枠順発表

まずは1枠1番のマイネルマクロス。出走馬中でぶっちきりのテン3F能力*1をもっており10中8,9どころか99%ハナをとることができるだろう。問題は後藤。彼はここのところ逃げるのをあえて避けているようにも見える。それは天皇賞秋のローエングリンの暴走によって干されてしまったからか、それとも平均ラップの逃げをうつ自身がないのか。どうも、バクチ才に一点欠けているようだ。先日オークスに出走したメイショウオスカルにしてもそれまで逃げてきた馬でフローラSでは抑える競馬。オークスでも当然のように抑えてみせた。皐月賞でも散々逃げ宣言したくせに出遅れて抑えて競馬した1枠1番。今回もスタンド前の東京2400m。さて、逃げれるのか。


ただ、マイネルマクロス自身には全く文句がつかない。すでに11戦戦ってきているが、つねに逃げながら大きく負けたのは皐月賞のみ。京成杯では超ハイペース*2の前半58.0。これでフォーカルポイントに差されたものの、2戦目のキングカメハメハについてこれないペースを作った。毎日杯ではその狂気のまま。皐月賞で後方組で最も速い脚を使ったのはこの馬*3。7〜17着までが0.5差にあつまるゴールだったにしても。評価できる。調教も皐月組では2番目に早い始動。その週から時計を出している。さらに外目をやったり内をやったり。


今回は9番枠のコスモバルクの気になる点は皐月賞のときの荒れた様子である。あのときは大外枠の最後の枠いれだったが、今回は先入れの9番枠。あの様子が続くならば自慢の先行力が失われるかもしれない。先行するダイワメジャーメイショウムネノリのマークはできてもマクロスかムネノリが行かなければ自分がペースを作らなければいけなくなるかもしれない。そのとき五十嵐がほとんど乗ったことない展開でどうなるか。


最もいい枠をひいたのはフォーカルポイントだろう。鞍上は田中勝春。ダービーでは流れに乗れずに何度も穴人気を飛ばしている*4、私の天敵騎手であり東京2400mが関東騎手のくせにどうにもこうにも下手なのだが、今回に限ってはかなりプラスに働くことがある。それは馬場状態だ。先週のスイープトウショウが通ったスーパーベルトをゲットするかもしれないのだ。それは、京王杯を思い出して欲しい。勝負どころを間違えたウインラディウス田中勝春が内がきれいに開いたのを上手く出すことができて抜け出したのだ。
フォーカルポイントは皐月賞組のなかでもっとも早く4月29日にはじめて本番前に一杯の併せ調教を2本やっている。実践並の時計も出していて、仕上がりは良い。


また、キングカメハメハの12番枠もほぼ絶好枠といってもいい。先行力もあるカメハメハだが、決め手から後ろからも競馬できる。過去にはゼンノジャンゴボーンキングトーホウシデンセイウンスカイランニングゲイルあたりが掲示板入りしている。



ハイアーゲームの17枠は東京2400mの死に枠じゃないのか?とオークスで書いたが、ダービーにおける17枠はかなり苦戦つづきである


03 マイネルソロモン 牡 3 57 四位洋文 6人気 18着
02 タイガーカフェ  牡 3 57 四位洋文 5人気 10着
01 クロフネ     牡 3 57 武豊   2人気 5着
00 ジョウテンブレー 牡 4 57 蛯名正義 5人気 6着
99 マルブツオペラ  牡 4 57 武幸四郎 14人気12着
98 ディヴァインライ 牡 4 57 橋本広喜 9人気 7着
97 トキオエクセレン 牡 4 57 吉田豊  5人気 8着
95 オースミベスト  牡 4 57 武豊   3人気 8着
94 ナリタブライアン 牡 4 57 南井克巳 1人気 1着
93 シルクムーンライ 牡 4 57 土肥幸広 15人気 15着
92 ブレイジングレッ 牡 4 57 村本善之 13人気 16着
なんというかブライアンの凄さを表すデータになってしまったかも


それでも、結局は先週オークスを制したマクロスの次にテンの速さのある4枠8番メイショウムネノリに乗る福永祐一がよどみないダービーらしいペースを作ってくれる。彼はもともとの主戦でもなく、お手馬だったわけでもない。メイショウ側からボーラーがでないかわりに用意した馬だ。役目はわかっている。


逃げるのは後藤ではなく祐一でしょう。

*1:メイショウボーラーがいないので他馬を3Fで0.5秒は離せる。ダイワメジャーでもついてこれないし、ついてこないはず

*2:これも、騎手が後藤でとても勝とうとしているラップには思えない。もっと遅くていいだろ

*3:あがり3Fだけでみるとフォーカルポイントだが

*4:ミナモトマリノスサクラプレジデントバランスオブゲーム