スプリンターズS

デュランダルの話を出したので、いまさらスプリンターズSの回顧をしようと思います。
今回の決め手はやはり馬場だったのだろうと思う。実力を出し切れたのは泥をかぶらなかった2頭。カルストンライトオがあれだけ突き放して勝てたのも、デュランダルがまとめて面倒をみれたのも*1泥をかぶらない位置で競馬ができたことで自分の力をきっちり反映できたことが大きかったといえる。結果をみてもその他の3〜7着は外枠の馬が占めている。内枠で馬群に入った馬はそれだけ道中だけで貯金がなくなったのだろう。


2着 デュランダル
調教の数と馬体からするとまだ仕上がり8割という感じに見えた。そこで、内につっこんで勝ちにいくなんてリスクをおかすよりも外をまわして良い結果を出してあわよくば勝ってしまおうというレース運び。2着狙いだったのかもしれない。なんにせよ結果は十分で次が100%となってくると次は勝ったようなものか。これを破れるとすればデュランダルテレグノシスツルマルボーイ*2より内枠を引いた上での逃げ、先行型だろう。


9着 サニングデール
逆に言うとサニングデールはやはり福永騎手の検討はずれだったと言わざるを得ない。おそらく馬場の悪い内をさけて外に流れると読んだのだろうけど、コーナーで勢いが外にふくれない中山1200mでは前の馬内をきっちり通ったほうがロスがなく本当によっぽどな馬場でない限りはそういう競馬になることはない。泥んこ馬場で他馬の後ろにつっこんだら泥をかぶって勢いを失うだけ。さらに馬群は内に集まって抜け出す場所もなくなった。勝つためにはそれしかなかったのだろうけど、中山では難しかった。


3着 ケープオブグッドリッジ
巨体ケープオブグッドホープの直線で馬群をつきやぶる強引なドリブルには恐れいった。この馬とんでもない馬力とド根性である。今回のレースを見る限りのキャラ的には2〜3着をくりかえすような馬にはとても見えない。



シリウス


アグネスウイング
54キロというハンデは1000万勝ちあがりの馬には少し重目かとも思わせたがこれでちょうどよかったのか。逃げ切り体勢に入っているエコルプレイスをきっちり交わしてのけた加速力は初1400mをものともしなかった。今までは単純にスピードの違いで逃げていただけで控えても脚を使えるセンス。これからダート短距離路線では逆らえない存在になっていくだろう。次はJBCスプリントに挑戦するかと思われるが十分通用しそうだ。

*1:最後方で待機して外からまくったために

*2:まあとにかくマークできそうな馬、騎手