敵がいるからこそ

キングカメハメハの強さは尋常ではない。


はっきりいって、ダービーに出てくればぶっちぎって勝つだろう。NHKマイルからのローテーションもダービーを狙って出てきたもの。全く問題はない。厩舎は2連勝で絶好調。鞍上も東京2400mを乗りこなしている安藤勝巳。父キングマンボはNHKマイルカップ勝馬のなかでも2400mのジャパンカップに勝利したエルコンドルパサーと同じ。
死角は…


その全てだ


素晴らしさについてをいまさら語るべくもないことなのだが、その戦績の全てを明らかにしておこう。北海道競馬でデビューしたコスモバルクの中央初戦は超良血ハイアーゲームがぶっちぎりの1番人気。400万で取引されたコスモバルクは先行し押し切った。ハイアーゲームの34.0を除くと全馬で最速のあがり34.3で締め切られてはハイアーゲームもなすすべがない。1馬身3/4差。あがり5Fが59.5
同条件の古馬よりも0.5秒も早いレコードを自らのスピードで叩き出した。
百日草特別(500万下) 12.8-11.3-11.9-12.4-12.6-12.6-11.6-11.2-11.5
立冬特別(1000万下) 13.1-11.5-11.9-12.4-12.5-12.6-11.8-11.1-11.5


ラジオたんぱ杯でも1〜3番人気までをサンデー産駒に譲った。サンデーサイレンスが最も得意とする阪神2000mを逃げ切りねじ伏せた。この前の週の古馬と比較してもラスト5Fがあまりにも速い59.3。
ラジオたんぱ杯2歳S(G3)   12.6-11.6-12.3-13.0-12.8-12.5-11.9-11.8-11.4-11.7
クリスマスキャロルH(1000万下)12.6-11.4-12.5-12.1-12.0-12.2-12.0-11.9-11.7-12.1
参考 毎日杯(G3)       12.7-11.4-11.9-12.0-12.4-13.2-12.9-12.1-11.0-11.6
毎日杯のときの但馬S(1600万下)13.3-11.7-12.6-12.3-12.2-12.6-12.2-11.5-11.2-11.7
普通に毎日杯のほうがすごくねえかこれw


弥生賞でも人気をフォーカルポイントに譲った。権利どりに命をかけているコスモバルクはまだも低評価。そして、ついにハイアーゲームよりも速いあがり3F34.6*1を記録した。
弥生賞(G2) 12.6-11.8-12.1-12.2-12.2-12.3-12.5-11.6-11.3-11.9


皐月賞では、北海道競馬の夢という名目もつき。人気はうなぎのぼり。ついに、1番人気と支持された。あがり5Fをおそらく58秒台でまとめていたが、メイショウボーラーの近くではなく大外枠のまま外外をまわった。それは五十嵐が中央の1番人気において馬群のなかで競馬をすることをしたくなかった。ということでもある。タイムも古馬よりも0.2秒速いもの。ナリタブライアンの1:59.0よりも上。ただ、その前には中山2000mの神デムーロが騎乗するダイワメジャーがあった。ただ、この大舞台を経験したことはコスモバルクにとって大きなプラスとなっただろう。


トウショウボーイメモリアル(1000万下)12.8-11.0-12.3-11.8-11.4-11.9-11.9-11.6-11.9-12.4
皐月賞(G1)             12.1-10.9-12.3-12.2-12.2-12.5-12.0-11.6-11.3-11.5


強敵キングカメハメハ。それでも、化け物でもダービーという特別なレースにおいては死角がある。今年のダービーはメイショウボーラーがいなければ必要な馬券は◎コスモバルク単勝だけだ。
あ、そうそう。あとで書くのもなんだがハイアーゲームなんて小物そこそこで今までダービーを勝ってきたようなサンデー達と比較して強いとか思うと大火傷するよ。