きさらぎ賞/ダイヤモンドS

ブロードキャスターで堀江氏がフジテレビは穴熊と言ってたね。テレビで本尊が出てきて解説する仕手戦が見られるなんてすごく勉強になります。こんな外国人投資家みたいなやり口をやってて800億も転換社債出しての勝負をしてるのに、別局とはいえTVにまで出て、今後の戦略まで話してしまってまあすごい、バイタリティー



きさらぎ賞


空高く羽ばたく君にとって、脚光を浴びるのにはや過ぎる舞台かもしれない。ものさしのシックスセンスがでてきたことによって、どれほどに強い馬かというのを見せつけ、衆知へ晒すことになるだろう。


金剛力士王である。


490キロを越す大型の牡馬。重厚な父系とスピードの牝系。盛り上がる前脚から尻上がりのスロープ、そげ落ちた腹回り。分厚い腰から後脚へのライン。胴長で均整のとれた馬体から沈み込むようなフォームで走る。陣営の期待も大きい一頭だ。

デビュー戦は阪神芝2000m。ゲートを出るままに楽に先頭に立ちながらグイグイと引っ張る非凡なセンスをみせた。そのまま直線に入り後続を楽に突き放していく、スピードの違い。楽勝だった。余力を残してゴール。だが、その遥か前方に馬がいた。ディープインパクト。残り2ハロンの地点であまりに違う瞬発力で交わされて突き放されると、余力を残していたところでどうにもならない。ここから金剛力士王の調教はクラシックへ向けた体つくりというよりも対ディープインパクト用の瞬発力を手に入れるための下準備にかかる。

1勝をあげないことには始まらない。
年をあけると未勝利戦に出走。ゲートは抜群だったが、ハナを取りにきた馬にはあっさり前をゆずる。当然、これからの舞台を考えると逃げ一辺倒ではどうにもならない。気性も燃える性分で控えるレースを覚えなければ。結果圧勝。

次の舞台、ディープインパクトも出走してくる若葉Sへ出走登録。だが、回避した。1勝をあげたくらいで肩を並べたとは考えてはいけない。辛酸をなめるのだ。しかし、皐月賞に間に合わせるためにはこの1,2月の重賞を勝っておく必要がある。陣営が選んだのは小倉に遠征しての1800m、500万下の条件くすのき賞。


ラップタイム
12.4-11-12.4-12.2-12.4-12.5-11.9-11.7-11.7
そのラップタイムである。またしても楽にハナをとり、軽く行きたがって先頭。速いラップを刻んでいってラスト3ハロンから急加速。後続はいつになっても脚色が揃わない。同日の古馬500万下のタイム1:48.6よりも0.4秒速い1:48.2。秀逸なのはゴールに近づくほどスピードが上がっていっている点。それも余力を残しながらのレース。

体形的にも阪神よりは京都、東京というタイプできさらぎ賞はまず負ける条件ではない。さらに、今回はシルクネクサステイエムヒットベという前に行きたがる馬がいて本番を前にしてしっかり番手で折り合うレースというのを体感できそうなのも大きい。スローになったときに鋭い瞬発力を見せるというタイプではないが、今回のシルク、ヒットベがいればそれほどペースも遅くならない。藤田騎手なら3〜4コーナーから一杯に仕掛けてゴールまできっちり脚を使うレースになるだろう。

対抗となるのは7月阪神でデビューし、ここ2戦は後方から武騎手が貯めに貯める騎乗で3,2着ときているアドマイヤフジ。馬体的にも余裕残しの2戦だったが、ここにきて一杯に追いきってクラシックへ向けて賞金を重ねるためにこのきさらぎ賞を勝ちにきている。中山の2戦では4コーナーからようやく動き出す始末でギリギリ先頭と並んでゴールの形。この小頭数で馬群がばらけて内のコンゴウリキシオーを目標にできる、かなり自由なポジションがとれる。きっちり届くシーンがみられそう。

加えて心拍数が24というシンメイレグルス*1。この数字はグリーンチャンネルの人が言っていたというだけなので、嘘とも思えないが鵜呑みにする数字ではない。だが、この2戦でつけた着差が10馬身。それも文句なしの圧勝劇。冬の京都の芝を上手に走れるようなタイプではないと思うが、心拍数が24という潜在能力だけならこれからずっと追いかけても良いだけに今回も買い目には入れてみたいと思う。コンゴウリキシオーを逆転できるとしたらこの馬。

3着の候補がレジェンダロッサとシックスセンス
レジェンダロッサはデビュー戦が1月29日という遅れたサンデー。ゲート試験に合格するのに3ヶ月かかったというだけあってきっちり出遅れ。そこからかかって前にとりつき、折り合ってしまうというレースっぷり。気性がよくなればという馬でこのレースはそういうデタラメレースをして勝てるようなメンバーではない。シックスセンスを破って3着にきたら大物。


結論


コンゴウリキシオー
アドマイヤフジ
シンメイレグルス
シックスセンス
☆レジェンダロッサ

馬単1点
◎→△ 1000円
馬連1点
◎=▲ 1000円
計2000円

3連単なら◎→○→☆で良いと思う

ダイヤモンドS

年1の東京超長距離。有無を言わさず関西馬が強い*2。馬の力もさることながら騎手の力もかなり要求される。関東騎手が乗る関西馬というのが理想だ。展開はコイントスが前につけるなら単騎の逃げになるだろう、そこにスマートストリーム、ラヴァリージェニオ、アドマイヤモナークあたりが追走して散々チンタラペースになる。こうなってくると番手で競馬する横山典弘は鬼。ぺリエでも坂の上り下りでペースをぐちゃぐちゃにされて自分が逃げているのか横山にやられているのかわけわからない状態になる。

乗っているアドマイヤモナークも条件戦を勝ってここにきた4歳の関西馬。2400超のレースを使い始めてようやく500万下を勝ったのだが、それまで中距離にまったく追走できないのに小倉を使ったりと無茶やらされていた。合わない中距離戦でつかんだ前にいくことができるレース感も大きく前走では前に行って押し切りのレースっぷり。初の関東遠征になるが、前々で押し切るレースができるだろう。

チャクラ
57.5というハンデが絶妙に重いかどうかのギリギリで58だったら間違いなく重いといえるのだが、前走でようやく好調時の馬体に近づいてきて今年の天皇賞に向かうために坂路調教を積み重ねてかなり走れる体になってきた。アイポッパーにはやられたが、このメンバーならハンデ頭となっても走ってきたレースが違う。後藤騎手も穴でこのレースを2勝あげている。東京コースも今年の目黒記念の勝ち馬、ハンデ戦とはいえ一線ゴールにはならず、上位争い。

ハイアーゲームの名前も挙げないわけにはいかない。秋はダービーの反動からか右回りが極端に悪いというわけではないと思うが、オールカマーでは出し抜け、菊花賞はロングスパート対決に対応できず。有馬記念だけがこの馬に向くような平均ラップの時計勝負だった。それでも6着、0.9差というのは実力差だが上にきているのは全てG1か重賞2勝馬だけに健闘と言えるだろう。今回は展開的にはまったく向かないと思うが、東京なら長い直線を33秒で駆け上がる脚があるため、京都の下りスパートレースや中山の急坂レースとは違い。突き抜ける力を持っている。

3着ならタニノエタニティの名前も挙げたい。ここ1年のレース内容は2400以上のレースに限ると


ダイヤモンド 3着 東京3400
メトロポリタン2着 東京2400
目黒記念   4着 東京2500
日経新春杯  6着 京都2400
と、東京コースの長距離で着をかせぐレースをしている。日経新春杯は誰もが嫌う内でレースを進め、直線でマーブルチーフコイントスが外にいくところを取り残されて伸びないところを粘ったのも評価できる0.4差。今回、14頭立ての大外というさばきにくいポジションだが、岡部騎手が上手にレースを運んでくれるだろう。

グラスポジションに関しては重賞挑戦にあたって、吉田豊騎手のステイヤーズSが光っていて柴田騎手にこの馬はあまり向いていないのではないかと考えている。

ハンデ戦ということで穴ならアンフィトリオンの前残りも考えられる。この馬も関西馬に蛯名という組み合わせで、秋にはオパールSを勝っている。前走あたりは明らかに京都外回り長距離に向いていない小牧騎手が敗因。中京2500mで500万下、京都2400mで1000万下を勝っていてどちらかというと下の条件ではスピード負けしている感もある。超スローの前残りで居残りになる可能性も持っているダンスインザダーク


結論


アドマイヤモナーク
○チャクラ
ハイアーゲーム
タニノエタニティ
×アンフィトリオン

馬連3点BOX ◎=○=▲ 各500円
3連単12点 ◎○▲→◎○▲→◎○▲☆ 各100円
計2700円

*1:本当かよ

*2:東京開催で3着に入ったのは5年で13/15が関西