逃げるのは誰か?枠順発表〜タップダンスシチーの死角〜
枠順
http://www.jra.go.jp/info/0406/20040624-takara.html
ローエングリンは4番内枠の偶数枠
シルク、ゼンノ、ザッツが内の奇数枠で固まる
リンカーンがちょっと浮いた8番枠
タップダンスシチーが大外のスタンド奇数枠
どっからどうみても最強すぎる
タップダンスシチーが右回りで埒を頼るという話は佐々木師がいつも話していることである。
本当のところはどうなのか?
レースをみていくと朝日CCのレコード勝ちに始まりここまで右回りで勝ってきたレースは全て4コーナーで先頭にならびかけてその後は埒を使って直線を迎えている。
そして、負けたレース。京都大賞典、宝塚記念、有馬記念あたりをみていると埒を使えずに坂を登るときに右往左往している*1。去年の宝塚記念では内埒が前日の雨であれているのとシンボリクリスエスがいるので競り合い内をとれなかった。ただ、それでも坂を登りきると、あのメンツでクリスエスを差し返しネオを封じて3着できるのである。
有馬記念もリンカーンの早仕掛けにより、完全に内ラチを使えずに坂ではつきはなされてリンカーンから0.8秒差で完封。
内枠とったら圧勝。とれなくてもある程度はできるが内に馬がいないと駄目ってところだろうか。やはり4コーナー先頭がいいのは間違いない
それではまず、テン3F能力を比較していく。
注目はやはりローエングリンが0.5秒のアドバンテージをテン3Fで作れるという点。
35.3 ローエングリン
35.8 タップダンスシチー
(35.9 シルクフェイマス ゼンノロブロイ 天皇賞)
36.0 メイショウドメニカ
36.1 ホットシークレット リンカーン36.3 ザッツザプレンティ
36.8 トレジャー
37.0 ダイタクバートラム チャクラ
37.3 ツルマルボーイ
タップダンスシチーもローエングリンほどのテンのスピードがないために無理に追いかけることもしないだろう。だが、ラチにたよって走りたいためにできれば2番手にはつけたいはず。ドメニカやホットシークレットもテンは出せるが最近は控えて競馬しているのでそれほどスピードは出さず。
ただし、シルクフェイマス、ゼンノロブロイらはタップダンスシチーのラチが欲しいという死角を知っていれば意地でも内埒を死守するかもしれない。もし、そうなればタップダンスシチーは道中ですでに苦戦することになる。トレジャーもゼンノロブロイを勝たせるためにがっちりマークするかもしれない。なんせオリヴァー
さらに、ザッツザプレンティ橋口3頭だしも自厩舎に有利に運ばせるためにタップを内にはいれないだろう。
ローエングリンはその牽制を外目に逃げることができる。0.5秒のアドバンテージを維持したまま
ローエングリンの近走のラップを見ていくと、最後に失速しているのではなくスピードで切れ負けしているのがわかる。確かに血統的にも重いヨーロッパ血統なのでイメージもつくが、最後の3Fでもほとんどのレースで36秒を切っていて、ラスト1Fでも13秒を切っているのがほとんど。天皇賞秋の暴走はゴーステディが競り合ったからで、今回断然のテン速度があるため競られることもない。3歳時の宝塚記念2.13.1、若草Sを2.13.2とほとんど変わらないタイムで勝っているあたりからしても、ひとまわり成長していてこのラップを踏むのは余裕。
1コーナー
4 1 3 2 7 13
5 8 6 9
10 11
15 12 14
問題はこのタイムを成功させるにはどうするか?ということになる。
やめてけれー
佐藤哲三
「最近、スローペースで面白くないというファンの声があるのでね。タップだったらそうじゃないレースのほうがいい競馬ができるし、ファンの声にも応えられるんじゃないでしょうか?」
それでも、去年と同じように内はとれないわけで3コーナーの下りから仕掛けるということにはならないでしょう。
去年とは違い、逃げのラップを考えられる横山なのでテンからかっとばすことも必要ない。タップダンス、ザッツザプレンティ、シルクフェイマス、ゼンノロブロイにしてみれば、マイラーのローエングリンなどは勝手に逃がしていればへたれるという考えのもとでつきはなさなければ(逆につきはなせば大逃げ恐怖症でスタミナに自身があるザッツ、タップあたりは速攻で動くだろう)、全く問題はない。
さらに、下りを利用してつきはなしてみせて、いきなり緩めたりするのも良い。ついてこなければ、適度にラップを遅くしていけば問題ないはずだ*2。
向こう正面
4 1 3 6 2 7 13
5 8 11 14 9
15 10 12
ザッツザプレンティは急加速ができないタイプなので、手遅れになりたくないことを考えると一番最初に仕掛けるのはザッツだと考え…ない。
たぶん、最初に仕掛けるのはリンカーンの武豊だ。彼がよくやる嘘仕掛けで先行を煽り*3、自身のない田中勝ロブロイを動かす。ザッツが反応する。しかし、武はすぐにまくりをやめる。しまった、とつられて絞るロブロイ、ザッツ。この2度のフェイントでこの2頭はほぼ逝ってしまう
残り600でようやくザッツが3コーナーからの下りを利用してじょじょに進出という形。続いて、タップが動くか動かないかというタイミングでシルクフェイマスも仕掛けてくることが予想される。その時点での位置どりはザッツが2番手、シルクが内にいると考えられる。この時点でゼンノロブロイもちょっとだけ動く。武は絞るかもしれない。
ローエングリンが中山記念で平均的な高速*4でラップを刻んでいることからしても、1800m地点ではまず捕まえることは難しい*5。とらえるとしても、坂に向いてから*6。となると、かわすのは坂の途中でありそこでたとえかわすことができたとしても埒を使うことはできないのではないか?去年は馬場によって内を選べなかったが、今年は他馬の台頭によって内埒にたよることができないだろう。そこで、去年と同じく坂で失速し上り切ってからもうひとのびという競馬になる。
残り600
4 1 3 6 2 7
5 8 11 14 9
15 10 12 13
最終的にはギリギリローエングリンが粘りきる。
買い目予告
坂中
4 5 3 6 2 7
15 1 11 14
8 10 12 9
←13
ローエン→タップ→シルク、スティル、リンカーン、ザッツ
3連単
追記
ローエン本命で、天皇賞で後半57.5のゼンノを切るのはヤバい予感がしてきた
過去の宝塚記念のラップ
2000 12.9-11.6-11.2-12.6-12.4-12.1-12.4-12.6-11.7-12.1-12.2
2001 13.2-11.2-11.7-12.7-12.5-11.8-11.8-11.6-11.5-11.6-12.1
2002 12.9-11.0-11.4-12.3-12.4-12.9-13.0-12.1-11.5-11.5-11.9
2003 12.6-10.8-11.6-12.1-12.3-12.0-11.8-11.9-11.8-12.2-12.9