府中牝馬S

秋華賞はトライアルが終わった時点で、2頭+3くらいでほぼ決着がつくとすでに決まっているのでいろいろ考える必要もない。たぶん、最終的には3連単3点か2点で収まると思う。それより東だ東。G1の裏開催の重賞ほど面白いものはない。今日は府中牝馬Sのある馬の印がほとんど無いのを見届けて、小さくガッツポーズ。



さて、今年の牝馬Sと名のつくものからつかないものまで4歳が独占した。スイープトウショウ宝塚記念を制覇。古馬牡馬を相手にしても、ヤマニンアラバスタダイワエルシエーロが互角に渡りあっていた。

京都牝馬 アズマサンダース 4歳
中山牝馬 ウイングレット  4歳
福島牝馬 メイショウオスカル4歳
愛知杯  マイネソーサリス 4歳
マーメイ ダイワエルシエーロ4歳
クイーンCレクレドール   4歳
じゃあ、今年の4歳が圧倒的に強いのか?というとそれもちょっと違っている。どちらかといえば
牝馬戦線に関しては実績馬が出ていない。これらの牝馬Sはハンデだ別定だの規定が4歳に甘く、5歳以上に厳しいのだ。それゆえか、5歳以上の牝馬でこれらのレースに参加した一線級はというとヘヴンリーロマンススターリーヘヴンオースミコスモチアズメッセージといったあたりのみ。他の有力馬はというと、去年エリザベス女王杯で頂点を争ったアドマイヤグルーヴエルノヴァは牡馬に果敢に挑戦し、オースミハルカは福島牝馬Sで58キロを背負わされるとあっさり休養に入った。ようするに、古馬牝馬路線に5歳以上の馬があまり出ていないのだ。


牝馬のピークは短い。競走能力がなくても、繁殖入りという希望がある牝馬は牡馬と違って長く走るということはない。だから、エリザベス女王杯でも斤量を生かして3歳馬が通用しているし、5歳以上で好走するのは難しい。


■ 府中牝馬
このレースに限ると、5歳以上の優性が目立つ。登録18頭中11頭が5歳以上である。というのもエリザベス女王杯という究極の目標G1の前哨戦だけあって、別定条件がG2並。エリザベス女王杯を単独の目標に決めた古馬牝馬がピンポイントで狙ってきているのだ。メンバーも多彩で、5歳以上の重賞馬がオースミコスモ1頭だけだった去年とは違った展開になるかもしれない。早速、そのメンバーを見ていってみよう。


オースミコスモ  04福島、中山 
オースミハルカ  03,04クイーン 03チューリップ 04府中牝馬
スティルインラブ 03牝馬3冠
チアズメッセージ ダビ卿2着 04京都
ブライアンズレター御堂筋
ホウザングラマー なし
マイティーカラー 前走1000万下勝ち
マイネサマンサ  マーメイド2着
ミルフィオリ   とくになし
メモリーキアヌ  04愛知杯 03スイートピー
レンドフェリーチェ大阪スポーツ杯 03紫苑S
なかなかの役者が揃った。対する4歳勢はというと、

アズマサンダース 京都
ダンスインザムード04桜花賞天皇賞マイルCS
フィヨルドクルーズ愛知杯3着
マイネソーサリス 愛知杯
ミスパスカリ   とくになし
ヤマニンアラバスタ新潟記念
レクレドール   クイーンS
やっぱりこちらのほうが凄いメンツだ。クラシックを賑わせた4頭に掲示板を外したことがないマイネソーサリス。人気はダンス、アラバスタ、レクレドールに集まるだろうけど、いずれも外しせないところで展開ひとつといった印象。自在性のでてきたレクレドールだが、蛯名騎手のスタートをそれほど信頼してはいけないといったことも忘れてはならない。アズマの京都牝馬はすさまじい