皐月賞2 〜ダービーはどうなのよ〜

デムジャンプ失敗

皐月賞のラップは以下のようになっている。最後の3Fまでのラップは全てメイショウボーラーの刻んだものである。
12.1 - 10.9 - 12.3 - 12.2 - 12.2 - 12.5 - 12.0 - 11.6 - 11.3 - 11.5
このペースはかなりスローである。例年の皐月賞のペースからしても、今年の他のレースからしてもスローの部類に入る。同日に行なわれたトウショウボーイメモリアルのラップは以下のとうり
12.8 - 11.0 - 12.3 - 11.8 - 11.4 - 11.9 - 11.9 - 11.6 - 11.9 - 12.4
このように中山では最初の直線で坂をのぼるため3F目は遅くなるもののそこからは下りがつづくのでペースはかなりあがる。12.5でいきをぬいているところは福永騎手の好騎乗である。実は福永騎手は皐月賞では0-1-2-1という好成績。デムーロ騎手の2-1-0-0には遥かおよばないがかなり上手にのれる。しかし、道中のペースは遅いもののテンの3Fは決して遅くないどころか、ここのところの中山レースのなかで最速の部類に入る。メイショウボーラーは絶好枠なのでこのくらいのテンのスピードをだせるのは周知だが、勝ち馬のダイワメジャー馬なりでこのテンについてきたことは驚きである。この馬もスピード競馬ではかなりのポテンシャルをもっている。サンデー×ノーザンテーストは堅実派が多くマイラーっぽいがマチカネアカツキなどがダービー3着などもあり、使い詰めているがダービーでも脇役を張れる。


参考
エイプリルS 12.5-10.8-12.2-12.6-12.2-12.1-12.3-11.3-11.4-11.7
スプリングS 12.5-11.6-11.9-11.9-11.8-12.4-11.9-12.0-12.3
弥生     12.6-11.8-12.1-12.2-12.2-12.3-12.5-11.6-11.3-11.9
中山記念   12.4-11.5-11.4-11.2-11.1-12.0-11.9-11.5-11.9
これだけのヨーイドンレースならその他の馬のダービーで巻きかえしは十分にありえる。その筆頭はやはり衝撃の出遅れから馬群でのレースをすることになったところからゴリ押しで馬群を裂いたマイネルマクロスだ。正直これほど強い競馬をするとは思わなかった。競馬ブックの後藤のコメントがみてみたい。もう一度後藤がのるのなら。

次がミスティックエイジ、4コーナーでは手応え抜群も外にふられたのはコスモバルクとおなじで、道中もほとんどかかっていた。そこからの5着、とくにメテオバーストをかわせたのにはかなり価値がある。

メイショウボーラーコスモサンビームはどうも距離不安っぽい負け方になってしまった。それとも、瞬発力の差ともいうべきか。とにかくメジャーとバルクの瞬発はずば抜けている。ラスト1Fの切れ味はどちらもおそろしかった。とくにコスモバルクは道中で4,5番手の外目という前に馬がいない位置のスローでかなりいきたがっていた。前に馬がいる状態で2,3番手から競馬できればメジャーとの差も縮まる。

他はちょっと差が見えてしまった。デュプレは東京にもどったらあの脚がよみがえるのかもしれないがそのためにはやはりトライアルに出した方がいい。そして乗り変わったほうがいい。

ダンスインザムードがダービー挑戦プランをもっているらしいのだが、藤沢厩舎の馬がダービーで近年では活躍しており、ローテーションは違い牝馬とはいえど甘く見すぎてはいけない。