二人の四番

雨で休みになった5月16日の千葉でのロッテ戦。松中信彦は東京に向かい、ある男と会った。それは、去年までの四番。今は右ひざの怪我から立ち直りはじめている小久保。お互いに健闘を誓いあった。5月17日の近鉄戦で松中は脇腹を痛め、大事な西武戦の前に戦列を離れた。小久保は負ける巨人のなか、孤軍奮闘した*1。それは逆に、小久保が打つと勝てないとまで言われた。でも、それは小久保のせいではなく小久保にランナーを出して回せないペタジーニのほうの責任もある。
信彦の戦線離脱により迎える西武3連戦へのファンの絶望が高まるなか、信彦ぬきで和田が投げ勝った。だが、2戦目はチャンの前に打線が下位でつながらなかった。城島は打つものの、次のズレータまで抑えれば怖くない。あまりに痛かった。明日は松坂。この打線で攻略できるのか。9回1アウト。3点差ランナー1塁で信彦が出てきたのは逆転の目ということもあるが、目をならさせて今日よりも明日の勝ちを確実にするため。でもなく、四番としていてもたってもいられなくなったのだ。
バラバラのチームで孤軍奮闘する小久保。
信彦には強い仲間がいる。打線がある


それをひっぱっていくのが四番であり選手会長である信彦の力だ。松坂が投げる西武を破り2.5ゲーム差につめた。ここから、熱い夏へとペナントレースは続く。


参考
小久保さんがいなくなったからじゃお前が4番じゃないんですよね。
http://d.hatena.ne.jp/umanusi/20040329#p4
日刊九州 松中信彦個人成績

*1:本当、巨人はなにやってんだ