休みあけをどう考えるか

休みあけの追い込み馬は消し…という昔の格言があった。結構信用していたんだが、今考えるとそれマジ?と思う。


スイープトウショウは休みあけ不発もあるけど、ハーツクライはソコソコ走ってるし、ツルマルボーイは大得意だった。昔の追い込み馬でも私が思い出せるところでサクラチトセオーとかメジロブライトあたりだけどとくに休みあけだから苦手ってことはなかったと思う。


それでもチトセオーは毎日王冠でミスショット打ったりしている。ここで仮説をひとつあげてみる。


休みあけの有力な追い込み馬が凡走するのは、
使うレースに"開幕週のG2"であることが多いことが原因である。
開幕週の先行有利の馬場だから休みあけを好走する先行馬が多く、凡走する追い込み馬が多いのではないかと推測する。逆に言うと休みあけに強い先行馬というタイプは多い。今で言うとバランスオブゲームはその最強の部類に入るだろう。

ただし、G1に限ると休みあけで制覇するのは難しい*1。とくに、ステップレースがはっきりしたレースではその傾向は強い。ダービーがその最たる例で続くのが他の全てのクラシックである。


天皇賞はというと秋にステップレースのG2が3つも用意されていて、8割くらいのデキでステップレースに出走して天皇賞に10割で望むことができる。毎日王冠京都大賞典


過去に天皇賞を休みあけで好走した馬をあげてみると


04 ツルマルボーイ  3人4着 宝塚6着 安田1着 ロブロイ
03 シンボリクリスエス1人1着 宝塚5着 有馬1着 クリスエス 有馬秋天
03 ツルマルボーイ  5人2着 宝塚2着 金鯱2着 クリスエス 前年宝塚2着
02 エアシャカール  6人4着 宝塚4着 金鯱2着 クリスエス 皐月菊
01 メイショウドトウ 2人3着 宝塚1着 春天2着 デジタル  JC有馬2着
99 エアジハード   5人3着 安田1着 マS1着 スペシャル 
97 ロイヤルタッチ  6人4着 春天中止 大阪3着 エアグル  
92 ヤマニングローバル15人3着 宝塚13着 春天11着 レッツゴーターキン  
90 ヤエノムテキ   3人1着 宝塚3着 安田2着 
馬券になっているのは春に連続好走。前走宝塚がダメでその前は好走というタイプがギリで4着になっている。あとはクリスエスか。


ちなみに直行で凡走した馬はパッと思いついたところを


04 シルクフェイマス 10着 宝塚2着 春天3着
04 リンカーン    12着 宝塚3着 春天13着
92 トウカイテイオー 7着 春天5着 
去年はこれでシルクフェイマスは好走タイプと思ってしまったね。ただ、シルクフェイマスは宝塚が初めてのG1好走ということになると宝塚が実力MAXでうまく調整つかずに直行というタイプだったんだよな。使い減りするタイプでもあったのだが。

天皇賞に関して言うと、秋に2戦使っている馬はかなりつらくて秋にG2を1戦使った馬がベスト。どういうことかというと目標にしている目線が先のレースではなく天皇賞というタイプが良い。


今回の天皇賞で買いたい休みあけの馬は


アサクサデンエン
タップダンスシチー
ハーツクライ
の3頭。


アサクサデンエン
たぶん俺と世間の間で一番差があるのはこの馬だろう。安田記念を勝った時点で秋は全部軸候補でどのレースに出ても最悪抑えるべき。デュランダルより真のマイルチャンピオンに相応しい。理想のマイル王の像がこの馬にはある。脚質が自在でどのタイミングからも仕掛けることができる。安定して34秒台の脚を使うことができる。馬群を切り裂くことができ、並びかけられても差し返す持続力がある。エアジハードタイキシャトルヤマニンゼファーダイイチルビーらが持っている要素を全て持っている。強いマイラーそのものだ。最強と言われる6歳世代の生き残りが今春開花。
クリスマスCのときの調教師のコメントにあるように春までのこの馬は馬に物見してしまうような甘さがあった。それが甘さに繋がり、東京新聞杯では初めて差しそこねる。
あとは問題視されそうな距離不安みたいなものはこの馬のような決め手安定の馬には関係ない。
ココかマイルCSのどちらかを勝利できると思う。蛯名も一回乗っているし大丈夫でしょ。


タップダンスシチー
休みあけの成績は抜群。年をとったからか休みあけ1戦目のほうが力が出せているように思う。今年の宝塚記念コスモバルクの意地で埒がとれなかったのが一番大きな原因。次に金鯱賞で誰も逃げてくれないからスローに落としてしまったために練習になっていなかったのが原因。今回は左回りなので埒を使う必要はないし、逃げるのがストーミーカフェで前にいそうなのがバランスオブゲームとかくらい?ダイワメジャーやらコイントスが除外されて買わないわけにはいかないかな。あと、体調不安らしいね(笑)。俺は佐々木師に関しては天才型だと思っているので記者には意図が理解できていないと思う。オパールSなんてもともと使うわけないし、9月25日から調教しはじめて京都大賞典に本気で使おうと思っていたかどうか怪しい。
この馬の場合は状態もだけど、枠だよな。東京2000mは改修して外枠でも大丈夫!シンボリクリスエスも勝ったじゃん!って予定調和をJRAは言ってるけどそれは極端に強い追い込み馬の話であってやっぱり先行馬にとってはつらいと思う。


ハーツクライ
ルメール騎手は馬なりで折り合うのは天下壱品だけど追い込むイメージは少ないかな。この馬は休みあけのタイプとしては古馬G1で連対したのが宝塚記念のみというシルクフェイマスっぽいタイプでなるべくなら消したいところ。というか消すのはあんまりにしても、馬場造園課の陰謀で極端なサンデー馬場にならない限りスイープトウショウに先着は難しいかな。ちなみに今の東京は開幕週から段々サンデー系がこなくなっている。

*1:休みあけが有利になりやすいのは有馬記念のような消耗後のG1くらいではないか