新馬リベンジがなくなったことで新馬戦のレベルがあがった?

去年から新馬戦は文字どおり1戦も出走したことがない馬だけのレースになり、2戦目からは未勝利レースにしか出られないようになった。このことにより、新馬戦の性質がまさに素質検定競走に近くなっている。素質の高い馬が完成度が低くても勝ち上がるようになっている。2歳オープン戦を見て行くと、連対しているのは前走でオープンを好走した馬よりも新馬を勝ちあがったばかりの馬という傾向になっている。未勝利組の出番はもうほとんどない。新馬が即通用するオープンというのももうすぐなくなってくる*1のでこの記録をとっておく。


コスモス賞 札幌芝・右 1800m
マイネルアドホック 牡2 松永幹夫 1.52.2 35.1 清水美波 福島新馬芝1700m ホワイトマズル
パーフェクトマッチ 牝2 藤田伸二 1.52.2 35.4 萩原清  函館新馬芝1800m サンデーサイレンス
セイウンニムカウ  牡2 横山典弘 1.53.0 35.9 上原博之 新潟未勝利芝1400m カーネギー
13.0 - 12.3 - 12.9 - 12.9 - 13.1 - 12.6 - 11.9 - 11.8 - 11.7
勝ち馬のマイネルアドホックは超スローの先行有利のなか北海道洋芝まくりを決めたのは強い。ホワイトマズルの500キロ超馬というとイングランディーレとかグリーンプレジャーとキャラがかぶっているので、長い目で追いかけて行きたい。

去年は札幌2歳Sへここの1,2着が3,1着となり、勝ち馬ヤマニンシュクル阪神JF勝ち。
一昨年の勝ち馬ブランピュールは阪神JF3着
3年前の勝ち馬マチカネアカツキはダービー3着まで全部連対
4年前の勝ち馬ネームヴァリューは帝王賞勝ち
5年前の勝ち馬チアズグレイス桜花賞
このコスモス賞は言わずと知れた近年の超出世レースである。涼しい札幌に良血が集まり早いデビューのレベルが高い。マイネルアドホックという圧倒的に地味な名前も良い。清水 美波調教師というのもイングランディーレを管理していた人物でホワイトマズルのノウハウを叩きこんでくれるだろう。今週のオリコン1位

新潟2歳S(G3) 芝1600
1 4 4 マイネルレコルト  ①牡2 54.0 後藤浩 1:34.8 06-05 33.3 堀井雅 新潟ダリア勝ち チーフベアハート
2 3 3 ショウナンパントル ③牝2 54.0 吉田豊 1:35.0 04-05 33.5 大久保 新潟新馬芝1600m サンデー
3 6 8 スムースバリトン  ⑧牡2 54.0 大西直 1:35.2 06-07 33.6 国枝栄 新潟未勝利芝1600mスペシャルウィーク

小倉2歳ステークスGIII) 芝・右 1200m
コスモヴァレンチ 牝2 武幸四郎④ 1.08.2 34.6 加用正  小倉新馬芝1000m 連投 マイネルラヴ
ケイアイフウジン 牡2 幸英明 ⑥ 1.08.3 34.9 松元省一 小倉新馬ダ1000m アフリート
コスモフォーチュン牝2 安藤光彰③ 1.08.6 35.2 宮徹   小倉未勝利芝1200mR マイネルラヴ

クローバー賞 札幌芝・右 1500m
モエレフェニックス 牡2 千葉津代④ 1.30.0 01-01-01 35.6 堂山芳則 地方 サンデーサイレンス
キングストレイル   牡2 岡部幸雄① 1.30.0  03-03-03 35.3 藤沢和雄 札幌新馬芝1800m サンデーサイレンス
ワイルドソニック  牡2 蛯名正義⑤ 1.30.1  08-09-05 34.6 国枝栄  札幌新馬芝1200m フジキセキ
勝ち馬のモエレフェニックスは父サンデーサイレンス、母父ノーザンテーストという血統。この血統にはマイラーが多く見られるし、初芝をいきなり克服したのはセンスが高い証拠だろう。2歳の内は狙っていきたい。2着馬もなんと全く同じ血統。藤沢×岡部ということでかなり期待されたが2着。岡部騎手はいいかげん僅差の2着が多過ぎる。まだまだ荒削りな印象で成長の余地は多いがブランドでずっと人気先行しそうなので岡部騎手が乗る限り2着以下で。
3着のワイルドソニックも素晴らしい脚を使っているが新馬インパクトが大きく、フジキセキだけに今はまだ1400mとかがいいかもしれない。

ひまわり賞 小倉芝・右 1200m 九州産馬限定
テイエムチュラサン牝2 小池隆生① 1.09.4 01-01 35.9 小島貞博 小倉新馬1200m勝ち フェニックス10着
テイエムヒットベ 牡2 熊沢重文② 1.09.6  02-02 35.9 五十嵐忠 未勝利4着
マルシゲセルシオ 牡2 橋本美純⑤ 1.09.9  05-03 36.1 安田伊佐 未勝利勝ち

ダリア賞 新潟芝・左 1400m
マイネルレコルト  牡2 後藤浩輝 ②1.22.0 02-02 35.0 堀井雅広 福島新馬芝1200m チーフベアハート
ツルマルオトメ   牝2 柴田善臣 ①1.22.3  01-01 35.5 坂口正則 小倉新馬芝1200m タイキシャトル
エイシンサンバレー 牝2 中舘英二 ③1.22.4  02-03 35.3 畠山吉宏 新潟マリー3着芝1200m エイシンワシントン

函館2歳ステークスGIII)芝・右 1200m
アンブロワーズ 牝2 ホワイト ⑥1.10.4 02-02 35.9 小島太  函館新馬芝1000m フレンチデピュティ
ディープサマー 牡2 藤田伸二 ①1.10.5  05-02 35.8 山内研二 函館新馬芝1200m タイキシャトル
カシマフラワー 牝2 松永幹夫 ⑧1.10.7  02-02 36.1 高市圭二 函館未勝利芝1200m ヘクタープロテクター

フェニックス賞 小倉芝・右 1200m
エイシンヴァイデン 牡2 福永祐一①1.08.7 05-02 35.2 瀬戸口勉 阪神新馬芝1400m Touch Gold
エーティーホーオー 牡2 池添謙一④1.09.5  08-08 35.8 湯窪幸雄 小倉新馬芝1200m クロコルージュ
ギンガハーバー   牡2 小牧毅 ⑧1.09.6  05-02 36.1 富吉誠次 地方

マリーゴールド賞 新潟芝・左 1200m
カズサライン    牡2 穂苅寿彦①1.09.5 03-03 35.5 和田正道 福島未勝利芝1200m アグネスワールド
エイシンサンバレー 牝2 後藤浩輝⑤1.09.5  03-03 35.5 畠山吉宏 福島未勝利ダ1000m エイシンワシントン
コスモジェントル  牡2 柴田善臣②1.10.0  06-06 35.6 畠山吉宏 福島新馬芝1200m トーヨーシアトル

ラベンダー賞 函館芝・右 1200m
オーヴェール   ②阪神芝1400m新馬2着 武豊 浅見 Diktat
スキップジャック ①函館芝1200m新馬1着 勝浦 高橋 メジロライアン
コスモスパーブ  ③福島芝1000m新馬1着 藤田 保田 キンググローリアス
思ったほどオープンでは新馬が圧倒的というわけではないが、重賞になると新馬勝ちか連勝馬で決着している。これからも

オープン 未勝利も通用する
重賞   連対馬新馬勝ちかオープン連勝馬。3着に未勝利馬が来て軽い穴
という狙いをしていきたい。


札幌はサンデーサイレンスの牙城で、札幌からは良いサンデーが出てきそうだ。とくにクローバー賞3着のワイルドソニックはかなり良い脚を使っている。他には外国輸入系の新種牡馬が頑張っている。これと外国産馬マイネルラヴがはりあう感じ。

*1:オープン馬が増えてくる