魚系銘柄があがってきたのはいよいよ景気が良くなってきたということか

結局、日本人は金持ちになるほど*1魚が好きになるDNAかDHAだかが流れている。生臭いのが嫌いとか骨が嫌いということで魚を食べない人もいるが、寿司や刺身が嫌いという人に比べると大好きという人が断然多いだろう*2



経済が活性化してくると、消費が増えてくるのが寿司・刺身などの鮮魚。お金にゆとりがでてくると刺身がたべたくなる。自然と魚類の荷受業者の景気がよくなっていくと考えられるのだ。今日は最近調子の良い魚類の荷受業者にスポットを当ててみよう。



・魚系銘柄の比較(1年
まずは、魚類荷受業者トップの比較をしていく

魚系銘柄の比較


8030 中央魚類   水産荷受で築地での取扱金額トップ。
8041 大阪魚市場  大阪中央卸売市場の水産物卸売り。業界最大。
8044 大都魚類   水産荷受けで築地の取扱金額2位
7443 横浜魚類   水産卸売業界12位


比較したものを見て行くと、同じ業界だけに株価の動きも似ていて*3面白いのはどこかの株価が動きはじめるとつられて必ず他も動くところ。これだけダイレクトにつながっていると面白い。



日経平均TOPIXと魚系銘柄
続いて、魚系銘柄と日本の景気がどれくらい連動しているのかを見ていく。さきほどの調査で魚系銘柄は同様の動きをしているので平均を出すよりも業界首位の中央魚類と比較することで日本の景気と魚系銘柄の連動性を見ることにした。


日経平均と中央魚類


998407 日経平均
8030  中央魚類



魚系銘柄は日経平均よりも安定していて、日経平均が連続的に上昇する傾向が見えると瞬時的に株価が上昇している。その変化が、ほとんどが後手をふんでいることからすると景気がよくなると魚が売れるという話も間違いではないか。ただし、全ての場合に正通しているわけではなく、さがっていることはないが変化がそれほどないときもあるので一概には言えないかも。
爆発しているのは日経平均が上昇しているときよりも落ち始めているときという特徴もある。



ここでひとつ気になるのが、大都魚類がこの1週間で約30%の株価増加しているのに、他銘柄がそれほど連動していない点だ。1,490,000もの出来高をともない上昇したのが先週の6月30日。とくに、好材料が報道されたというわけでもない。決算が発表されたのも5月14日だったわけだからそういう部分ではないだろう。報道なしに単独で上がるのは仕手だったりもするが、前日までをみてもとくに大漁に仕入れた日というのも見当たらない。


日付     始値 高値 安値 終値 出来高 調整後終値*
2004年7月5日 205 217 201 205 938,000 205
2004年7月2日 191 205 183 200 424,000 200
2004年7月1日 220 220 190 193 1,215,000 193
2004年6月30日 169 220 169 220 1,490,000 220
2004年6月29日 165 170 165 170 67,000 170
2004年6月28日 166 166 164 164 19,000 164
今日も下がることなく、一過性のものではなさそうなだけに魚市場に特殊な好材料が出まわっているのだろうか。大都魚類の強いモンゴウイカやタコになにかが起こっているのかもしれない。

この文章は先週の木曜日*4からかいていたものなので、今日の動きをみると大都魚類は値下がりしています。

参考リンク


魚関係銘柄一覧
http://quote.yahoo.co.jp/q?s=%B5%FB&d=v1&k=c3&h=on&z=m

*1:年をとるほど

*2:外国人も寿司は大好きという人が多い。ただし、イギリス人とかは寿司を大きく勘違いしている感もある

*3:とくに上位3社

*4:7月1日時点