絶対に負けられない戦いが、そこにはある。DID

58キロ、59キロをものともせず、関東の歴史あるG2としての地位をもっていた目黒記念*1フェブラリーSができ、強豪が冬休みをとるローテーションにする時代に変わっていくと、6月に移動した。それでも最初の年はマウンテンストーンエアダブリンローゼンカバリーと一流*2どころが集まった。
近年の連対馬を見るとどうだろう。トシザブイトシザブイ…てトシザブイばっかじゃねーか!ゴホンゴホン。その後G1連対する馬もなく、しょんぼーいG2になりさがってしまているのである。
今年、集まったメンバーもこのハンデGⅡだからこそのメンバー構成。



この中に輝かしい舞台から降りて来た馬がいる。



……後続をぶっちぎるゴール
その日のウイナーズサークルは全ての人が祝福した
まさに、久しぶりの勝利の美酒
勝利の味というのはこうにも旨いものなのか
武豊のきれいなガッツポーズ
ファンの心を知るからこそのはからい
武豊のことを素敵な男だと惚れ直す



私はサンデー産駒が嫌いという主張をしたりするが、実は好きな馬のなかにサンデー産駒は相当多い*3。なかでも、この目黒記念馬の話をするとシャンパン一本くらいは余裕で空けられる。


いや、ステイゴールドに似合うのはやっぱ焼酎か。しかも、下町のナポレオンいいちこ*4


ステイゴールド阿寒湖特別を勝つと、京都新聞杯の穴人気として推された。遅れてきたサンデー*5。このときは気にかけたが、マチカネフクキタルメジロブライトの4着しても、菊花賞では穴党がおっかけるだけになり8着。でも、1600万下格にもどると1人気で…ご存知の2着。ここから連続2着の旅がはじまる。
万葉S、ダイヤモンドS…そして、天皇賞


菊花賞馬も前年の3強もいない*6なか、96阪神大賞典ばりのマッチレースにメロメロでメジロブライトシルクジャスティスの2強人気。前日には5000万くらいこの馬連にぶちこんだ馬鹿もいた*7。これを伏兵ステイゴールドローゼンカバリーをしのぎきり2着*8
ここからステイゴールドは長い長い2着生活に入る。宝塚記念、2度の秋の天皇賞のG1を含む2着6回、3着7回。


その間も王道路線を歩んできた。G3などには目もくれず。つねに前を見つづけた。厳しい中に身をおいてきた。1流との対戦を続けてきた*9。最近では1流ですら、これほどちゃんとした古馬長距離王道路線を歩むことができる馬*10がいない*11なかで常に善戦するステイゴールドの人気は高まった。



主な勝ち鞍 阿寒湖特別



3年目の天皇賞を4着になると、陣営はついに路線をはずした。相手をさげた。鞍上を変えた。土曜のG2目黒記念
鞍上は武豊


ただ、勝ちたかった



明日の目黒記念にも、若駒から期待されて常に王道、王道と歩みつづけて、常に前を向いて気た馬が出走する。




雨の菊花賞は理由なく始まり、奇跡で終わった。



2着になったら、もう敗者か
厳しい競馬の世界では勝ちを期待されるのに勝つのは10数頭の1頭。そういうものだ。自分をさらに厳しい世界に置けば、もっと厳しい。それでもファストタテヤマ安田康彦も、2年目の天皇賞。状態は最高にもっていった。自分のとれる頂点中の頂点。トップオブザトップ。
4コーナーで最後方。前と20馬身以上
安田康彦の腕は動きつづけた
最速のあがり5Fを叩き出した
状態は絶好調だった
それでもダメだった



安田はその日いいちこを飲んだに違いない



ここまで来て、前をめざすために陣営はファストタテヤマに勝利を思い出させることにした。
それが、2004年5月22日にオークスの前日に目黒記念が開催される意味である



予想
ファストタテヤマ
アクティブバイオ
▲シャドウビンテージ
△チャクラ、トレジャー、シャドウビンテージ、タニノエタニティ

単勝 馬単総流し


04/03/21 阪神 阪神大賞典 G2 芝3000 良 09頭  3着 08番[ 4] 57.0 安田康彦 3:08.7( 0.3) 08-08-07-05 34.5 460
04/02/21 京都 京都記念  G2 芝2200 良 14頭  5着 07番[ 6] 57.0 安田康彦 2:13.1( 0.3) 07-06-05-05 35.1 458
03/12/28 中山 有馬記念  G1 芝2500 良 12頭 10着 09番[11] 57.0 安田康彦 2:33.9( 3.4) 11-11-11-09 37.5 458
03/12/06 中山 ステイヤーズG2 芝3600 良 10頭 10着 01番[ 1] 58.0 安田康彦 3:49.4( 1.2) 10-09-10-09 35.1 460
03/11/02 東京 天皇賞秋  G1 芝2000 良 18頭  7着 10番[ 9] 58.0 安田康彦 1:58.8( 0.8) 00-15-13-11 34.2 454
03/09/28 中山 オールカマーG2 芝2200 良 10頭  2着 10番[ 3] 58.0 安田康彦 2:14.5( 0.1) 09-08-08-05 34.4 454
03/06/29 阪神 宝塚記念  G1 芝2200 良 17頭  9着 11番[13] 58.0 安田康彦 2:13.2( 1.2) 17-17-17-16 36.6 448
03/05/04 京都 天皇賞春  G1 芝3200 良 18頭  6着 01番[ 4] 58.0 安田康彦 3:17.5( 0.5) 16-16-16-15 35.7 446
03/03/23 阪神 阪神大賞典 G2 芝3000 良 15頭  3着 05番[ 7] 57.0 安田康彦 3:06.2( 0.3) 14-14-13-11 34.2 448
03/02/22 京都 京都記念  G2 芝2200 稍 16頭 14着 02番[ 6] 56.0 安田康彦 2:17.6( 1.1) 16-16-16-16 35.2 458
03/01/19 京都 日経新春杯HG2 芝2400 良 13頭  7着 12番[ 2] 56.0 安田康彦 2:26.8( 1.0) 10-10-08-07 35.8 456

参考
明日の主役
ファストタテヤマ
http://keiba.nifty.com/db/horse.php?hid=1999107276


歴代の絶対に負けられない目黒記念
ステイゴールド
http://keiba.nifty.com/db/horse.php?hid=1994108729
ローゼンカバリー
http://keiba.nifty.com/db/horse.php?hid=1993109174
ホットシークレット
http://keiba.nifty.com/db/horse.php?hid=1996105301


すぐ回顧


えーと、なんというかこういう展開をほとんど考えていない時点で腹切るしかないかと。しかも、よくみたら予想のダービーレグノのところをシャドウビンテージって書いてるし。シャドウビンテージ2頭かよ!
ラップも
7.1 - 11.2 - 11.3 - 11.4 - 11.5 - 11.5 - 12.2 - 12.4 - 12.6 - 12.9 - 11.8 - 12.2 - 12.4
であり。それほどスローではなかったと思います(ニシノサブライムに関しては)、そこで2頭目の1000m通過ラップを測定してみると68秒くらいかかってます。残り1000で93秒。残り600で118秒。ですので、かなり遅いことがわかります。この展開で4コーナー最後方で、進路も確保していないファストタテヤマがどうやって追いつくことができましょうか。


盲目でなければこの展開は予想できたはず。なにしろ、天皇賞組はドスローを見逃すような奴らばっかりだったし、メトロポリタン組もスローで差しあいの勝負をしただけ。テンの3Fで37秒以下を出せるのがニシノサブライムとトレジャーだけ。他はチャクラ、ホットシークレットヴィータローザアクティブバイオが37秒台後半を出せる以外の馬が全て38秒以下の持ちテン3Fですから、このスローペースはちゃんとやれば読みきることができたはず。こうなれば、降級もなくG2を2勝していて56.5キロのチャクラのほうだって今まで王道ローテを歩んできたわけですから、展開の利からしてもこちらだった。これは情けない予想ですね。それでも、タテヤマはつらいレースをしながら最後2Fだけ輝いていました。これで次はさらに人気をおとすのかもしれない。


1着 チャクラ
にしても今日の先生はよく頑張っていました*12
あー、思い出した
そういえば、ホットシークレットが差して勝った時もヨシトミ先生は超絶倫だった。
ん?
そういえば、去年のトシザブイも…


もしかして先生目黒記念の神じゃねえのか?ということで調べてみた。


先生の目黒記念成績


04 チャクラ     3人気1着
03 トシザブイ    6人気1着
02 セイコーサンデー 3人気3着
01 ホットシークレット3人気1着
00 ロードプラチナム 3人気5着
99 ユーセイトップラン7人気10着
98 ケイズドリーム  6人気9着
97 ユウセンショウ  4人気8着
96 ユウセンショウ  2人気1着
95 クリスタルケイ  10人気3着
94 メイショウビトリア10人気6着

しごく納得


これでG2では2勝目。後藤がチャクラをあっさり捨てたのにも驚きましたが、目黒記念において先生への乗り変わりは大幅プラス。来年のために覚えておこう。


2着 トレジャー
ブライアンズタイム産駒ですし、距離延長は言うほど悪くないと思っていたのだがオッズは低かった。オリヴァー乗せて追いきったり、毎週本馬場と坂路で攻めていたので悪いはずはない。平均ペースでゆったり先行するほうがよさそうなので、もうマイルにはもどらないほうが結果はついてくるだろう。


3着 ダービーレグノ
この馬もこういうレースでのみ走る体質に改善されている馬。今回はハンデ査定が厳しかったので評価を下げたが、こんな走りをしてしまったら次からハンデもらえなくなるぞ。アルゼンチンまで待ちましょう。


4着 タニノエタニティ
岡部、武などの折り合える鞍上のときにはやたら走る。今回も走りはよかったが、レコードがでるような時計を走りきる馬ではない。馬場がもっと渋っていればよかった。


5着 アイポッパー
降級直前の4歳につぎこんだ人達はどういうつもりだったのかわからない。ネット上にもアイポッパーを激烈に本命として予想をちゃんと書いている人もいなかったので、そこのところを知りたいのだが。これで晴れて1600万条件ですので、もっと人気になって確実に勝ってくるだろう。他の実質1600万条件*13との差はあまりにも明らかになった。


6着 ダイタクバートラム
この馬はもっと乾いていれば勝っていたかもしれない。それだけ小牧は上手く乗っていたし、それに応えて良い伸びを見せていた。


7着 ヴィータローザ
こういう広いコースでは自分のいい所をつぶされてしまっていた。よれているので左周りも苦手なのかもしれない。ぜひ小倉へ

*1:2月にやってたときね

*2:このレベルは2流というのにはちょっと違う

*3:ダンス、スペ、ジェニュイン、マーベラスタキオン、ビリーヴ、マンハッタン

*4:いいちこの電車のCMはかなり好き

*5:この年のサンデーはまあ不作

*6:ローゼンカバリーはいたけど、ステージチャンプもいない

*7:彼はどうしたんだろう

*8:メジロブライトが優勝!ブライト…筆が止まるわ

*9:京都記念日経賞金鯱賞鳴尾記念宝塚記念京都大賞典天皇賞秋→JC→有馬記念

*10:また、そうしようとする馬

*11:そういう意味でスペシャルウイークはかなりえらかった

*12:3-1-1/8

*13:ゴールデンメイン、サクラセンチュリーエアセレソン、シャドウビンテージらの3200万以下の本賞金で次の開催から1600万条件の馬達