Viva "Le Tour" forever!!
みんなで迎えるシャンゼリゼ。私がツールを見はじめたのはランスの連覇からだから、これで6年間、ランスの黄色いジャージだけを見てきた。その間にもスプリントの主役はツァベルからマキュアン、ハスホフトへと変わり、クライマーも次々と変遷してきた。そのなかで唯一、同じジャージを来ていたのがランス。ただ、素晴らしい。ありがたいに言葉ない。これで本当に最後。
しかし、前半から雨…非常にすべる路面。パンク、落車があいつぎTOPチームには緊張感が漂っていた。そのなかでアージェードゥーゼルの誰かがアタック。カーブでふくらんで、ディスカバリーのヒンカピーらが落車、あわやランスも巻き込まれるというシーンだった。凍ったよ。それから逆に集団も安定した。
総合争いは決まり、レースとしての焦点はゴールスプリントに集まっていた。ふたをあけてみると実は総合5,6位が僅差でスプリントポイントでのボーナスタイムの取り合いとなった。ヴィノクロフが積極的にアタックをかけてボーナスタイムを獲りにいく。何度も見たシーン。
シャンゼリゼでゴールスプリントにならないのなんて久しぶりにみた。なんと残り1キロでマクビーが飛びだし、それにヴィノクロフがついていってとらえきり優勝。ちょっと待って下さいよ。テンション上り過ぎて寝れないよこれ。
興奮から最後の表彰式へ…
ランス・アームストロングが7連覇。そして引退。
表彰式では異例の優勝者にインタビューマイク、ではなく単独でマイクを握り語った。今までのこと、チーム、ライバル、感謝、これからのツールのことを独唱するランス・アームストロング。サイクリングというスポーツは厳しいけど最高だと語り。
最後はこう締めくくった。
Viva "Le Tour" forever!!
誰か!この涙をとめてー!長嶋氏も引退式で「ジャイアンツは永久に不滅です」といったわけだが、やっぱりヒーローの頂点にたつと永遠を意識するんだ。
パリの空はきれいに晴れあがっていた!7連覇の青空だった。