朝日杯FS 〜歴史的な支持率を集める3強

完全な3強状態である。3頭で単勝70%以上の支持を集める圧倒的な3強状態。これが古馬のレースならわかる。とくに長距離などの何度も対戦しているような馬から構成するオッズならわかる。だが、様々な路線の馬がいてまだまだ未知数の2歳戦でこれだけの1点の支持を集めるのは異例のことである。2歳が1頭で支持を集めるのすらむずかしいのに…ナリタブライアンですら3.9倍程度だったのである。
ただが◎や○を集めたくらいでは支持率20%は獲得できない。指数派、血統派、データ派と様々な馬券ファンをだまらせて、どうみても買わなければならない、圧倒していると感じさせる馬でないと2歳時に支持率20%以上(単勝オッズ4倍以下)を集められないのだ。過去の例をみていってよう。



支持率20%以上(単勝オッズ4倍以下)を集めた馬


ペールギュント   3.5 3着
メイショウボーラー 2.0 2着
サクラプレジデント 3.4 2着
アドマイヤドン   2.1 1着
タガノテイオー   3.9 2着
レジェンドハンター 2.7 2着
アドマイヤコジーン 3.3 1着
エイシンキャメロン 3.3 2着 2人気
グラスワンダー   1.3 1着
クリスザブレイヴ  3.6 15着
バブルガムフェロー 2.6 1着
エイシンガイモン  3.8 2着 2人気
フジキセキ     1.5 1着
ナリタブライアン  3.9 1着
ビワハヤヒデ    1.3 2着
ミホノブルボン   1.5 1着
表を見てみると2番人気で4倍以下だったのはただ2頭。そして、その両頭が馬券になっている。他は全て1番人気。さらに、現在のフサイチリシャールの3.4倍を集めた1番人気すら少ないことが窺い知れる。


今回の3強はダテじゃない。といって、3強をどういう風に買っても1000%のみかえりのある構成が作れない。激しくケンしたい朝日杯だ。



では予想


ジャリスコライト 2.4
さて、歴史的支持の筆頭はジャリスコライト。この馬の支持を一点に集めるのにどういう表現を使ってくるのかと思ったら、藤沢調教師はなんと「ジャリスコ、10頭一斉追い/朝日杯FS」という凄まじいパフォーマンスをしてきた。WWE でも一本とれるぜこれ。


7日に行われた芝コースでの追い切りは、トレセン開場以来初めてとなる10頭一斉追いで仕上げられた。早くも将来種牡馬として大きな期待を背負っており、G1の勲章は何が何でも欲しい。
しかも、どこが凄いかってほんの数日前に

前の馬を必要以上に追いかけなかったし、後ろから来ても力むところは見られない。いい感じの追い切りができた。2頭併せだと相手に刺激され、どうしても時計が出てしまうから
http://www.daily.co.jp/horse/2005/12/08/197324.shtml
こんなことを言っているのだ。いちょうSで不利を受けながらという表現は聞き飽きたと思うが、ジャコビニくんの凄さはやはりその1点。トップスピードに持っていく速さにある。さらに、そのスピードが2歳ばなれしていて速すぎる。


逆に言われていない問題点をあげると、この馬はスローペースのあがり勝負しか経験していない。しかも、小頭数。フルゲートのG1で有力騎手の何人かは香港にいるとはいえ、まだハイペースのあとに長い脚がつかえるのかという点はよくわからない。



展開


ということでちょっと展開を考えて見る。唯一の牝馬スロクハイネスが回避したので、レイサムとリシャールくらいか、逃げるのは。リシャールは外枠をひいたのでテンのスピードが抜けているとしても内のレイサムに行く気があるとしたら譲るだろう。それほどハイペースにはならず、前半5F59秒前後になると思う。



これで、ジャガリコの話に戻すと直線の短い中山で一気にトップスピードにもっていく能力よりもワンペースで先行ことのできるフサイチリシャールにあがり4F勝負にもっていかれると思う。こうなれば、ジャコビニの脚がどれだけ長くひきだせるかにかかるわけだが、ことその能力に関してデザーモはやばいと思う。今日のメインを見ても思ったのだが、カイトヒルウインドタイキエニグマに対抗してせりかけるところまではいいのだが置いていかれるとあっさり敗北。最後はダイワバンディット差し返される始末で、これがヨシトミだったらお前始末書置いていけよと言わんばかりだった。JCでのロブロイとかスタキンあたりをしてもどうも3着キャラが定着している。
ただ、今回に限るとラストの2Fが速いフサイチリシャールをとらえることができるのは最後の最後になってくると思うのでその甘さはでにくいと思う。素直に軸候補。



残りの2頭は?


ショウナンタキオン
まずはショウナンタキオン。ゲートがアホの馬で新潟では不細工なレース。ジャガリコを破るならフサイチリシャールよりこちら。新潟の2戦が尋常じゃない。重のマイルで前半3Fを35秒というペースは今年の2歳の中でも速いものだが、そこからのペースの落ち方がひどい。


新潟2歳ラップ
12.4-11.1-11.7-12.6-12.6-11.5-10.9-12.2


この展開で一気の差しを決めたのはトップスピードが圧倒的に速く、その脚を使える距離が異常に長い証拠だ。ゲートさえちゃんと出ることができれば、という条件つきで圧勝まであると思う。運が良いのは3強のなかで3番目の評価で2頭を見ながらの競馬ができること。さらにこの枠だ。朝日杯はとにもかくにも1枠は強い。数も数々の馬がこの枠で制覇してきた。この4年でも1枠はコパノフウジンアドマイヤドンコスモサンビームサクラプレジデントアポインテッドデイペールギュントマイジョーカー、ゲイリーファントムとキチガイのような高成績。


「13年ぶりのG1制覇!!師走のこの時期ついに!いよいよ田中勝春に春がきた!」


こんな実況が俺は聞きたい。本当はバランスオブゲームで聞きたかったが、ついていくぜ。今の中山の馬場では3頭のなかでじっと内を我慢するこの馬に一番分があると思う。今日の中山はヘイロー系がアホほど来ていた。1,2に塗る。3着はないと思う


フサイチリシャール
さて…枠を見た瞬間に


勝春→福永→デザーモ
という3連単が見えていた。リシャールの減点要素というともはや前走の反動という言葉くらいしかない。いくら高速馬場とはいえ、古馬500万クラスを圧倒する時計で走った東スポ杯に間違いはない。ワンペースの競馬しかしていない馬なのでマイルで一息いれる差し馬に差されて2着というシーンが想像しやすかったのだが福永が落馬で今日は全部乗り変わりという怪我。香港、阪神とワンペースの競馬をできる人間が中山に残っているのか疑問ななかでこの負傷は痛い。
この馬は右回りだと埒によった競馬をして粘りたいはず、福永騎手は4コーナー先頭という競馬を想像しているだろう。彼が乗るならともかく、他の騎手でいきなり乗りこなせるとは思えない。福永騎手が乗るときだけ。



他はもう勝ちはないと思う。では連はどうか?


ダイヤモンドヘッド
1枠でしかも武豊という理由だけで買う理由には値するのだが、2走の内容はスローのマイルを先行して粘ったという味気のない内容だがサンデーは3戦目に進化する*1。武騎手ならこの3強を全部負かすよりも、リシャールをイジめて3着ゲットという競馬をしてくれそう。新馬→デイリー杯と同じく間隔の開いたレースで初遠征がどうか。


ディープエアー
タイキシャトルで札幌2歳2着で池添…そのままテイエムリキサン。どうみても、釣りの匂いがするのだが今年の札幌2歳のレベルはかなり高い。


結論
ショウナンタキオン
ジャリスコライト
△ダイヤモンドヘッド
フサイチリシャール
ディープエアー
さて、馬券の組みたては3連単でいきたい。基本的にはタキオンの1,2着軸だ

1着 ショウナンタキオン
2着 ジャガリ
3着 ディープエアー ダイヤモンドヘッド リシャール
3点 500円=1500

1着 ジャガリ
2着 ショウナンタキオン
3着 ディープエアー ダイヤモンドヘッド リシャール
3点 500円=1500

1着 ショウナンタキオン
2着 ダイヤモンドヘッド
3着 ジャガリ
1点 300円=300

1着 ショウナンタキオン
2着 リシャール
3着 ジャガリ
1点 100円=100


これで最安目の7→2→12だと現在24.7で15500/3400となる。しょぼいw
これならショウナン=ジャガリコの馬連1点の7倍に3000円で21000を返すほうが効率が良さそう。
また、今日の中山の馬場の感じだとダイヤモンドヘッドかディープエアーが手負いのリシャールをなんとかしてくれるんじゃないかと思っている。

ならこうか
馬連1点
◎=▲ 3000円
3連単6点
◎=▲→△ 100円づつ

計3600円

*1:逆説をいったふりしてもどる