2004年の競馬総括

有馬記念が終わりました。みなさんの本年度の馬券回収率はどうだったでしょうか?*1この日記でも予想を晒してきましたが、5月くらいに収支をつけるのを怠ってしまったので来年はつけていこうと思います。今年もいろんなことがありましたね…



JRA売上*2


今年のJRAの年度売上は2兆9314億3354万3600円で、前年比97.4%。マイナスは7年連続で、平成2年以降維持していた3兆円の大台を下回った。だが、過去最高である1997年の4兆6億6166万3100円からの減少率では最も低い値。来年からも持続すれば2010年の売上は2兆5000億ほど1989年の水準にもどると考えられる。だが、物価比較からすると現在は15%増であり、すでに葦毛が競馬ブームに火をつけた状況に戻ったといえる。PATの普及で馬券が購入しやすくなったにも関わらずこれほどに売上が下がっているというのは競馬自体の面白さというよりも、競馬のメディアへの露出が少なくなったことによるものだろう。


今年、ハルウララが上半期のブームになったものの直接競馬へ結びつくことにはならなかった。だが、来年は競馬自体の面白さというのが大きくなる。強い古馬が残り、明け4歳が挑戦するというはっきりとした図式。さらに、ファンがつきそうな強い牝馬がいる。JRAの方針としても来年のCMはSMAPの中居*3を使うようだが、馬券好きではなく競馬好きに参加してもらえるような競馬がしたい!と思えるようなCMを作って欲しい。


「有馬は大人の夢なんや!」なんてCMなんかよりもすぽるとが見せていたようなシンザンとかTTGとかラストランとか4cmなんてフレーズを出すほうが胸が沸く*4。「へえ…カミノクレッセってこんなレース出てたんだあ」みたいな1年を通じて中居が競馬を覚えていくという構成にして欲しい。



真馬券 3連単


究極の馬券が発売された。狂わせた。人気馬を軽視するフィルターが入っている人間にとって人気馬の取捨が重要な3連単はかなり難しい馬券である。また、3連単の導入によって馬券の方針として人気馬に◎をつけなければならないという屈辱は目に余るものがあった。さらに、マルチという馬券が世間で推薦されているために穴馬を1着にもってきてもたいしておいしい配当にはならないという事実。とくにG1ではこれがはっきりしてくる。過去10年のG1において人気馬の連体率は次のようになっている。


   1人気 2人気 3人気
「1強」レースにおける人気馬の連対率 41/80 25/80 21/80
「2強」レースにおける人気馬の連対率 30/47 16/47 13/47
「3強」レースにおける人気馬の連対率 6/10 5/10 6/10
「本命不在」における 人気馬の連対率 23/63 23/63 12/63
剥離率200%基準
1〜3強のレースにおいて1人気は50%以上の確率で連対する。馬連時代には逆に50%で来ないというのなら、余裕で消して、回収率を高めることができた。だが、的中率*5が低くなる3連単においては回収不可金が増えるため、馬券から消してはいけないのである。また、マルチという馬券によって人気のないほうをアタマにもってくることによる高配当が望みにくい状況になっている。長年をかけて、不当に人気のない上位馬今回に限り、条件が嵌っているの選定に力を注いできた人間にとっておいしくない馬券である。


有馬記念だけをみても単勝オッズでは次のようになっている


1 2.0 ゼンノロブロイ
4 7.0
9 8.8 タップダンスシチー
10 8.9
8 11.2
11 13.1
13 15.5
15 21.3
6 27.3
1と9の単勝差は440%となっている。これが、馬単の配当では
1→9 18.6 
9→1 28.4
これも単勝から計算した仮想オッズ*6ならば…つづく*7

*1:第一声がそれかよ

*2:売上についてはJRAの決算が出てからもう一度書きます

*3:そういえばTVは中居君っていうのが不思議。30歳相手にアホかと

*4:私もこち亀とスポーツニュースでさんまと清がダービーで語っていたのがきっかけ

*5:もちろんレースあたりでなく1点あたりの

*6:1着の支持率×1着を除いた2着の支持率×控除率

*7:なんとか今年中に