新潟大賞典/京王杯

新潟大賞典
去年は宝塚記念ダンツフレームが59キロとはいえ単勝三倍もつくという意味不明なオッズになった。今年はなんともまあハンデ戦らしいメンバーが集まって6頭が10倍以下という人気を分けるレースとなっている。新聞紙はヤマノブリザードやブルーイレブンに人気を集めようとしているがファンはそうは見ていないということだろう。おそらくインターネット上の予想も多種多様なものになっていて、どれを信じるのも難しいだろう。こういうときこそ原点に戻るべきだ。


まずは脚質をわけていってみよう
逃げる馬はいない。
先行馬 3,4,9,11,16
好位差し5,6,15
差し  1,7,10,13,14
追い込み2,8,12


中京記念でおいしい思いをしたメイショウキオウがハナを切るかもしれないが、アラタマインディ、ウインクリューガーを含めてどれがいくかはそのスタートタイミングと行く気がどれだけあるか。どちらにしても今回の先行勢はかなりの利をもつことになる。開催6日目の新潟でも直線が長いとはいえ、その直線勝負のイメージもあってかまだまだ先行に分がある。内外の芝も広いコースを使うためにどこも同じように痛んでいる。そして、時計が出易いスピードコースになっている。こうなると先行する軽量馬は強い。メイショウキオウは前走の速い競馬からすると巻き返しは十分。秋山騎手も今開催で4- 2- 0-24と新潟リーディングを捉えたいところでキレイな逃げきりなるか。いったれ秋山の○


さて、歴代のNHKマイルカップ勝馬から影をおとしてしまったウインクリューガーNHKマイルカップ後に休養をいれて富士Sから始動。たとえ、展開がむかなかったとはいえ7着。本番のマイルCS出走時には体重が14キロも増えていた。休養明けで増えていたのではない。続いて年明けの始動はなんと高松宮記念のステップ重賞ではなく黒船賞。このショックは大きかった。高松宮記念では0.7差も13着。追走すらできていなかった。安田記念へ向けてのマイラーズカップはG1馬なら当然の59キロで1.1差6着。レベルの低かったNHKマイル王者は影を落とした。
そのウインクリューガーが京王杯ではなくこの新潟大賞典に挑戦する。屈辱的な8番人気での挑戦。この中間で坂路自己ベストの追いきりを行なった。このG1馬の復活に▲をうとう


長かった。エプソムカップからは高望みしたり小回りコースに挑んだり。そんなのはいらない。バランスオブゲームの勝ったセントライト記念(この年は新潟2200)でキラリと光る粘りを使ったのがマイネルアムンゼン。今回も同じペースになりそうな先行。重心低いフォームでの駆け抜ける脚。瞬発力でなく持続する脚を使うには新潟であり先行が少ないこの条件でペンタイアの血がたぎる。ビンゴ一発◎


絶対消し
アサカディフィートの買いどきがよくわからない人は多いらしく、友人と話していると「ローカル馬だろうな」とか検討はずれの答えをする。アサカディフィートはローカル馬ではない。オープンでの成績を見るとわかりやすいのだが
中山・阪神2−1−0−2−1(掲示板はずしたのも宝塚のみ)
他    0−0−2−1−3(3着降着あり)
で単純に急坂コースの2000が得意なのだ。文句あるやつ出てこい

ヤマノブリザードも急坂馬である。連対できるならしてみろ
緩坂成績0−0−2−1−6


マイネルアムンゼン
メイショウキオウ
ウインクリューガー
カゼニフカレテ

馬単流し(実際は裏目も買いますし、2,4,5,6,7,9,10,13,15へも流します。)
新潟大賞典過去一覧
http://keiba.nifty.com/db/search_race.php?key=%BF%B7%B3%E3%C2%E7%BE%DE%C5%B5&y4=&jyo=


すぐ回顧
なんか馬単がやたら安いし。向山うぜえええ。やはり地方ジョッキーというのはハンデ戦の単純な追い比べになると強い。今日の2〜9着は馬の力差もありますが、ここまでくると騎手の”どれだけ追えるか”の差になっていた。ということで追えるランキングとみなしていい。ただ、やっぱり先行していたのに比べると最後までギアを使えたハレルヤとスーパージーンに有利だったかも。

2 ハレルヤサンデー  牡 6 55.0kg 後藤浩輝 2:00.6 1/2馬身
3 スーパージーン   牡 6 55.0kg 向山牧  2:00.6 アタマ
4 ウインクリューガー 牡 4 57.0kg 武幸四郎 2:00.6 クビ
5 メイショウキオウ  牡 7 55.0kg 秋山真一 2:00.7 クビ
6 マーベラスダンス  牡 5 52.0kg 木幡初広 2:00.8
7 ブルーイレヴン   牡 4 55.0kg 中舘英二 2:00.8 ハナ
8 カゼニフカレテ   牡 5 55.0kg 佐藤哲三 2:00.8 クビ
アグネススペシャル 牡 7 54.0kg 菊沢隆徳 2:00.9 クビ
向山の追い方は強烈だった。幸四郎も粘りをみせたが最後には差されてしまっている。はっきりいってクリューガーはゴールまできっちりおえていれば2、3着はあったと思う。メイショウキオウは少しコースが悪かった。愛知杯*1では話が違ってくるのだが。


マイネルアムンゼンについては予想どうりですので予想のほうを読んでください。スタートの良い馬なので最後に枠入りする大外枠というのも生きた。


ブルーイレブンのファンはこの僅差でさらに次は!となる。この馬はファンでなければもうやけくそ人気*2になっているので、いつくるかを考えることもなく外し続けるのがいい。この馬の場合は血統からすると京都外回りの2400。騎手も渡辺がいいかもしれないw


ヤマノブリザード アサカデフィート
急坂馬らしい一瞬きらめく脚をみせて終了。ミニ中山な福島開催では少しチャンスがあるかもしれないが、エプソムCにでたりしてもダメで、7月阪神にもいい番組ないので夏は用なしでしょうね。9月の朝日CCまでに人気を落としてもらいたい。
アラタマインディは1頭だけ内ラチできつかったろうに。ダービーでエイシンチャンプエースインザレースがああいうレースをしてその後、体調が戻るのに時間がかかったのでアラタマも小倉開催までには力を出すことができるように頑張って欲しい。



京王杯
マチカネアカツキにぶっこんだ馬鹿がいてオッズもほっとんどマチカネアカツキ中心で売れている。つーか、アカツキなんてそんなに強いか?ダービー三着いうたって2400やし、ほかが100%なんていうても相手がメガスターダムとかですし2000とかばっかだぜ。前走は1600万だからそりゃ圧勝したけどたいしたことない。血統もサンデーとダンチヒつって姉のノースサンデー大好きやっちゅうねん。
ざけんな
マチカネアカツキはあの世代で僕が最も好きな馬*3。なんといっても岡部の指示にずばり動く天才的なレースセンスがすばらしい。ああいう馬はどんな条件でも力を出すことができるが、いかんせんソラを使う。ダービーのときもデザーモなんかじゃなければシンボリクリスエスを…無理か
復活したその馬体はなんとも異常なものになっていた。でかい。524キロ。馬なりで調教する藤沢を本気にさせたマチカネアカツキは強め5F調教をさせた。強めで藤沢が調教したのは最近ではシンボリクリスエス有馬記念ダンスインザムード桜花賞くらい。ようやく本気になってくれた。迷うことはない。


さて、まずは展開予想
逃げ 15,4,12
先行 18,6,7,8,10
差し 17,3,11,14,5,9,16
追込 13,16,1

昨日の話*4にでてきたグリーンベルトを手に入れそうなのはエースインザレース、キスミーテンダー、マチカネアカツキフィートソーファストギャラントアローは出勝ちすればとれそう。ゴッドオブチャンスもとれるかもしれない)あたりである。ローエングリンからハナをとったエースインザレースは有力視したいが東京でどう立ちまわるかに課題は多い。


やはり、グリーンベルトをとったときに強いのはゴッドオブチャンステレグノシスだろう。先行争いが落ちついた場合。コーナーでごちゃごちゃして内があかなければこの2頭の台頭は難しくなりそうだが、東京1400でそういう流れにはなりにくいだろう。マチカネアカツキが来る流れならこの2頭優先としたい。


テレグノシスは馬体をみるとかなり仕上がっているのだが、おそらく最大目標であるはずの安田記念へ向けてのステップ(しかも、ここからは中二週でほとんど調教できない)なのにほとんど調教をつんでいない。ここのところが不思議なのだが、目標は安田でなく海外なのか。疲れを残したくないのか。どちらにしても、少ない調教でもある程度は仕上がっている。
ギャラントアローアタゴタイショウにどれだけからまれるかにかかっている。しかも、匠の隣枠。出足がよくないだけに、枠がつらい。ただし、行かせてくれればそのまま行ききる力は十分ある。


消す馬
ウインラディウス東京新聞杯は54キロでの勝利だし、前走で競り負けるあたりからするともうブラフと決め込んでいいだろう。
外国馬はぶったぎることに先日きめています*5。ただ、内枠は俄然有利なんだよな
それより、なんで一昨年完勝したゴッドオブチャンスが人気ないの?
マチカネアカツキ
テレグノシス
ゴッドオブチャンス
エースインザレース
×ギャラントアロー
◎から馬連 ○▲馬連


すぐ回顧

着馬 馬 名        時計 人気 騎 手 通過順位 脚質
1 7 ウインラディウス  1:20.4 2 田中勝春 5-6-12-11 差し
2 11 テレグノシス    1:20.4 5 勝浦正樹 2-2-15-15 追込
3 2 フィートソーファス 1:20.7 8 ムーア 5-4-9-8 差し
4 3 マチカネアカツキ  1:21.0 1 オリヴァ 1-1-6-5 先行
5 5 ジョウテンブレーヴ 1:21.2 11 小牧太 8-10-6-9 先行
消した馬の2,3着。やっぱり経済コースだったのを簡単に消すのはよくない。
ウインラディウスは新東京レコード。勝負には田中勝と勝浦の差が出た。というか、勝春がG1で勝てない理由がわかった。今日のように3場開催の2重賞のG2ならまだしも、良い騎手があつまるG1ではああいうことしてたらとてもじゃないけど前は開かない。今日も岡部はしめようとしていたが他騎手は簡単にあけわたしていた。池添がいたらもうダメだっただろう。逆に、テレグノシスは直線では抜け出すコースを見つけられずに右往左往。本番はもっとつらいが外を回してもいける馬場になりそうなので、これはいよいよ楽しみになってきた。テレグノシスがこれるならサイドワインダーにもチャンスがある。
12.0 - 10.4 - 11.4 - 11.7 - 11.5 - 11.4 - 12.0


マチカネアカツキは先行馬全滅のなかでの4着。スタート能力も抜けていた。安田記念では今日の差し馬2頭とマイソールサウンドが後方で、ローエングリンがマークされることを考えるともっと良くなりそう。ただ、賞金が相当少ないので出走できるかが課題。

*1:吉田稔が連勝中

*2:古くはスピードワールド。2,3歳の若い時期に強烈なパフォーマンスをしたために人気になっているが強い馬にも弱い馬にも馬券にならない好走をする。悪い意味で成長して、勝負根性というか決め手がなくなっている馬達。一旦買い始めるとどうにも止まらない。最近ではダービーレグノエイシンチャンプゴールデンキャスト、シベリアンメドウ

*3:実は2chでもしょっちゅうアカツキスレたててたんだけど、全然出走しないからすぐ落ちてるんだよな〜

*4:今週の馬場 http://d.hatena.ne.jp/umanusi/20040515#p3

*5:フィートソーファストについて http://d.hatena.ne.jp/umanusi/20040514#p3