鍵を握るのは 〜秋華賞
アパパネを破るとするならどんな競馬だろうと考えていく。
まず、トライアルのような先行するパターンにはならず、外枠を引いたこともふまえて、十番手あたりでの競馬が濃厚だろう。きっと、ひかえてあっと言わせる横綱競馬。これを打ち破るにはやはり、打ち破るには先行策。それも内をべったりというのが良い。
どちらも春のトライアル勝ち馬で、桜花賞、オークスで善戦というタイプ。
アプリコットフィズのクイーンSはできすぎるほどの内容で、三歳が二番人気であのような強い競馬をしているというのは非常に優秀。ショウリュウムーンが包まれた様な競馬でもあるけど、そのまま先行力がいかせるのは強い。
オウケンサクラはローズSが先行不利なレース展開であった。と。
そして、思いだした。
ブゼンキャンドル、クロックワーク。
秋華賞の特注血統はリファール、ダンスインザダーク、そしてロベルト。
持続力のある脚を求められるのが秋華賞だったんですよね。
今回はリファールがいないので、ロベルトのオウケンサクラ、レインボーダリアが中心になるわけですね。
しかし、なぜアンカツじゃない。。。
ディアアレトゥーサのほうが普通は内田じゃねえのか?なんだこの入れ替え。
ここに気づいてレースを見なおすと面白いものが見えてきました。
このレース。ペースがぐちゃぐちゃで阪神のビデオ直線が長いこともあって、先行した馬にはかなりきついレースだったと思います。しんだふりしたようなワイルドラズベリーの脚色が抜群で先行した馬はことごとくつぶれている。まず、ポンとでてオウケンサクラを逃げ馬が交わして行くので、早いラップになっていく。ここにアパパネがいたからおかしなことになったとおもうのですが、そこからぐっとペースが落ちている。アパパネが多少かかりぎみになったところがあるのですが、あのあたりで乱ペースになってきているんですよね。で、つまったから直線が長いのにスパートが早くなり、二回脚を使わされたアグネスワルツ、オウケンサクラ、レディアルバローザあたりが潰れたと。
そのなかでアパパネだけが唯一の二の足を使ってさらに強さを際立たせたというレースでした。
だから、オウケンサクラもアグネスワルツももう何度やっても勝てない。差してきた馬達もこの次の京都ではさせない。京都ではかならず逆転。先行馬は巻き返しの余地ありという内容だったとお思います。
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もうひとつのトライアルである紫苑Sはこれまでの歴史でファインモーションの三着だったシアリアスバイオとオークス馬のレディパステルしか馬券に絡んでいないという全く直結しないレースだったのでした。本来ならノータイムで消しというところです。
というのもローズSがG2であるのに対して、紫苑Sはオープン。しかも中山1800という全く関係のないコースであったのですから当然つながってきません。また、関東馬ばかりということ、関東騎手が乗ることを考えると京都2000には全く向かない。こういうことかと思います。その後の活躍馬もいません。
中山2000に変わり、多少は繋がるかと思われましたが結局はローズS組が強く、まだ結果を出せていません。
しかし、今年は違うのではないか。と思わせるところがあります。勝ちタイムの1:58:8というタイムは同開催の古馬戦と比較しても優秀で、三着だったコスモネモシンはアプリコットフィズも破っており関東馬ではアパパネに次ぐ存在。これを力でねじ伏せている二頭は秋華賞でも期待できるのではないでしょうか。
とくにディアアレトゥーサはナカヤマフェスタの妹で、騎手も日本一のアンカツとあれば京都も全く問題ないでしょう。先日の凱旋門でもRibotの底力というものをまざまざと見せつけていました。
増え続ける馬体重はそのまま成長の証。そう受け止めて、この馬を、リハビリ最初の本命とします。
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2010 秋華賞予想
◎ディアアレトゥーサ
○アパパネ
★レディアルバローザ
▲アプリコットフィズ
△クラックシード
△オウケンサクラ
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キングカメハメハはよくキングカメハメハを連れてきますので、先行できるレディアルバローザや決め手のあるクラックシードは有力だと思います。それならショウリュウムーンやエイシンリターンズじゃねえのかという声もあるでしょうが、オークスであれだけ負ける馬はキョウエイマーチ並じゃないと通用しないと思います。人気なければよいですが、穴人気するようなら、そのままローズS勝ちのアニメイトバイオを買う方がいいですね。