帽子の似合う調教師
彼の帽子姿にあこがれて僕は競馬場ではよく帽子をかぶっている。紳士ほどハットをつかいこなせるわけじゃないから、たいていキャスケットやニットになってしまうけれども。
彼のそして僕の愛した馬たちは、ほとんどが前へ!前へ!
先行馬だった。
強く美しい競馬。大好きだった。ネオユニヴァースの菊花賞はちょうどホークスが阪神と日本シリーズを争っていたときで僕らは三冠と日本シリーズという贅沢を味わうために博多から関西まで出てきていた。
三冠を目の前にして二度夢は消えた。
帽子の紳士はいっつも小倉にきていた。
めだって北橋調教師と仲がよかった。二人で話しているのはいつもほほえましい光景だった。長くお互いをライバル視して切磋琢磨した男の友情がよく見えた。彼は今日で定年退職を迎える。馬を愛してきた男の最後のレースが今日。ぜひ見て欲しい。
■ 阪急杯
去年、まるで奇跡のような瞬間を目撃した人も多いでしょう。ブルーショットガン。最後にえらんだ阪急杯。ショットガンが飛んできた時、そこにいた競馬ファンはだれもが。だれもが。
たぶん、俺はこの応援馬券にはたぶん感謝と尊敬をこめて。阪急杯から頂点に上り詰めたサニングデールがなにか後押ししてくれないかな。と思っている。鞍上は夢を見せてくれたデムーロ。いい役者が揃ったじゃないか。
がんばれ!イースター