中長距離路線の3歳馬って本当にそんなに強いの?
今週はJRA50周年特集のメモリアルレースはない。「今週はセントライト記念があるからいいでしょ」ってことらしい。
そんな今週の重賞はセントライトM*1とタフィローズSのトライアル2本立てで秋へ向けて面白くなってきた。とくに、夏に強い強いと言われてきた3歳の関東あがり馬が楽しみだ*2。今週出走する上がり馬をチェックしてみよう!
……?
よく今年の3歳は強い強いというのを目にするので、どんだけ強い奴がいたのかと登録馬に目を通した
が…いねえじゃん。
1000万下レベルで好走した馬どころか、1000万下まで勝ちあがっている馬がいない。そういえば、夏に北海道とか新潟で古馬相手に中距離で強い競馬をしたような関東馬ってほとんど記憶にない*3。そんな馬いないのでは?とまで疑ってしまう*4。一応、スマートストリームが阿寒湖特別でメイショウカチドキの2着*5くらいだが、この馬は中距離で完全に脚がついていっていないタイプなのでこのレースは厳しそう。
ローズSのほうはもっとひどい。
古馬相手に勝ってからここに挑戦してきているのはレクレドールのみ。それも札幌1500mである。メイショウバトラー、ベストアルバム、ヤマニンスフィアーと今でも軽く思い出せるような1000万勝ちの馬がいた去年と比較にもならない。
あえて、時代に逆行してみよう!
今年の3歳馬は本当にレベルが高いのだろうか?
ということで今年古馬相手に1000万下の条件で勝った3歳馬をリストアップしてみた。その傾向をチェックしてみよう。
これを見ているとレベルが高いと言ってもよさそうなのは芝1200mとダートくらいで中長距離においては決してレベルが高いとは言えなさそう。レベルが高いといわれている理由はおそらく500万下に3歳馬がたくさんいてそこで活躍しているためだろう。ただ、500万下というのは未勝利を勝っただけのクラスなわけで1000万下での活躍が少ないことを考えると中長距離においては、夏のあがり馬だけで見ると層が薄いと言える。
9月
セノエダイナ 阪神 ダ 1800m
ヴリル 札幌 芝 1500m
ローランジェネルー 小倉 芝 1200m
8月
シルクディエレクター新潟 芝 1600m
トウカイカムカム 小倉 芝 2000m
ナムラビルシャナ 札幌 芝 1500m
チリエージェ 小倉 芝 1200m 牝馬
オルレアン 新潟 ダ 1800m 牝馬
7月
ファントムマスク 新潟 芝 1000m
オペラシチー 小倉 芝 2000m
フサイチホクトセイ 小倉 芝 1200m
カーティスクリーク 新潟 芝 1400m
ウインリゲル 函館 ダ 1700m
フェミニンガール 福島 芝 1200m 牝馬
アドマイヤマジック 福島 芝 1200m
ジンクライシス 福島 ダ 1700m
ヨイチサウス 福島 芝 1200m
おまけ
シェルゲーム 巴賞 函館芝1800
パーソナルラッシュ エルムS(G3) 札幌ダ1700
スズカマンボ 朝日杯CC(G3) 阪神芝2000
結論
今年は夏の中距離で活躍した馬がいない。よって、秋華と菊は春からの馬が中心。
オペラシチー以外はね!