重賞昇格のオーシャンステークス

さて、今週の予想はまずはじめに重賞に昇格したオーシャンステークスから。なんといってもその注目は施行条件である。これまで、高松宮記念のステップレースはハンデのシルクロードS、OP別定のオーシャンS、グレード別定の阪急杯の3つだった。このため、G1勝ち馬クラスになると出ることのできるレースが阪急杯くらいしかなかった。そのため、これまでは高松宮記念を目標にする賞金馬はぶっつけ阪急杯というステップを歩むしかなかった。これからは中山1200のオーシャンSも選ぶことができる。単純に斤量で特しているのはG2勝ちのギャラントアローシーイズトウショウの2頭。


ハンデ戦だったシルクロードSはギャラントアローが58キロを背負って34.4というスローで逃げたために13着のブルーショットガンまでが0.6秒差という僅差で、道中にちょっとでもミスがあったら着順が変わるという展開だった。さらに内が荒れ状態だったので内側にいた馬はどうしようもなかった。そこで団子馬群の前のほうで良い所の馬場をつきぬけたのが上位5頭だったというだけ。団子馬群の後ろにいた馬にはかなり厳しいレースだった。阪急杯でも前にいたタマモホットプレイと後ろにいたブルーショットガンであっさり着順が入れ変わっている。


シルクロードS組の斤量変化は次のようになっている。

マイネルアルビオン 54→56
アイルラヴァゲイン 55 56
コパノフウジン   55 56
ディープサマー   55 57
ナイキアヘッド   54 56
エイシンヘーベ   53 54
ギャラントアロー  58 57

減ったのはギャラントアローだけである。


シーイズトウショウ
桜花賞スティルインラブの2着だったシーイズトウショウオークスでは12着に撃沈。3歳秋に距離の長い牝馬クラシック路線を捨てて彼女が挑んだのは短距離路線だった。福島、京都のOPで好走して、暮れのCBC賞で重賞勝利。先行力と平均ラップに強さをみせつけている。一度マイルを使って阪急杯サニングデールの2着。高松宮記念では1,2着馬に続いて3番人気におされた。しかし6着。


夏に函館SSを快勝。スプリンターズSではまた3番人気におされた。しかし7着。


2005年は高松宮記念を捨てた。テレビ愛知OPで57キロを背負いながら1.6.7のスーパーレコード。返す刀で函館SSも圧勝した。絶好の状況で望むはずだったスプリンターズS…が、調整が狂いマイナス30キロの12着。それでも0.8差は離されていない方だろう。


G3ではG1馬にあっさり勝利しながらも、G1で全く見る所がなかったシーイズトウショウ…なぜ?


池添謙一
17戦に乗り、3−5−1−8という成績を残している。言うまでもない主戦だろう。しかし、ことG1となるとたった3戦しか乗っていない。阪神JF4着、桜花賞2着、オークス12着…


シーイズトウショウにとっての目の上のたんこぶという存在は同じ池添騎手の乗るマイル王デュランダルであった。全く同じ路線を歩むシーイズトウショウにとって近年にないレベルのJRA短距離王が主戦であったことは不運という他なかった。スプリント重賞3勝の実力馬も、G1にしか出ないマイル王に鞍上を奪われる。前哨戦では圧倒的なパフォーマンスを見せているのに乗り変わり。それが昨シーズンまでだった。

04 高松宮 中館5着
04 SS  中館7着
05 SS  安藤12着


去年、カルストンライトオアドマイヤマックスデュランダルと名スプリンターが次々と引退。キーンランドスワンまで引退したことによって今年は群雄割拠と呼べるレベルの低い短距離路線になった。新興勢力もマルカキセキ以外は上の馬達と善戦してというものではない。そのなかにあってようやく主戦が乗ることになったシーイズトウショウ高松宮記念を制覇するのは当然の流れではないか。グレード別定により斤量も55キロ。このレースの連対圏はかなり堅いと思う。


4歳勢が新興勢力として台頭してくるかどうかという点だが、ギャラントアローがこの枠で57キロなら平均ラップで逃げてくるだろう。

シンボリグラン
ギャラントアロー
コパノフウジン
アイルラヴァゲイン
マイネルアルビオン
マルカキセキ
ディープサマー

といったあたりはどれも一長一短ある。こうなれば相手には展開でギャラントアローに勝てる馬だけを選んでいきたい。平均ラップで逃げるギャラントアローのタイムが33.9-34.7あたりになってきそう。まともにつかまえようとするなら、先行勢は34.0-34.6、差し勢は34.5-34.1といったあたりの脚を使えなければならない。この展開だと、内か前にいないと話にならない。


コパノフウジン
去年のクリスタルCがほとんどそのペースの展開。34.1-34.7というのはシーイズトウショウには追いつかないがギャラントアローを交わすには十分な能力だろう。


ゴールデンキャスト
57キロで勝ったセントウルが秀逸。もともとな後継ラップのほうが良い馬だったが前々で追走して抜け出す競馬ができるところを見せ付けた。スプリンターズSでも0.6差という内容。あとは休みあけだけ。調教も先週は時計をだしていたし、これだけ人気がなければ買ってみたい。


アイルラヴァゲイン
去年のクリスタルCはヨシトミ先生の出遅れで酷い競馬をしてしまったが、横山騎手に乗り変わりはプラス。素質を出した中山1200の舞台。あとは56を克服するかだけ。


ディープサマー
大外から前につけれるかどうかだが、テンが速い馬も多いので厳しいと思う。

シーイズトウショウ
コパノフウジン
ギャラントアロー
ゴールデンキャスト



馬連
◎=○ 1000円
◎=▲ 1000円
◎=△  500円
計2500円

<追記>
シーイズトウショウはまた輸送減り。これはかなりきついね。ギャラントアローコパノフウジンから買うのが正しい選択かも。

単勝 ギャラントアロー 1000円
ワイド○▲△BOX 500円づつ
計2500円