高松宮記念と今年の G1 展望

さて、今年も好例のサラブレ春のG1全部予想。ルールをしっかりチェックしてみよう。

ルール


(1) ポイントのつきかた
1着 50P+単勝×2
2着 30P+単勝
3着 10P+単勝/2


(2) 勝負レース
NHKマイルC以降のレースのうち1レースを勝負レースとしてポイントを2倍にすることができる。

ポイントのつき方をカテゴリで計算してみる。

3倍の1着馬=50+3・2=56
10倍の2着馬=30+10 =40
40倍の3着馬=10+40/2=30


なるほど、1着馬をコンスタントに当てるのが良いようだ。そのレースを勝つためのローテーションをつんできている馬を選んでいきたい。

勝負レース

重要なのはその馬がそのレースに出走すること、複勝圏に入ること。最も堅いのはダービーか。スイープトウショウが出るなら安田とか宝塚を選びたいところだが、動向がわからないのが困る。どうしたものか。ハーツクライが宝塚に出るならかなり堅いとは思うが。

高松宮記念

一番動向が見えて来るのがこのレース。できれば1着馬を的中させておきたいところ。実は枠順が最も重視されるレースであるため予想はしにくい。


前世代のカルストンライトオサニングデールデュランダルアドマイヤマックスといったあたりが世代交代もせずに引退してしまったので主軸不在となっている現在のスプリント路線。そんな中でレースをやるから、4歳馬がもまれて成長することもない。ほとんどの重賞で高齢馬が大穴を空けるという様子になっている。その混戦のなかでは軸にしたいなと思っていた差しタイプのスプリンター・コスモシンドラーが登録なし。ステップレースの阪急杯、オーシャンS組はいかにもハマったという奴らばかりで信用ならない。

ラインクラフトは出否未定ながら、調整は急ピッチで進んでいる。20日朝は厩舎で完全静養。竹邑厩務員は「出来としては悪くないと思うよ。前走の阪神牝馬Sは目に見えない疲れがあったのかもしれない。左回りはNHKマイルCの1回だけだが、力は出せる」と好感触だった。

これは出るね。出るだの出ないだのと言っているときの瀬戸口厩舎は大体でるので、これはもう出走すると考える。


高松宮記念 ラインクラフト

桜花賞

今年の桜花賞は混戦と言われている。本命不在なのと阪神JF組が評価されていないためだろう。ただし、今の阪神ならテイエムプリキュアフサイチパンドラはかなり高いレベルのレースができると思う。あとはエイシンアモーレシェルズレイといったあたりか。桜花賞はもともとトライアル1番人気が連対しやすいレース。最近の桜花賞ダンスインザムードがジンクスブレイクしてから傾向がかわっていて、フラワーカップで先行という競馬が有力なローテーションになっている。今年のフサイチパンドラ阪神JFでも優秀な脚を使っており、フラワーカップでもアホペースのなかを粘り切ってみせた。混戦のなかでは最も信頼に足りる存在だと思う。鞍上が大一番に強い角田騎手で固定されているのも魅力的。


桜花賞 フサイチパンドラ

皐月賞

ここはもう1番人気はアドマイヤムーンだろう。ただし、共同通信弥生賞というローテーションを2連勝したのはあまり良い結果とは言えない。まあ、ダメと言われていた弥生賞馬はここ2年では連対している。あと、アドマイヤムーンラジオたんぱについては負けたけど例年なら勝ちと同等だと思う。例年なら無敗。無敗馬は皐月賞でめちゃくちゃに強い。アドマイヤムーンの戦績は0.1秒で1回だけ2着だったミスターシービーになっている。


無敗馬の成績について


皐月賞トライアルを勝って無敗の馬(グレード以降*1)の皐月賞成績は次のとおり

ハギノカムイオー スプリングS 1人16着 3連勝
シンボリルドルフ 弥生賞 1人1着 3連勝
ミホシンザン スプリングS 1人1着 3連勝
ダイシンフブキ 弥生賞 1人7着 5連勝
トウカイテイオー 若葉S 1人1着 4連勝
ミホノブルボン スプリングS 1人1着 4連勝
シクレノンシェリフ 毎日杯 4人3着 2連勝
アグネスタキオン 弥生賞 1人1着 3連勝
ディープインパクト 弥生賞 1人1着 3連勝


馬券から外れたのがハギノカムイオーダイシンフブキ。このとき勝ったのは弥生賞で着差のなかったダイナコスモス。今年は4連勝のフサイチジャンクがいるがどんな成績を残すだろうか。


皐月賞 アドマイヤムーン

天皇賞・春

盾男がこんな馬に乗るのではさからっても仕方ない。ここは黙ってディープインパクトと書いておく。


天皇賞 ディープインパクト

NHKマイルカップ

フサイチリシャールステキシンスケクンの一騎打ち。共同→スプリング→皐月というローテーションのフサイチリシャールの挑戦を選ぶ。


NHKマイルC フサイチリシャール

ヴィクトリアマイル

この時期の東京はハメみたいな先行有利になりやすい。スイープトウショウヤマニンシュクルの差しきるイメージが想像されると思うが、ラインクラフトに先行されるとこの2頭は捕え切れないと思う。敵になりそうなのはむしろエアメサイアダンスインザムードマイネサマンサといったあたり。今の時点での最有力はすでに1戦使って結果を出しているエアメサイアだよな。前つけすることを覚えさせて、2戦使ってヴィクトリアマイルというローテーションは完璧に見える。


ヴィクトリアマイル ラインクラフト

オークス

必ずスローになるレース。あがり3Fの能力が優秀で瞬発力のあるタイプ。常に34秒のあがりが使えるような馬が強い。桜花賞TRでは重い芝によって瞬発力を消されたタッチザピークサンヴィクトワールに期待したい。


オークス サンヴィクトワール


つづく

*1:以前ならシンザンもいる