エリザベス女王杯 〜いよいよ戴冠〜

いまさらファインモーションの話をするべきではない。だが、このエリザベス女王杯に出走してこなかった時点でもはや女王とは呼べない。ダンスインザムードでもファインモーションでもなく、ここの優勝馬こそが最強現役牝馬である。



京都の馬場状態


今日は内回りのレースばかりだったが、Bコースになっても内側が荒れているのが明らかで直線では真ん中あたりが一番伸びる場所になっている。逃げ馬がコーナーを回ってくるときにインをついていてはとてももたない馬場状態。また、伸びるとなかなか止まらないので前にいる馬がこの馬場をガメてしまえば後ろからくるのはつらい。やはり有利なのは前で競馬をするか自分で馬群の中をついて差せる馬だろう。



決戦前夜


武幸四郎天皇賞のビデオを見ていた。横山典弘が逃げた天皇賞。彼が何をしたのかというヒントがそこにいくつも隠されている。好枠からハナをとり1コーナーを回り終わるころにはもう折り合いをつけている。


メイショウバトラーにとって2番手宣言しているのが川島騎手のオースミハルカというのはあまりにもありがたい話。おそらく最初の直線440mで馬群とは2馬身ほどの差ができる。この時点で1/4勝ちが決まったようなものだ。1,2コーナーで段々ペースを落としていき、向こう正面の登り坂を迎える前にかなりペースを緩める。川島騎手は間隔がつまるのに驚き、あわててペースを緩めて後ろを見る。と、坂の目の前。馬群はこの時点でギュッと凝縮している。坂を下る前に幸四郎は後ろを振り向く。ここでスピードを出すと800m勝負になってしまう。ゆっくり下って相手には800mの競馬をさせ、自分はここから600mの競馬。小倉記念のように5F勝負でもできる馬だけにこういう競馬にもっていけば2段ロケットでつきはなす。


ラップでいうとこうなる。
12.5-11.4-12.3-12.8-13.0-12.6-12.5-11.9-11.4-11.4-11.4


府中牝馬Sは遠征しているのに504キロと最高パフォーマンスをしていた小倉重賞戦線での496キロと比べるとベストと呼べる状態ではなかった。きっちり芝刈りしている今週ならば、直線も内によれたりすることなく内を嫌った小倉記念のように真ん中を伸びれる馬だからこそ間違いなく今回はオースミハルカに先着できる。



メイショウバトラーのペースがあがることはなく後ろの馬は4F勝負。コーナーではほとんどの馬が外を目指していくという団子状態になるだろう。ここではかなり騎手の腕が要求される。文句なしなのはヤマニンアラバスタアドマイヤグルーヴスティルインラブ


ヤマニンアラバスタは1週前に栗東入りした今週の調教は今までのどのレースの前に行なった追い切りよりもびっしり乗り込めた調教である。エリザベス女王杯は牡馬相手に強い競馬をするような馬こそが女王に近づける。ホープフルSでのでたらめな位置からの脚は輝いている。また、オークスでも外外をまわりながら強襲したように距離は伸びてこそ力の出せる馬。関西遠征で初めて馬体重が減らずに出走できそうだ。


敵はアドマイヤグルーヴ
メイショウバトラーの怖さを知っているのは小倉重賞戦線でつねに争った兄。武豊に他ならない。彼だけがこの馬の真の強い競馬を知っている。逃げながらも内埒に頼らず直線の真ん中をつけることも知っている。中1週のローテーションに対する結論はまだ出せないがそれはパドックを見れ馬一目も瞭然。462〜464のときはアラバスタよりも上位にみたい。



スティルインラブについて
古馬になって絞って出走できたのが前回の府中牝馬Sのみという状況。だが、牡馬相手の凡走。とくにメイショウバトラーオースミコスモが好走するなかでの北九州記念の凡走はあまりにもいただけない。過去にエリザベス女王杯で復活したようなG1馬にしても、前走で牝馬相手に負けているわけではない。現在3冠を含めて5勝なわけだが、今年勝ち星をあげて勝つことを覚え成長した馬相手にはよくて3着どまり。


スイープトウショウは展開的にもかなりつらいものがあるのだが、アドマイヤグルーヴより内枠を引いている時点で終わっている。ローズSで早めにしかけて後ろから差された経験から仕掛けは必ず遅れるだろう。また、京都の外回り


オースミハルカについてはもう川島騎手という時点がG1では買えない。順番的にはまず3着に入ることが先で、もっと前に掲示板に入るのが先だと思う。いきなりG1で勝ち負けになるほどの京都実績も経験もないと思う。


レクレドールはローズSを勝つためだけに調整してきたこととそこでの激走で秋華賞までに状態が戻らなかったのが敗因だが、



予想


メイショウバトラー 500キロ前後が理想
ヤマニンアラバスタ 440キロ台が理想
アドマイヤグルーヴ 460〜464キロが理想 それ以外なら3着まで
スティルインラブ  454キロが理想


ということで今回はアドマイヤグルーヴは体重変動によって成績がわかりやすく分けられるため、アドマイヤグルーヴの体重で買い目を分けたい。
(1) アドマイヤグルーヴ理想体重


1着 メイショウバトラー アドマイヤグルーヴ
2着 メイショウバトラー アドマイヤグルーヴ
3着 ヤマニンアラバスタ スティルインラブ

4点

まあ、こんなもんか

(2) アドマイヤグルーヴが理想体重でない場合


1着 メイショウバトラー ヤマニンアラバスタ
2着 メイショウバトラー ヤマニンアラバスタ
3着 スティルインラブ  アドマイヤグルーヴ

4点

こっちが良いなあ。ちなみにこちらの場合はアホみたいにぶちこむ予定