小倉2歳S

今日からNANA公開。映画はどちらかというと、ナナ*1中心で蓮の描写が多くて、とても良いしあがりだった。ただ、青い春みたいに松田龍平さんが圧倒的な存在感すぎて原作の蓮は超えた感がある。ハチに感情移入していた人はちょっとものたりないところがあるかも。



さて、両2歳S。


どちらも17頭、18頭とほぼフルゲート。予想は難解だが、この時期というのは新馬戦のパフォーマンスに圧倒的な差があるので半分くらいに絞ることはできる。それから、最終週ということもあってトラックバイアスが大きく影響する。


2開催にわたって地方の私達に様々なシーンをみせてくれた新潟・小倉も最終週。馬場状態の変化も、新潟は関屋記念の時点ですでに外差し傾向→おおそと差し→どこでも荒れてきて伸びるラインを探すしかない。と変遷してきたのに対して、小倉は台風の直撃が一回もなかったせいか、ようやく最終週で外有利程度になってきた状態。例年ほど外の有利性はないように思える。



ただ、2歳戦がフルゲート近くなったときの1200mは内の馬にはかなりつらい。というのも、古馬は2番枠あたりだったとしても差し馬であれば、一旦控える競馬というのをすでに得意としていて、何度もこなしているため、全く問題なくすっと後ろにつけてじょじょに外に持ち出すという競馬をできる。だが、2歳馬では相当な天才でなければそういう競馬に対応できない。ほとんどの馬が新馬での1200、1000mではスピードの違いで先頭での競馬。また、外枠であれば馬群にいれることなく折り合いをつけることができる。基本的には外の馬が有利といわざるを得ない。


例年はさらに内の馬場状態が最悪という状況もかさなって5枠より外しか来ないというレベルの優劣があるが今年はそこまではいかないだろう。今日の競馬をみていると内の馬がギリギリ最後まで粘るのを外から一気にかわされるというレースが目だった。


かわしきれないシーンもあるので一概にはいえないのだが、今年の高松宮記念の土曜日がこういう状況で日曜から外しか無理な状況に完全に移行していたように結局例年並の状態になることも考えられる。去年も土曜日は外枠皆無だったし。



傾向
□ 新馬戦のパフォーマンス


小倉1200mは若駒のスピード能力を十分にひきだすことができるコースであるがゆえに、この時点でのスピードのレベルが違う馬が新馬、未勝利戦のレベルにおいて僅差で勝つということはほとんど無い。能力はそのままあがりと着差にあらわれる。複勝圏に入る馬は新馬で当然あがり最速、0.4秒くらいの差をつけて勝っている。そこで、昨日のような表を出した。


□ Bコース経験馬
Bコースを勝ってきた馬が出走してくると上位にからみやすい。今年は8月20日からがBコースでエムエスワールドが1.3秒の圧勝で勝ってきている。



展開


テンはエイシンアモーレが断然に速く、続いて
アルーリングボイスグランプリシリウス、ツアーデフォース、セントルイスガール
エイシンチャーム、トウホウアモーレ


8

1,6,7,12
10,11,16
3,5,15
2
4

おおよそこういう隊列。プラス、エイシンチャームが前に行きたいタイプ。セントルイスガールとの2頭出しであることを考えるとエイシンチャームは前目のポジションで牽制する役目。福永、武、安藤あたりが前でペースを作る。ココがあっさり位置をつくれなければ、先行する馬はノーチャンスに近い。


・外枠全馬検証
スプレッドアゲン
道営から3戦。せめて、栄冠賞くらいには出て置いて欲しい。


サンアントニオ
先行力もあがりも魅力がない


ショウナンサリーレ
ギリギリしのぎ切ったという勝ち方。2着馬のほうがあがりが速かった。


セイウンハンクス
ダリア賞7着から巻きかえしはきつい


タムロスターディ
ダートから参戦するにしても、時計が平凡


セントルイスガール
枠と脚質を考えればフェニックス賞エイシンアモーレセントルイスガールの差は逆転して当然。新馬戦で33.1というペースを経験していることと、鞍上が2戦連続小牧騎手であることも外目の枠を引いたことも文句なし。実はスタートが抜群なのでトーホウアモーレにかぶせる展開もみこめる。


トーホウアモーレ
前走はレコード完勝。あがり33.9は新馬としては重賞レベル。去年はコスモヴァレンチが33.7という脅威のスピードをみせていたため、そことくらべると見劣るが枠を味方につけて上位。


エイシンチャーム
逃げないという条件つきなら。かなり行ってしまうタイプなのでエイシンワシントン産駒2頭でハナを争うようなシーンになれば危険。


恩恵を受けられそうなのはこのあたりまでか。あとは、新馬戦で古馬500万下と同タイム、1000万下と0.4差というタイムで優勝したアルーリングボイス武豊とのコンビ。Bコースを1.3秒圧勝のエムエスワールドだがこれらは内枠で3着まで。


結論
セントルイスガール
トーホウアモーレ
エイシンチャーム
アルーリングボイス
エムエスワールド


馬連3点
◎=○ 1500円
◎=△ 500円
○=△ 300円
計2300円



新潟2歳S


ショウナンタキオンはあがり33秒とかいうのならともかく人気しすぎ。新潟1400mの差しと外回り1600mの差しでは質が違う。
手を出すならニシノウェーブかマイネサンサン。3戦つかっているが前走は直線だけの競馬で逆転した。

*1:ハチではなく