オークスのなかの名馬の条件

これこそが切れ味を信条とする母ゆずり

台風の上陸はなくなり、穴党最後の希望が断たれた。ただし、ほとんど距離適性もなにもわからずスローですすむオークスだけに金曜との雨とそのなかで行なわれる土曜競馬でどれだけボロボロの馬場になるかがポイントとなりそうだ。どうでもいいけど目黒記念ではダービーレグノを狙おうと思っていたのだが、最近まともに走りすぎていて普通に人気になりそうでちょっとアレだ。

さてさて、話は変わってオークスにおける名馬というものについて。この１２頭の共通点はオークスにおける私のとっておきの攻略法にあてはまる馬達。

今年の桜花賞１〜３着馬はこの条件を一応クリアしそうですね。ただ、ヤマニンシュクルはアズマサンダースに１勝３敗で、阪神JFも後方有利ということを考えるとアズマサンダースのほうが圧倒的に有利にも感じる。また、うわすべりする馬場になると加速装置つきのヤマニンシュクルは滑らず走れるかどうか疑問。

母の話
ダンスパートナーのはじめはそれほどの期待を集める馬ではなかった*1。トライアル2着で桜花賞2着になっても、まだ人気はライデンリーダーに譲った。それはオークスまでの話。オークスで後方一気の圧勝を決めたダンスパートナーは海外遠征→菊花賞と牝馬との勝負にはもう興味がないかと思われた。しかし、この菊花賞後に選んだのは有馬記念ではなく阪神牝馬特別。

いつもの後方待機。マジックキスをとらえきったとき、さらに後ろから強烈な脚で差した牝馬がいた。サマニベッピンである。後にも先にもダンスパートナーを後ろから差したのはこの馬のみ。ノーザンテースト産駒である。

その金鯱賞はサマニベッピンのためにあった。大外強襲！荒れたー！なんじゃそりゃー。父ノーザンテースト…納得。当時の私といえばなにがなんでもノーザンテースト、アンバーシャダイでノーザンテーストの血が入ってればなんでもありと思っていた*2。その後はまあちんたらした成績だったのだが、まあ府中牝馬S。この年の府中牝馬Sと天皇賞・秋が僕のおかしい競馬感の基本をつくってしまったのだ。いわゆるゴボウ抜き。１６頭ゴボウ抜きである*3。そんで、ダンスパートナーをブッこ抜く阪神牝馬特別の差し切り。

サマニベッピンはその血統背景と強烈な脚からくる繁殖としてかなり期待された。毎年、サンデーサイレンスをつけていたのはそのためだ。しかし、サンデー×ノーザンテーストの配合には他の配合と比べてノーザンテーストの底力を全面的にサンデーが打ち消してしまう。いい産駒に恵まれなかった。

４年目の産駒デビューに陣営の期待はいやがおうにも高まった。その仔は新馬戦を1人気で圧勝。つづく赤松賞でも当然の1人気に推された。ここで、出てきた葦毛の牝馬 *4はその期待された仔を一蹴。

年明けても王道な路線にはいかず、あえて牡馬へ挑戦。共同通信杯１０頭中１０着。中途ハンパな位置どりをとる後藤があわなかったのだろう。北村騎手に乗り変わったアネモネSでは後方待機するとフルパワーをためて豪快にまくりきった。桜花賞もおなじく作戦をとったが、阪神1600ｍをこのレベルの関東騎手が乗りこなすのは簡単なことではない。案の定、行き馬を失い４コーナーからためた脚を解放するスキ間もなく１０着。その翌週、次なる夢舞台のために、すぐに調教を始めた*5。

　　　　　　名はレディインブラック
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　−喪服につつまれた女

そういえば、明日更新できなければ今週末更新できない気がするので*6、今週の予想を印だけ書いときます。

目黒記念
◎ファストタテヤマ
○アクティブバイオ
▲ダービーレグノ
 ヴィータローザは小倉で待ってます。ダービーレグノ56.5は重杉

TV愛知オープン
◎イルバチオ
○ドリームカムカム
▲ワンダーシアトル
どうみてもイルバチオとドリームカムカムのハンデは恵まれすぎている

優駿牝馬
◎ヤマニンアラバスタ
○レディインブラック
▲ダンスインザムード
さんざん書いてきたのでばれてると思いますが、この３連単です。

東海S
◎ビワシンセイキ
○アンドゥオール
▲ベラージオ
やっぱ、横典がこっちきてるし。あのG1実績で57kじゃ仕方ないでしょう

*1:ダンスインザダークの期待は異常だったけど

*2:実際、こいつらどんなんでも穴あけてたし

*3:今みてみると15頭じゃねえか。勘違い

*4:その母は長距離を得意としていたが、牝馬の長距離馬にその出番などもなく勲章もなく引退

*5:前にも書いたが、いきなりコースで乗るなど超異例

*6:雨がふらなければ