にげるのは誰だ!展開展望〜そもそも後藤を逃がしといて大丈夫なのか

競馬ブックを立ち読みしたところ、どうやら1頭強いのがいるというのがほとんどの陣営の意見だった*1。無傷の4連勝、武豊サンデーサイレンス、社台、藤沢、兄姉がクラシック馬、姉も制した舞台、絶好調の関東馬。なんという恐ろしいブランドだ。桜花賞戦前にいわれた混戦も桜花賞のあまりの楽勝によって決着。オークストライアルを制した馬もトライアルで完封した馬*2、死角はない。まともなセンス*3で予想すれば


ダンスインザムード
アズマサンダース
ヤマニンシュクル
ウイングレットダイワエルシエーロ
ヤマニンアラバスタメイショウオスカル
といったところだろうか。そうはいくかな?ということでいつもの*4展開予想。テン3Fで道中の位置どりが決まるという理論*5のもと行なっている。


基準馬はトライアル2レースに出場していてテンが安定しているメイショウオスカルを選んだ。


テンにおける0.2秒差=1馬身と判断できる*6
ちなみにここにおけるテン3FタイムはフローラSを基準としただけで、本番ではおそらく36.0前後になると思われる。ただし、テンにおけるスピード能力は陣営(もちろん騎手も)が作戦を大きく変えてきて気合いれて前につけたり、後ろに下げようとした際にはもちろん変わってくる。( )つきの馬はどちらの経験もある馬



36.8 メイショウオスカル
36.9
37.0 (ダンスインザムード
37.1
37.2 ウイングレット
37.3 グローリアスデイズ
37.4 アズマサンダース レイナ(ギミーシェルター)(レディインブラック
37.5
37.6 セカンドノホシ (ダンスインザムード
37.7 ダイワエルシエーロ フレンチアイディア マルカ
37.8 ドルチェリモーネ
37.9 ヤマニンシュクル
38.0
38.1 (ギミーシェルター
38.2 スイープトウショウ
38.3 ヤマニンアラバスタ


ダンスが控えればオスカルの単騎逃げ*7。ダンスが一番恐れるのは対戦歴のないウイングレットのはずなのでそこをマークするために4,5番手につける可能性が高い。ウイングレットも前走で2番手追走に成功しているため、メイショウが飛ばして逃げない限りはついていくのではないか。となると13頭が5馬身内の範囲に固まるダンゴレースになりそうだ。これで全部外を回る馬はかなりつらい*8。ダンスとしてはこの位置から4コーナーでほぼ先頭で、坂を前に叩きだして駆け上がりつきはなす。という武騎手がオークスで昔やってたパターンを使うと楽勝だろう。


2着だが、ウイングレットアズマサンダースはこれにまともについていってどれだけ粘れるか。どちらも相手と同じ脚色にする粘りレースをしたことがないが、これだけスローになるとアズマサンダースはとくに前走でまったくよせつけていないだけにスローで持たせることができそうな距離だけに*9桜花賞組に逆転されるということはなさそう。


ヤマニンアラバスタはメイショウが本気で逃げた後ろにダンスインザムードがついた場合の差が1.3秒。これはあまりに遠すぎる。G1でまくりを成功させていないだけに江田照がそのあたりを考えて乗らないとつらい。ただし、武が桜花賞のように位置を下げた作戦ならば0.7秒。0.5秒ならフラワーCを考慮するとギリギリいけるのだ。どちらにしても、前に壁ができるので直線での江田照の腕が勝負。

*1:逆に逆転を狙っている陣営はシュクル、アラバスタ、アズマサンダースウイングレット

*2:メイショウオスカルの逃げを馬なりでつかまえた

*3:競馬ブックの本社のつもり

*4:やる気がでたときだけやる

*5:これについても、一回は説明しないといけないな。3F=600mのうちにはほぼ全てのコースで1コーナーにさしかかっており、安定したスタートを切れる馬のテン3Fをもとに他馬を比較することによってその馬の位置どりを仮想する。というもの。実際はテン3Fでついた差をあがり5Fでどれだけつめられるかということのみを考えるだけで、馬の力レベルも判別する。

*6:あがりにおいては1馬身弱である

*7:しかもせりあう馬がいないためにペースは後藤にゆだねられる

*8:それは今週の馬場造園家次第でもあるのだが

*9:桜花賞で上位にくるサンデーはことごとく距離を克服しているだけに