朝日CC/京成杯AH/セントウルS

今ごろ先週の回顧*1ローズSはちょっと思い出したくないので、あとでやります*2



セントウルS


タイキシャトル産駒については"長いところで凡走を繰り返す馬が短距離になったとたんに蘇る"というのはある程度わかっていて、外枠で先行するのが好きだということもわかっていたのだが、ゴールデンキャストはさすがに人気しすぎて手がだせない。


…というのが古い世代の発想。これからは過剰人気と感じても手は出しておくべきな気がしている。ようするにこいつにこられたらしょうがないという底なしムラ馬は買い目に入れるべきだ*3。今だに3連単を当てていない*4のはこういう馬を切ってしまう悪い癖があるからだと思う。


さて、そんなこんなでスプリンターズの前哨戦セントウルS。スタートは揃うものの一間歩で抜けたチリエージェが楽にハナを切る形。外からゴールデンキャストが追走し、内のヒューマも完全な放置プレー。短距離戦なのに一切ムチも入らずに余裕ふかして逃げられるようなペースでチリエージェが先行する。そのまま一団となって4コーナー。ゴールデンキャストは仕掛けることもなく先頭に立ち、一気に交わしてチリエージェにダメージを与えると競馬は決着。サニングデールは今回は前で勝負せず、最後に強烈な脚で追い込むも3着が精一杯。


ラップタイム
12.3-11.1-11.2-11.4-10.5-11.7
絶好の馬場コンディションにも関わらず前半1度も10秒台がない。スプリンターズSに出走する他のメンバーを考えてもこれ以上に速く仕掛ける馬が次はギャラントアローアタゴタイショウくらいしかいない。この2頭が出てくるかで本番は変わってくる。
スプリンターズSカルストンライトオが高速で逃げるかなりつらいペースになるだろう*5。これを前哨戦でこんな楽なレースをしてしまっていてはみすみす逃がして追いかけるのも厳しくなるのではないか?スプリンターの本命はカルストンライトオに決定




1着 ゴールデンキャスト 56 武豊
武豊騎手はききょうSの強烈な脚に縛られて後方待機の競馬を選択していた。それを馬なりで自由に競馬をさせてあげる幸騎手だから先行したほうが良いという才能を開花させてあげられたのである。再び武豊の元に帰ってきた時、意地にならず幸騎手の見出した才能を最大限に生かすように後輩に学ぶことができる武騎手はトップジョッキーでありながらまだ吸収しようとしているのだ。スプリンターズでは逃げが揃った時は


セントウルS
http://keiba.nifty.com/db/race.php?type=race&race=200409040211



朝日CC


メジロマントルが楽にハナを取ることができ、12.5のラップを続けるペース。オペラシチーはスタートから抑えていく競馬。なるほど、今回はこれからのことも考えて内枠で馬群の中からの競馬を覚えさせるということか。その前にヴィータローザ、かぶせるようにスズカマンボが常にマークするという形でレースは進んでいった。直線では完全にオペラシチーの行く手を塞ぎヴィータローザが抜け出したところをスズカマンボがとらえる。ここでもう一度ヴィータローザに盛り返させるあたりがスズカマンボの甘さだが、ゴール板ぴったりに合わせた豊の勝利。
12.9-12.1-12.5-12.6-12.5-12.8-12.1-11.7-10.8-11.6


1着 スズカマンボ 53 武豊
これで関西ではハーツクライにしか負けていない。展開が向いて斤量差があったというのもあるが、なんにせよ勝ったというのは大きな前進。菊花賞では武豊ハーツクライに乗るため乗り変わりになるのが残念だが、京阪杯とか来年の大阪杯でもう一度快走できるだろう。



2着 ヴィータローザ 58 幸
ヴィータローザが思ったよりも楽に先行していてむしろかかりぎみだったことからしても、かなり遅いペースだという直感はあったが幸騎手がテン乗りでなかったらもっと自由に先行させてあげられるかもしれない。ここで勝てばG1に殴り込むということだったが、2着ならどうするのだろう。鳴尾記念とかより有馬記念を目指してみて欲しい。
得意
阪神、中山なら重賞クラス。2000〜。スローからの4F勝負、最後のラップが全部11秒台というレース
苦手
東京。前半が早くなるペース


3着 メジロマントル 56 吉田豊
2度目の関西への遠征。馬がどうこうというよりも、騎手が吉田豊固定なので関西騎手にもまれるのはきつかった。逃げる競馬をしてスローで早い上がりのレースができているので、本当は前にメジロマントルと同じくらいの強さの馬がいてそれを目標に交わしていくレースが良さそう。ただし、11秒台で全部逃げるような馬がいるレースは経験がなく危ない。
東京。スロー。2000m


4着 カナハラドラゴン 57 角田
初遠征で4着。基本的に東京や中山の2000mが中心の馬なのでここである程度判断したかったが、今回外からせまった脚なら見せ場はどこでも作れるだろう。東京2000mに強い*6というところを見るとコーナーワークが上手なのかもしれない。ハイペースの2000mが好き。逃げ馬がいるハンデ重賞ならば狙う価値があるが、○父限定がなくなった分アンバーシャダイ産駒の利を生かす機会がないのが残念。


ちなみに今回鞍上はテン乗りの角田騎手だった。彼は今年は11−22−22−205という成績で例年からすると随分勝ちが少ない気がする。その内の2勝が中京、4勝が小倉と中央であまり勝てていない。今日も7Rで1人気に乗って8着。この調子で2〜4着というような形が多くなりそうだ。重賞でチャンスがありそうなのはツルマルファイターシリウスS。ここで3着を狙ってみるか。



京成杯AH


スタートからミデオンビットがレースをつくっていこうとしたところにマイネルモルゲンがブチ切れていきなりハミを取りあっという間に先頭に立ってしまった。モルゲンにとってはかつては逃げて押し切るレースを何度もしている。朝日杯ではサイレントディールと壮絶なハイペースを作りレコードを演出した。後藤騎手を乗せて逃げたのは2歳時の百日草くらいだった。


インタビューでは「レコルトでも金、モルゲンでも金」とか余裕ぶっているがあのゴールしたあとのガッツポーズを見ると冷や汗をかいた、あんなんで勝っちゃったってのが本当のところだろう。マイネルモルゲンはかかって暴走しても、ここに出ているメンツに逆転させないほど格差がある。


「掛かったのは向こう正面に入って50メートルくらい。久々のレースで猛獣のように突っ走る勢いだったので、馬の走る気に任せてみた。変にケンカして折り合いを欠くのがいやだったしね」と後藤は語った。
12.9-11.2-11.6-11.5-11.6-11.6-11.0-11.4


シャイニンルビー 54 北村
54キロというのは若干重いかと思ったが、なかなか良いレースぶり。奇襲すればソロモンに勝てるというのはこの馬にとってかなり収穫ではないだろうか。クラシック牝馬がマイルで復活という典型例


マイネルソロモン
これでマイル重賞成績が0−1−3−0。堅実に伸びてくるが勝てないというのは勝てないということだろう。これ以上に良い条件はない。

*1:もともと書いていたものです

*2:柴原を頭で信用した私が馬鹿だった。

*3:軸には決してならないが

*4:といってもメインと阪神ダートしか買ってないんだけど

*5:もちろんカルストンにとってはなんともないのだが

*6:重賞とかないのに