夏のグランプリにおける特徴〜6歳以上は大丈夫!?〜

宝塚記念はおおまかに以下のように開催時期を変更してきた


1987〜1995 5回阪神8日 基本的に6月の2週目
1996〜1999 3回阪神8日 基本的に7月の2週目 夏競馬
2000〜現在 3回阪神4日 基本的に6月の4週目 夏競馬
さて、このことによりどう違うのかということをまず説明していこう。
夏競馬が始まると、2歳戦がはじまり四歳馬のクラス編成が行なわれ、三歳馬も古馬と同等にレースをすることになる。そこで、降級してくる4歳馬というのが活躍するため馬券戦略として降級馬を狙うというのは基本となっている。また、古馬と初挑戦する3歳馬にも1戦目から圧倒する馬もでてくる。


これは、フレッシュさというのがもともとの停滞していた5歳以上を上回るというのもあるが、夏になって年寄りが暑さに負けてしまうのである。もちろん、暑さに強い馬というのもいて、むしろこの時期を狙ってくる馬もいる*1


それでも、とくにこの宝塚記念においてはこの微妙な時期というのがかなり影響しているのだ。一応、競馬ブックにあるデータは以下のようになっている


年齢別連対率 1994〜
3歳 0/7
4歳 14/50
5歳 6/46
6歳 0/18
7歳上0/12
これはなにも、連対に限ったことではなくここ10年で4,5歳以外で3着にきたのは2頭のみ
3歳のローエングリンと6歳のタップダンスシチーどちらも3着だった。ここのところでは最強のタニノギムレット世代ローエングリンレコードブレイカータップダンスシチー。さらに、ローエングリンは今回油の乗った5歳での出走。




さて、話を戻そう。開催時期別の3着に入った世代の割合はどうなっているだろうか

年別 時期 4歳 5歳 6歳 その他
1987〜1995 6月の2週目 14
1996〜1999 7月の2週目
2000〜現在 6月の4週目 タップ3着 ローエン3着



夏競馬の時期に行なわれた*21996以降は6歳以上は温度に負けてしまっている。


6歳以上で負けたG1馬リストとその年の成績
03 アグネスデジタル イーグルカフェ 安田記念勝ち
00 マチカネフクキタル0−0−0−1
99 ローゼンカバリー 1−0−1−1 目黒記念勝ち
97 タイキブリザード 2−0−0−0 安田記念勝ち
96 レガシーワールド 0−0−0−5
ツルマルボーイのようにようやく安田記念を勝ったという劇走は疲れがとれるかどうか非常に怪しい



ということで、今日は以下の5頭を消す。タップダンスシチーは唯一の例外を作っている上に前年と同じローテーションで出来が落ちているというのも考えがたい。
それでも、やはり4歳が有利なのも確か*3


ツルマルボーイ
メイショウドメニカ
ダービーレグノ
ホットシークレット
ダイタクバートラム



最後に面白いのはステイゴールド


1998 2着 4歳
1999 3着 5歳
2000 4着 6歳


宝塚記念の展望


宝塚は4コーナー先頭が圧倒的に有利
http://d.hatena.ne.jp/umanusi/20040623#p1
宝塚記念出走各馬のチェック〜3頭がとびぬけている〜
http://d.hatena.ne.jp/umanusi/20040622#photo
鶴の恩返し〜ローエングリン本命の理由〜
http://d.hatena.ne.jp/umanusi/20040621#p1

*1:ヒマラヤンブルーとか

*2:しかも、6歳以上1キロ減のアドバンテージがなくなった

*3:ただし、今年の4歳は夏に実績を残した馬というのはいない