宝塚記念 〜ラップで見る天皇賞〜

今年の天皇賞のラップはシルクフェイマスが雨でかかってしまったので道中で1度も13秒台を踏むことのないかなり速いラップだった。時計の速い馬場だったこともあるが、タイムも優秀。それがゆえに道中で外外を回った馬はかなり割を食った形。スズカマンボの死んだふりがモロに決まった。
2着のビッグゴールドは半年の休養で前脚の具合が良くなったためにメイチで調教ができるようになったのが、今年の好調に繋がっているらしい。シルクフェイマスがレースを壊すラップを踏んでいるのにそれに良く耐えた。最後もスズカマンボになかなか交わさせない粘りをみせていて、先行勢のなかで残っていたのはビッグゴールドだけだった。


2005 13.3 12.1 12.3 12.6 12.5 12.6 11.7 12.9 12.5 12.3 12.4 12.3 12.1 11.6 11.4 11.9
このレースでかなり強い競馬をしているのがトウショウナイト天皇賞では完全に乗り方を間違っていてスズカマンボの抜群の手応えを見ながらも、マークをアイポッパーにつけて外から真っ向勝負にかかっていっている。これだけロスして4着というのは凄いとも言えるが、逆に言うと今回も外を回すとかなりきついコースでそのような競馬をしてくるとも言える。抑えは必要だが、ちゃんと乗れる可能性は低い。次の重賞で狙いたい。

金鯱賞


金鯱賞の前の週にワンモアチャッターがありえないレコードを出していたため、タップダンスシチーならどれだけのタイムを出すのかと期待していた。それが1:58.9というのだからもの足りない。とはいえ、金鯱賞では過去にもハナを切っているわけではなく他人がつくったペースを走っていただけだった。今回のレースを出来おちと見るのは早い。それでも逃げさせられたもの足りない前哨戦だったことは事実。今回はテンのスピードの差も考えるとビッグゴールドがすんなり逃げる形になるだろう。
去年は金鯱賞で速いラップだったために3コーナーからラクラクローエングリンを交わしにいけたが、今年はビッグゴールドにそれができるだろうか?
タップダンスシチーシンボリクリスエスヒシミラクルゼンノロブロイディープインパクト*1といった馬達を縦の線で結んでくれる馬。


このレースに出たおかげでかなり割食いそうなのはシルクフェイマス天皇賞の内容ではバツが悪く、ちゃんとしたレースをさせたかったのだろう。だが、天皇賞の方が速い流れだっただけに、いくら先行力のある馬とはいえ今回は前にとりつくのが難しいかもしれない。晴れるとまともに走っている*2上に中京2000mでは距離も短かった。今回、もれなく人気することはわかっているが買わざるをえない一頭。


アドマイヤグルーヴは4コーナーでは完全に目標をタップダンスシチー一本に決め手まくりにいったのだが、シルクフェイマスがしぶとくてなかなか交わせず。結局、最後は。まあ、この馬に関しては460キロでないと参考外。競馬ブックの写真パドックを見る限りでは全く仕上がっているようには見えないが当日の出来で。



スイープトウショウはゲート試験に悩まされることもなくなった。また、前走を見ていると馬ゴミに入れても影響はないよう。外を回して差すことは無理だが、インに入るような枠準なら届くかも。

いらない馬

スティルインラブ
牝馬三冠馬も最低人気候補になってしまいましたね。どこにいっても斤量が苦しい現役

リンカーン
去年は武騎手の神騎乗のサポートがあった。1年勝ち星から離れているのは厳しい。

ハーツクライ
古馬G1でどうにもなっていない。阪神2200mでこの脚質の馬は届かない。

サンライズペガサス
2000mベストというタイプの馬。脚をタメさせてもらえそうにない。

ボーンキング
3年前でも…
だが、それがいいじゃないか!LOVE!
買わないけど!

ヴィータローザ
アンカツなら買えたが、乗り変わりで×

サイレントディール
どうにもならぬ

*1:ジャパンカップで蹴散らして、有馬記念でリベンジの機会を与える予定

*2:去年は良馬場で2−1−3−0