これだけ予想してスプリンターズSがイチローの背番号とかだったらがっかりする

パ・リーグプレーオフイチローの安打記録、中日優勝、新規参入と野球界の話題はオフシーズンになりにつれて盛りあがってきている。とくにパ・リーグプレーオフはというと日本ハムと西武の意地がぶつかりあい最後の1アウト、1ストライクを取るまでみのがせないような緊張感のある試合が続いている。初戦では3回まで凡退の山を築き、完全試合かとも思わせた松坂が崩された。そこから調子を戻して10−4までいったところを木元の3点タイムリーで逆転を匂わせるようなシーンもあった。


競馬のほうでもいよいよスプリンターズSから始まる秋のG1シーズンとなる。去年のスプリンターズS馬、今年の高松宮記念馬、外国のG1馬が集まって豪華メンバーとなったはずなのにいまいちに感じてしまうのはデュランダルインパクトが短距離馬らしくないからか。サニングデールのイメージがローカルスプリント王から抜けないからか。



最初の1完歩でつきはなす快感



カルストンライトオはスタートに賭けている。一瞬のタイミングが命のスタートを決めて自分のレースをする。それだけのこと。1000mを日本最速ハロンで駆けぬけるこの馬、スピードキングという冠が欲しい気持ちはすでにタイトルを持つものよりも強い。
それは難しいことだ。
逃げれば追いつかれない自信があるからこそ、他馬のマークも厳しくなる。2強に続く3番手としての評価だが3番手の他の馬3頭は全て先行することができる。彼らの意識は後ろの2頭よりも早仕掛けしても朽ちないという馬場に向いているかもしれない。



なかでも後のある4歳2頭はともかくとして後のない*1キーンランドスワンは大勝負の匂いがする。前走を余裕残しの+8キロで仕上げて、積極的に先行する策。レース後すぐにプールで体重を減らし馬体をここに目標につけて仕上げてきた。
3歳時にはデュランダルにクビ差2着負けというレースをしている馬が、2回の長期休養をはさみシルクロードSで重要制覇してからの内容は安定している。先行しているレースはいずれもテン3Fが34秒になるようなレースで追走が問題になる。



サニングデール
1200m重賞成績が5-2-3-3、1400mになると0-0-0-6というまさに1200mのスペシャリスト。だからこそローカル臭くなっている。また、この馬は450キロという馬体の上に差しという異例な脚質のために斤量がかなりの負担になってくる。重賞勝ちは全て57キロ以下。57キロ以下の重賞1200mなると5-1-1-1*2複勝外したのは唯一3歳で函館SSから直行というレースだったスプリンターズSということになる。前走はドスローのなかで59キロを背負い強烈に追い込んできた。今回もカルストンライトオの逃げ方はスローにはならないし、時計勝負も望むところ。



デュランダルは1枠に入ったことで少し恐ろしくなってきた。中山の馬場はデュランダルの切れ味を生かせる馬場にはなっていないが、1枠だと不利はあるものの内を掬うバクチを打つしかないというケースである。桜花賞スイープトウショウが同じパターンで池添騎手が選んだのが内につっこむバクチだった。バクチがはまった場合は伸びてくるだろう。ただ、人気になっていて内の馬場が悪いわけでもないので馬群があくことはないと思う。さらにサンデー系の瞬発力が死ぬこの馬場とくれば*3、ミスって5着くらいというパターンが見られそうだ。



シーイズトウショウは函館から直接というローテーション*4と乗り変わりが問題。芝1200mではほぼパーフェクト連対のこの馬が中館騎手のときだけ連対できていない。相性からするとヒモ以上には評価できない



ゴールデンキャストに関しては先日書いたようにスローでないと無理


スプリンターズS展望
http://d.hatena.ne.jp/umanusi/20040930#p1


外国馬について


直接対決の勝負を見ていくとそれほど差がない。調教が抜群なのか、成績が安定しているからか、輸送が良いからかケープオブグッドホープが人気している。というより他の2頭は直線の競馬の経験ばかりで今年はカーブのある競馬を走ってもない。買えるとしたらケープオブ。ただ、G1を勝っているわけでもなく前走も冴えない内容。ようやく△程度の評価でよいだろう。


他国輸送成績
アシュダウン
独 2000ギニー G2 9着 2.2差
仏 モートリー G3 8着 0.7差
仏 モーリスド G1 4着 0.1差


ケープオブ
英 キングスタンド G2 2着 0.3差
英 ゴールデンジュ G1 3着 クビ
英 ジュライカップ G1 4着 0.4差


フェアジャグ
愛 リッジウッドS G3 1着
独 バーデンバーデ G2 9着 1.2差


ジュライC 英 ニューマーケット ヤヤ重
2着 アシュダウンエクスプレス 0.1 サンダー 1ハロン伸びる
4着 ケープオブグッドホープ  0.4 キネーン 中位伸びる
13着 フェアジャグ       0.9 サプル  中位伸び欠く


ゴールデンジュビリーS 英 アスコット 良
1着 フェアジャグ          サプル  中団鋭く伸びる
3着 ケープオブグッドホープ  クビ キネーン 終盤狭る
7着 アシュダウンエクスプレス 0.6 サンダー 1ハロン詰まる

ベンティンクS 英 ニューマーケット 良
1着 アシュダウンエクスプレス   ムラン
落馬 フェアジャグ

ダイアデムS 英 アスコット 良
4着 アシュダウンエクスプレス 0.3 ムラン
12着 フェアジャグ       1.0 ダーレイ



予想改造を発表します



本命 カルストンライトオ ◎留任
対抗 サニングデール   ○留任


ヒモ キーンランドスワン ★新規
ヒモ デュランダル    △新規
ヒモ シーイズトウショウ ☆留任
◎1着軸馬単 ○は裏も


外国馬がこれだけ言ってもどうなるかはっきりしない。ゴールデンキャストを切ったことも考えるとここは馬単で勝負するべきだろう。というかヒモというのは本当に抑えでほとんど◎○1点勝負。


3連単としては


1着 カルストン サニング
2着 カルストン サニング
3着 キーン ケープ デュラ シーイズ
これで8点だがたいして配当がつかないので妙味はほとんどない。買うとしたらカル、サニ→キーンの200倍か

*1:というわけはないが

*2:高松宮2着、シルクロード3着、スプリンターズS8着

*3:今日のメインなんてピサノ、タイガー、レディがまるごと沈んでいた

*4:ほとんどの馬が沈んでいる