3連単のフォーメーションは何通りか?
さて、3連単にはフォーメーションという便利な買い方が存在する。1着にきそうな馬、2着に来そうな馬、3着に来そうな馬をそれぞれ塗ることでその組み合わせをすべて買ってくれるというものだ。しかし、このフォーメーションという馬券は塗ったはいいもののその組み合わせが何通りなのかがわかりにくい。
パソコンで買う時ならば普通にツールを作れば良いのだが、現地ではとても計算する暇がない。JRAはどういう対策をとるのだろうか?まさか、競馬場・ウインズにくる全員にこの話を講義することはできないだろう。PAT会員に届いた冊子にも組み合わせ計算方法などは載っていない。
例えば、次のような組み合わせを買うとき何通りになるか?
これが即座にわかる方はとくに問題とも思っていないでしょう。
1着 ヴィータローザ、オペラシチー、スズカマンボ
2着 ヴィータローザ、オペラシチー、スズカマンボ
3着 ヴィータローザ、オペラシチー、スズカマンボ、グリーンプレジャー、ノーリーズン、オースミステイヤー
この組み合わせならば
計24通りとなる。ちなみに、こういう風に1〜3着までに同じ馬をマークするような場合ならば
ヴィータ→オペラ→スズカ、グリーン、ノーリー、オースミ の4通り
ヴィータ→スズカ→オペラ、グリーン… の4通り
オペラ →ヴィタ→スズカ、グリーン… の4通り
オペラ →スズカ→ヴィタ、グリーン… の4通り
スズカ →ヴィタ→オペラ、グリーン… の4通り
スズカ →オペラ→ヴィタ、グリーン… の4通り
という組み合わせの重ね合わせで3×(3−1)×(6−2)=24と計算できる。1着 ヴィータローザ、オペラシチー、スズカマンボ 3通り
2着 ヴィータローザ、オペラシチー、スズカマンボ 2通り(3通り−1着馬=2通り)
3着 ヴィータローザ、オペラシチー、スズカマンボ、グリーンプレジャー、ノーリーズン、オースミステイヤー 4通り(6通り−1着馬−2着馬=4通り)
ただ、次のような塗り方をしてしまうと組み合わせの考え方がとたんにややこしくなる*1。
私は2,3着よりは1,3着のほうがつながりがあると思っているので、こういう買い方になることも多いだろう*2。
1着 ヴィータローザ、オペラシチー
2着 ヴィータローザ、スズカマンボ
3着 ヴィータローザ、オペラシチー、スズカマンボ、グリーンプレジャー、ノーリーズン、オースミステイヤー
まず、1つめの方法は1着から順番に数えていく方法。
ヴィタ→スズカ→オペラ、グリーン…*3 の4通り
オペラ→ヴィタ、スズカ→(ヴィタ、スズカの余った方)、グリーン… の8通り
と数えて、あわせて12通りとなる。この方法は点数が増えると若干面倒になる。
2つ目の方法は全体からありえない組み合わせを除く方法だ。全てが独立だった場合の2×2×6=24から起こりえない組み合わせを除く方法である。これは1、2着などに同じ馬を選んだ場合3着が何通りかというのを考えれば良い。
オペラ
2通り
オペラ
このようにありえない組み合わせ(4通り)をはずす。ヴィータローザについては1,2着、1,3着、2,3着それぞれについて考える必要がある。
2通り
スズカ
スズカ
ヴィータ
ヴィータ
6通り
ありえない組み合わせが8通りなので先ほどのバラバラの場合の合計24通りから4+8=12を引いて24−12=12通りとなる。フォーメーションの着に選ぶ数が、多くなるとこちらの方が単純なロジックなので計算しやすい。
オペラ
ヴィータ
ヴィータ
計算はいいとしてもとにかく意識を持ってしっかり予想しないとかなりの多点買いになる。また、1,2着と違って3着というのは1,2着になりたくなくて3着狙いという馬がいることも予想において重要になってくるだろう。