正妻の復活

この男に火がつくと止められない

開幕してから、ホークスの格・城島が停滞していた。松中が好調で塁に出るなか、城島で打線が切れる残塁の山。去年の全試合出場して.330の男が2割5分をきっているのは驚くべきことだが。さらに、残した塁が20以上もあったのだ。城島は初球打ちを得意としていてパリーグでは城島相手には初球ボールが常識だったのだが、今年は初球うちがことごとくPOPフライである。それを見ぬかれてか、相手チームも強気にアウトコースにストレートをガンガンなげこんできた。チャンスにPOPで高速凡退。
ホークスファンとかパリーグスコアラーならすでに気づいていることかもしれないが、脚もある強打者がならぶホークス打線において城島で切れるというのが次の回からはじまるバルデスにかなり分が悪い。バルデスはアベレージヒッターだが、バルデスからはじまるとバルデスが塁にでてもバルデスズレータの脚が遅いためにかなりゲッツー率が高い。よって、バルデスに対してホームランだけを避けるような強気のピッチングができるのだ。ズレにしても、1塁ランナーがいるとゲッツーを避けようとして打ち上げる癖がありゴロはほぼ3塁線である。
ともかくも、城島で残塁というパターンはかなり悪い。チェンジしたショックですぐに守備に入ることになりリードへも悪影響を及ぼす。松中で終わるならば「次はやったるぞ」と、リードもよくなる。回の最初が城島というパターンはホームランも多い。
5回1アウト満塁のチャンス。馬原がめったうちされ5-1とリードされた場面。POPではなくクリーンヒットが欲しい。前の打席では2塁打、安打を打っている。
誰でもわかる正解が返ってきた。満塁ホームラン。同点。
今日の城島は4打数4安打。その後もなかなかつかめない中継ぎを思いきったリードで完封し、6-5での粘りきり。この1勝と城島の復活はあまりにも大きい。2連覇にむけてようやくギアチェンジした。
このガッツポーズにこめられる気持ちは勝利の喜びだけでなく、彼にとってもチームにとってもとてもとても