函館はくぼ競馬 〜朝から晩まで競馬。楽しくなければ競馬じゃない!!〜

さて、2週目の函館はくぼ競馬。北海道というのは多くの会社でサマータイムを導入しているほどに日が出ている時間が長いそうだ。おかげではくぼ競馬ができる。



人間の弱い心理として、終わりで損をとりもどそうとするのがある*1。最終レースではそういう心理のもとでの駆け込み投票が発生する*2。ただ、はくぼ競馬がはじまったことで普通は16:20になると帰るファンがそのまま居残りで16:40と17:10の函館11R、12Rに望むわけだ。


当然、もうこのはくぼ競馬をやってしまうのは親指に競馬新聞の印刷がうつってしまっているような競馬バカばかり。そんな人間の真剣な予想が身を結ぶのか堅いレースが目につくのが面白い所だ。



さて、函館記念は9RというS級G1の匂いのするなかで行なわれた。


函館記念は買う段階から、ウインシュナイト*3ヤマノブリザード*4あたりの函館2000mがベストというわけではない馬に期待をよせかけている時点ではずれる気全開になってきた。こういうことはたまにあって、今回も全体のオッズを見まわして馬連で100倍をこえるオッズになっているのがスプリングシオン、タマモヒビキ、レオマイティーがらみしかないのを見て*5、全体が穴狙いしすぎているなーという雰囲気があった。



それでも、函館記念の馬券を買うのはやめられず。ファインモーションが負けるとも思えず。馬単でウイン、ヤマノ、ユキノ。買おうとしていた組み合わせで唯一100倍を超えていたヤマノーユキノとをくわえた馬連としたわけだ。結果を見ると納得しかねるが、クラフトワークも消したのは準OP降格で55キロは重すぎるという判断なのだが、重賞連対馬*6というのと人気しそうで実際に人気したからというくだらないもの。全体が穴を期待するようなレースは手を出さないようにしないと*7



函館はBコース2週目で例年よりも速い馬場*8になっていて、勝ちタイムが2:0.6。ここ数年をみていると、今までの荒れるイメージでいるのは大間違いだった。
12.3-11.2-11.7-12.1-12.1-12.1-12.3-12.4-12.2-12.2



1着 クラフトワーク 横山
前走の中京記念は、調教師にまくりで乗ったらおろすよ。といわれながらまくった勝浦。それを公約どうりにクビにして得意そうな東京開催には目もくれずにのりこんできたのがこの函館記念。直線で内によれるのは右回りでは仕方ないところなのだが、それも横山騎手がうまくのった。下手したらワイルドスナイパーの後ろで右往左往するしかないところだった。テン乗りの横山のGOD JOBといえる。
今回は直線でバラけるところがよかったもののこの脚質には右回りの多頭数は危険といえる。今回この馬を消しにしたのはこの小回り右に対応できないという目測と55キロというやや重目の設定だったのだが、上手く乗りさえすれば走ることがわかった。右回りでは小回りでも▲はつけたい



2着 ファインモーション 武豊
クビ差つめられなかったのはハンデ差、体重増で仕上がり悪いといってしまえばそれまでだが、ハンデ差があるにしてもここのところ2着*9が目立つ。3歳時に圧勝していたのを思いおこすと、この競り負けはいただけない。結局勝っているのは牝馬限定戦のみ。武豊もこのやんちゃおばさんをうまくなだめて乗っていた。それでも、道中の様子をみてもわかるように何をしたいのかわからない。前にいかせたくはないのだろうか。直線はギリギリ届かなかった形だが、差す競馬をしてもつめが甘いだろう。マイルCSもあれは本来の競馬ではないはず。もっと横綱競馬してやらなくてはいけないのではないか。それとも、そういう競馬はもうできない馬なのか。

今後、この様子なら二度と頭にはいらないと考える。



3着 ワイルドスナイパー 藤岡
藤岡騎手は作田調教師という素晴らしい師匠をえて、この重賞にのせてくれた期待に答えたのではないか。最後は騎手力の差で2頭にかわされてしまったが、もとは減量騎手というハンデをもらえる立場にありながらタイガーカフェとの叩き合いに競り勝ったのはかなりの収穫ともいえる。福島シリーズはちょっと残念だったが、函館に入ってはまた活躍がめだってきた。大いなる躍進を。
ワイルドスナイパー自身にするとこれで函館で2-3-1-0。勝ち星はあとは中京なのだが、1800mあたりの小回りでの先行おしきりならば重賞クラスだろう。



4着 タイガーカフェ 本田
最後はキレだけで勝ちかと思ったがやはり洋芝がそうはさせなかった。この馬つねにこういう甘さがあって相手がかわっても好走するだけ。脚をつかうのも一瞬となると、中山阪神の2000mなのだが。騎手も固定がないとなると、マイルをつかってみるのもありなのかと思う。



5着 ユキノサンロイヤル 小野
とくになにもなく5着だった。もちろんこういうパターンがこの馬には多い。勝ち星とすると2年遠ざかっているのでヒモしておくべきタイプ。



6着 スプリングシオン 芹沢
4コーナーでもうすでにやられモードに入っていた。やはり、2000mは長い。昨年の富士Sあたりからしてもマイルがいいと思うのだが。



7着 ダービーレグノ 松永
この馬が函館でこれほど人気するとは思わなかった。
実力は順当に上位だが、距離短縮していいような馬ではない。道中も2000mの流れには全くついていけてなかった。おそらく新潟記念で距離短縮しないためにここで叩いておいてるのだろう。だが、もはや新潟記念よりもオールカマーだとかアルゼンチン共和国杯で狙いたい。



8着 ヤマノブリザード 藤田
藤田をのせても急坂馬ここまでという負け方。だが、札幌記念にいくのならこの着順はまきかえせそう。というかむしろこっち狙いで札幌に入厩していたのか。見解があまかった。
あと、ヤマノブリザードの特徴のひとつとしては間隔をあけずに出走するということが大切になってくる。好走したレースをみていくと中3週以下0-0-1-5、中4週が1-2-1-1、〜1-2-1-7となっている。中4週〜2ヶ月ほどが良さそう。ここは休養をとって9月の朝日CCに出走してほしいが。



9着 ウインシュナイト 岡部
終わってるのか。レースを全くしていない。もうあきらかに道中からやめたげで、4コーナーでちょっとからまれると沈没。このあとどう使うかだが、滞在しても札幌記念は無理だろう。1800mへの短縮に期待か。どちらにしてもレースをしないような馬を積極的に狙うのはよくない。



10着 トーホウシデン 安藤
まあ、洋芝やったことないならこれも当然か。

*1:それを考えて全レース予想するときはいつも12Rから予想するわけだ

*2:武豊単勝とか、武アンカツとか。まあ、実際よく来るんだけど

*3:1800mがベスト

*4:急坂がベスト

*5:ヤマノ−ユキノは100こえてた

*6:そもそも青葉賞3着

*7:と、数十回おもっているわけだが

*8:多少インは痛んでいるものの

*9:しかも、クビ差