マイルチャンピオンシップの全体的展望
最近寒さが厳しくなってきてようやく冬という感じですが、なんとまだ台風がきているようです。なんという気象。さて、今日ある程度しっかりした展望を書かないと今週は書く暇がないので見解を書いておきます。
今回のマイルチャンピオンシップはかなり良いメンバーが集まったと言っていいだろう。押し出されたG1未勝利馬が1番人気になった去年や今年の安田記念と比較しても、G1馬などが前走or前々走でしっかり結果を出しているマイルG1となりかなりのマイル巧者で実績もあるような馬でないと厳しい。こういう状況でG1実績なしで戦うには連勝かマイル100%勝ちが必要なのだが連勝している馬はいない。単純にG1実績*1がなければ無理 。その上で状態が最高の馬が勝つだろう。
G1馬ラクティ 5勝 2−0−0−2
デュランダル 2勝 0−2−0−0
ファインモーション 2勝 1−1−0−1
ダンスインザムード 1勝 3−1−0−2
テレグノシス 1勝 1−2−0−1
ユートピア ダート2勝
G1未勝利の連対馬アドマイヤマックス 安田2着(アグネスデジタル)
メイショウボーラー 朝日2着(コスモサンビーム)
サクラプレジデント 皐月2着(ネオユニヴァース)
まずはG1馬について考えていってみよう。このレベルになってくると遠征があるという材料だけでもうマイナスにしたい。つまり、ダンスインザムード。この馬はかなり厳しい。
G1 3着馬
先週アドマイヤグルーヴが快勝したことによって、天皇賞からの疲労というのはさして問題視されないかもしれない。しかし、アドマイヤグルーヴは
と、強行群でも遠征したのは天皇賞のただ1回。しかも、京都大賞典は明らかな叩き台。増えていた馬体重がベストにもどったというだけである。変わってダンスインザムードは
京都大賞典 +12
中2週
天皇賞・秋 −12 遠征
中1週
エリザベス 0
間隔という面では変わらないじゃないかと言われるかもしれないが、実際は全てG1という事実と遠征2回をこなさなければならないこと。気性が成長しているアドマイヤグルーヴと比較しても明らかに幼稚なダンスインザムード。これらの条件から今回必ず馬体重が減ってきてかなりの凡走をすると考えられる。今の段階では切りだろう。ただし、この馬の気配はパドックを見れば一発なのでよっぽどよかったら足しても良いかもしれない。天皇賞でこの馬を買い、ここで消すというのが神技。
秋華賞 0 遠征
中1週
天皇賞・秋 −8
中2週
マイルCS 遠征
デュランダル
競馬ブックの写真パドックを見ると、去年まではスマートさがあったデュランダルが今年2回の短距離G1を目標にしたことでちょっとゴツゴツしてきたように感じる。これだけ後方待機がばれている1番人気馬だけに枠もかなり重要になってくる。
次の方〜
ラクティ
外国馬だからどうこうといった問題ではない。G1を5勝もしているキチガイをどう扱うか。私はどちらかといえば買いだと思う。というのも、この馬自信爆走と凡走のONかOFFかのタイプ。大体こういう馬は新しい環境に強い。また、臨戦過程も初マイルを勝って乗り込んできているというのは素晴らしい。
また、ローテーションではっきりしている。
どうやら休み明けに滅法強いらしく2ヶ月以上明けると負けなし。1ヶ月以下だと凡走か勝ち。中途半端になると成績も中途半端という結果が出ている。今回、前走が9月25日。マイルCSが11月21日とギリギリ2ヶ月に届かない。去年の香港に挑戦したときも10月18日から12月14日という全く同じパターンで2着だったことから日本にも同じ状態で来るのではないかと思っている。2着候補。
2ヶ月以上 5−0−0−0 G13勝
1ヶ月以上 1−2−1−1
1ヶ月以下 3−0−0−3 G12勝
次の方〜
テレグノシス
東京巧者である。遠征での勝ちもない。だが、横山騎手に乗りかわるのは勝浦騎手の関西成績と比較
すればかなりのプラス。テレグノシスの持ち味は毎日王冠でも見せたように馬群が開けたときのトップスピードの速さである。これはデュランダルにも共通する。立ちまわりが上手くないからこそ枠順がかなり重要で絶対に外枠。しかもデュランダルより必ず外である必要がある。
ファインモーション
今回、ファインモーションで武豊がマイルCS初制覇となるシーンが見られそうだ。札幌記念では57キロでローエングリンが軽快に逃げ、バランスオブゲームが粘りこむところをあの札幌の直線でまくってねじ伏せた。初マイルだった去年ですら2着。マイル重賞を制覇したファインモーションが遠征なしで戦える。大きな勝利をものにできそうだ。また、武にとって警戒しなければならない馬が多いわけだが、未知数のラクティとデュランダルさえ封じれば勝利は近い。
*1:できればマイルか京都