahoo.co.jp/t?c=2003&a=2&b=4&f=2003&d=2&e=5&g=d&s=3878.t&y=0&z=3878.t
でしょうか。ここを買ったのならば現在
http://quote.yahoo.co.jp/q?s=3878.t&d=1y
のようになっていまして、確かにある程度は儲けたのでしょうが30000株でそれほど儲けたとも思えないみずほとあなた

それでよかったの?



なんかあったのに、高値をうたないのは売るセンスがいるし理由をつけるべき

*1:取引所立会内売買のルールでは、取引価格の継続性の観点から、直近約定価格から更新値幅から(当該銘柄では5円)の範囲内の価格でないと即時に売買が成立しないこととしており、その値段を超えてしまう場合には、新たな注文を呼び込むため「特別気配」の表示を行なうこととしている。その後、新たな注文が入らずその特別気配値段で売買が成立しない場合には、5分間隔で特別気配を更新し、所序に売買が成立する価格に近づけていき、売買を成立させることとしている。