今週の結果 エリザベス女王杯/福島記念/清水S

今日の予想は「棋譜を残す」という意味では予想記事の内容が悪かったと思う。というのも、文章から買い目がわかりにくかった。エリザベスではエアメサイアについて言及していないし、福島記念でも本命のトウカイトリックについて言及していない。これでは買い目だけを晒して予想と言いはるのと対して変わらない。次週からは気をつけたいところ。

エリザベス女王杯


1着 …スイープトウショウ
2着 …オースミハルカ
3着 …アドマイヤグルーヴ
0/7000
スイープトウショウの位置にいるはずのエアメサイアヤマニンアラバスタがスタートから最後方につける。

ラップタイム
12.3 - 10.9 - 11.9 - 12.4 - 12.5 - 12.5 - 13.3 - 12.0 - 11.5 - 11.1 - 12.1
オースミハルカの踏んだラップ自体は2F目を飛ばしているし、前半5F60.0でそれほどスローではなかったのだが、前半に引き離した分だけ6〜7Fが楽になった。また、集団はかなり離れた体勢で団子になって追走していたため後方にいたら届かなくなる。ここが勝負の分かれ目。
3コーナーからスイープ、アドグル、それにヤマニンシュクルはすでに仕掛けはじめていて直線を向いたときにはトップスピードに持っていっていた。これはアドグル。スイープトウショウはそこからさらに加速する脚を持っていて、完全に逃げ切り体勢のオースミハルカをゴール前だけできっちり捕えるパーフェクト騎乗。推定33.2の脚で捕えるという内容は馬の地力のデカさに助けられた部分もあるが、ミスなく長く脚を使わせることができたのは騎手の力。
逆に、エアメサイアヤマニンアラバスタは3〜4コーナーを上手く立ちまわることもできず着外。武豊騎手は去年のアドマイヤグルーヴのような騎乗をするだろう→ヤマニンアラバスタはそれをマークして好騎乗できるだろう。という内容はまずかったかな。
あと、2着に入った川島騎手。大胆な逃げで覚悟のある騎乗が光った。


これで、菊花賞天皇賞に続いてエリザベス女王杯もドスローを見せつけられた。福島記念よりもエリ女のほうが配分が多いのは馬券的にも下手。ではあるのだが、もともと自分のG1、とくに牝馬限定の的中率が高いからこそ選んだ配分。「フルゲートだからペースは遅くなりえない」というのはもうとっくに古くて、今は「フルゲートだからこそドドドスロー」くらいに考えるべきなのかもしれない。


今の古馬中長距離G1は枠とか展開とか騎手とか今までと違った意味での前走の内容が相当に重要で、馬の実力差はある程度克服できるものにあるのかな。今、考えるとメサイアとアラバスタは前走、前々走、前々々走までがドスローだったわけでその差が位置どりの差になったのかもしれない。


これはもう、これからのG1は全部スローで考えるべきなんだろう。



福島記念

1着 ○グラスボンバー
2着 ◎トウカイトリック
3着 …ワンモアチャッター
30400/3200
的中馬券
馬連 27.8×500=13900
馬単 55.0×300=16500
一転して、こちらは馬場評論家らしく

今開催は競馬をする時間そのものが少なく、福島競馬は全くやっていないので馬場状態はわからない。こういうときは、他人の言葉を鵜呑みにしたり付け焼き刃で馬場状態を把握するよりも、例年並に荒れた馬場になっていることを期待して馬券を考えるつもりだった。ただ、今日のメインレースなんかを見る限りは例年より馬場は荒れていないような気はしているのだ。内の馬がコレだけ残る福島は珍しいかと思う。どうやら芝を変えたらしい。
で、先行馬を重視する策がみごと的中。4コーナーを1,2番手で回ってきた馬が入れ変わってワンツーという決着になった。とくに、インベタのトウカイトリックが2着だったのは良い感じ。


最終週外差し一気の名物重賞がなくなったのは穴党ファンにとって寂しいことであるが、今年はグラスボンバーワンモアチャッターが強すぎた(しかもローカル巧者だった)だけで4,5着にはマイネソーサリスカナハラドラゴンといったようなブライアンズタイムアンバーシャダイという渋い血統が待っている。決して荒れなくなったわけではない。



清水S

1着 ◎トップガンジョー
2着 ☆インセンティブガイ
3着 …レキシントンブルー
0/3400
こちらは完全に馬場の読み違い。このレースの豊は素晴らしかったんだが。


準OPマイルで久々にちゃんとしたハイペース。これは3歳馬がクラシックを終えて準OPに参加してきたため、頭数が集まったことに起因する。


ラップタイム
12.3 - 11.2 - 11.6 - 11.5 - 11.6 - 11.2 - 11.4 - 12.4
上位にトップガンジョーレキシントンブルーマルブツライトといった3歳が入った。京都マイルで1:33.2という時計はなかなか優秀。この馬達は重賞でも十分に戦えるレベルにある。


レキシントンブルー
京王杯2歳S以来の大原S、渡月橋Sの着差は0.5で今回は0.1差までつめている。もちろん、叩き3戦目というのもあるがハイペースが向いたというのもあるのだろう。アドマイヤベガは次は勝てるとみせかけて2,3着という産駒も多いので次でアタマにするようなことがないように気をつけたい。


マルブツライト
馬場も悪かったが、この馬はかなりムラ駆けする。ように見えるが実は違う。この3戦はムラじゃない。次から上昇曲線に乗るための滑走路。メジロライアンドリームカムカムのような短距離OPクラスかベストアルバム、ウインブレイズのような中長距離重賞クラスにわかれる。この馬は脚質、母父ブレイヴェストローマンからしてして明らかに後者。今日も大外をまわして差しそこねているようにマイルよりも2000m以上で実力が発揮できそう。