コスモバルクは出走権を得ることができるのだろうか?
コスモバルクが天皇賞に出るために必要な着順は2着。これで、天皇賞の出走権を確保できる。去年はG1で皐月、JCと高パフォーマンスを見せたコスモバルクも、今年は人気馬が沈む日経賞で6着。それというのも、セントライト→菊花賞→JC→有馬と全てに本気を出したバルクが燃え尽きてしまっていたのが原因だと思う*1。→やっぱり有馬記念レコードの代償は大きいらしく
香港に遠征しては、マイルでブリッシュラックやサイレントウィットネスにぶっちぎられ、果敢にも帰ってきてファンの期待に応えて挑戦した宝塚記念ではみるもたえない馬体。全くデキもないのにタップダンスシチーをつぶす12着。五十嵐騎手から代打のはずだった千葉騎手がまったく成績を残せなかった春。だが、それは彼のせいではない。デキがなかった。
■
そして、月日は立ち。馬肥ゆる秋…
コスモバルクは安藤勝巳という男を背中に府中のターフに帰ってきた。アグネスデジタル?シスタートウショウ?しらねえよ。俺がいない間に調子に乗ってんじゃねえぞ。やってやる。ディープインパクトは俺がやる。そのためには負けられないよな。そうさ、ダイワメジャーにだって…
3日、10月9日に東京競馬場で行われる毎日王冠(GII、芝1800m)に出走するコスモバルク(牡4、北海道・田部和則厩舎)が、門別競馬場で最終追い切りを実施した。折りからの雨で馬場コンディションは不良だったが、この日も田部調教師が手綱を取ってスタート。7ハロンから馬場の9分どころを通って、96.6-83.2-68.5-54.5-40.7-26.6-12.7秒を馬なりでマークした。
「先週の段階ではちょっと太かった*2。これで良くなるでしょう。あとはエネルギーを貯め込んでレースで爆発させる」と駆けつけた岡田繁幸氏も納得の表情だった。
そう、物語の始まりは断然人気のハイアーゲームを9番人気でぶっちぎった東京1800mだった。この春で捨てられるものは全てすてた。主戦も、名誉も、権利も。ひと夏こえて帰ってきたのは眩しい馬体のあの日のバルク。もう一度、魔法の時間を見せて下さい。
■
回収率300%を研究さんが毎日王冠について、とても面白い考察をしていた。
かなり、この内容に共感した。
要はスローなら追い込み馬が瞬発力で届く。締まったペースなら逃げ・先行馬が粘りこむことになる。
毎日王冠はバルクの復調度+馬場がどのくらいになるかが問題。東京の開幕週は10月2週目、それは「年で一番晴れる日」である体育の日の週。2000年くらいまではそれに忠実に快晴の秋空だから、当然開幕週の馬場はパンパンの良馬場→逃げ残るというパターン。ちなみに1997年にスピードワールドがぶっこんできた年は不良馬場。
ところが、最近はエルニーニョだか何の原因かはわからないのですが、体育の日に雨が降るようになりました。伝説に陰りが見えはじめました。とくに、去年の東京の天気なんかみてみるとまるごと一週間雨でした。
http://weather.yahoo.co.jp/weather/jp/past/13/4410.html?c=2004&m=10
3 雨
4 雨
5 雨
6 晴れ
7 晴れ
8 雨
9 雨
10 くもり 毎日王冠
そこで、JRAに生じた問題が…去年の資料によると
そこで考察を読むと
今週は降雨のため芝刈りを行いませんでした。
開催日の草丈は、野芝8〜10cm、洋芝14〜18cmの予定です。
つまり、去年は割と特殊なケースと言える。テレグノシスがぶっこんできたのもこのおかげだと考えている*5。よって、今回はいらない。
洋芝長すぎ*3。開幕週とはいえこれだと北海道で競馬やっているのと変わらないような条件かもしれない。中山の持久力地獄で死んでいたサンデー系を東京がわりで狙おうと思っていたのだが、このもくろみは失敗に終わってしまった*4。シェルゲームとかローエングリンにとってはプラスかな。ちょっとヴィータローザが残念。
今年の話に戻そう。レース傾向が差しになったのは週間に雨が入って、開幕馬場を絶好の状態で迎えられなかったこともひとつの原因になるのではないか。結論としては、今週の東京の天気がどうなるかでバルクが残るか(かっとばせるか)、差し馬の台頭があるのかがわかれて来るのではないか。
天気予報が激しく気になるコスモバルクバランスオブゲームファンであった*6。
私信
合格おめでとうございます。久しぶりに展望が見れて嬉しい限りです。