ファストタテヤマのリズム
札幌記念で重賞最高の波乱の一角をになったファストタテヤマ。この馬が何度となく穴を明けているのは周知の事実である。デイリー杯を8人気で勝ったときからその穴男人生ははじまった。同じくデイリー杯のときは人気薄だったのに朝日杯、NHKと2回のG1で1番人気になったペールギュントとは質が違う。これから、何の役にもたたないと思うが、ファストタテヤマが札幌2000mでぴったりハマった理由を考えて見る。
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仮説1 ファストタテヤマには好走のリズムがある?
もしかしたら、数列ではないにしてもなんかの法則で好走しているのではないか。という仮説。成績を取り出して見ると次のようになる。
2311××2×1××2×××3××2××××3×××××××32
これではちょっとわかりにくい。そこで、連対に限ってみる
2×11××2×1××2××××××2××××× ××××× ×××2
これはきたか?
若葉S→1戦→京都新聞杯→2戦→菊花賞→6戦→オールカマー→13戦→札幌記念
次の連対まではそれまでにかかった数の2倍以上かかっている。徹底適に意識の外にいったときにようやく好走というリズム。f(n)=2*f(n-1)+f(n-2)が一番近いモデル?
となると次にファストタテヤマが連対するのは中26戦以降!たぶん、33戦目で連対する。これはあと4年はかかるな。つまりこれ以降にいろいろと考えているが全く馬券には繋がらないと。そういうわけですね。
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仮説2 ファストタテヤマが爆撃するレースは混戦?
爆撃レースするレースは混戦で本命不在のレースが多いのでは!という仮説。ということで調べてみる。
1強レースは全て1番人気が1倍台、2,3強のときもオッズの剥離がしっかりしているレースが多い。とはいえ、今年の京都記念や万葉Sも1倍台の1強レースだったわけでそのレースが向くというわけではない。ここでは混戦レースで力を発揮するというイメージではなく、あくまで人気馬が崩して好走しているという結論。
デイリー杯 3強
若葉S 1強
京都新聞杯 1強
菊花賞 2強
阪神大賞典 2強
オールカマー1強
阪神大賞典 2強
みなみ北海道1強
札幌記念 3強
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仮説3 ファストタテヤマは実は芝2000mが得意
長距離向きと思わせて実は2000mくらいは守備範囲という仮説。
そもそも3歳時の札幌記念はなんだったんだということになる。
芝2000m成績
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仮説4 ファストタテヤマは洋芝巧者
北海道が1−2−2−1。それでもウイングランツに勝てないあたりがこの馬の限界か。もう一回札幌日経OPというレースがあるため、そこに出てきたら人気するけど買う必要あり。
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仮説5 ファストタテヤマはあがり5F勝負に強い
これは仮説というよりも本当の話で、あがり5F勝負のまくりあいに強い。とくに人気馬がマクリを得意とする先行つぶしのタイプのときにはマクリタイプが先行をつぶすようなラップを踏んだところに飛び込んで来る。
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まとめ
以上をまとめると
・ファストタテヤマで馬券を狙うのはもう無いかも
・混戦が得意というわけではない
・2000mが苦手といいきるほどではない
・洋芝というより削るレースは得意
・相手関係はマクリあい
こういうのがファストタテヤマの買い時になる。ただ、もう無いよね。またいっときは人気になるだろうし。