馬券の点数を減らすことについて

単勝馬券1点=馬単総流し17点


単勝馬券は馬単に直すと17点に相当する。一般的な感覚では馬単総流しは時として買いすぎという印象を受けるが、実は馬単が存在する限り単勝1点=馬単17点のほうが買い過ぎということになる。さらに、3連単という脅威の宝くじ馬券が登場したことによって単勝の存在意義はかなり低くなった。3連単が存在する限り、フルゲートのレースでは単勝1点は1着軸フォーメーション総流しの17×16=272点であるということを意識しなければならない。


現在の競馬では単勝を買うということは3連単272点を買っているというデタラメな馬券を購入しているということと同等である。もちろん控除率が他の券種より高い単勝を購入することを否定するわけではないが、そういう多点買いのリスクは考える必要がある。


つまり、3連単271点買うよりも単勝1点のほうが多点買いと言える。3連単フォーメーション100点という買い方は馬鹿にされがちだが、単勝1点より遥かに美しい上に高回収額を期待できる優秀な馬券術である。



さて、ここまでの話をまとめていこう。ここでは単勝1点が3連単の何点に相当するかを表す単位として点/単を使う。


n頭立てレースの単勝を1点買う場合(n-1)(n-2)点/単3連単を買うことになる。


3連複は3頭BOXと同等なので6点/単ということになる。18頭フルゲートの場合、3連複45点ならば単勝1点のほうが多点買い。3連複BOXは


   BOX 1頭軸 軸2
5頭 10点 10  20
6頭 20点 15  30
7頭 35点 21  42
8頭 56点 28  56
と変遷するので単勝1点は3連複7頭BOXよりも多点買いなのだ。


昔の馬券戦略で単・複みたいなものがあるが、この場合272+3×272=4×272= 1088点 を買っていると考える必要がある。これは単位購入額が100円というのならともかく10万とかいう金を使うときにとる馬券戦略ではないと思う。


    BOX 1頭軸  軸2
9頭  84点  36  72
10頭 120点  45  90
11頭 165点  55 110
12頭 220点  66 132
単・複に1万をつぎこむ余裕があるならば3連複11頭BOXのほうがよっぽどオススメできる。とくに「このレースは荒れそうだ」とか「こいつは3着以内にきそうなんだけど…」みたいな場合(ローカルの芝レースとか)には18頭から8頭消してグリグリ塗っちゃえよ。
フルゲートの3連複平均配当は高すぎるところを除いても1万はある
ボルチモアっていう考え方が面白いのでちょっと思いついたことを書いてみた。