菊花賞 その1 〜2回も台風に上陸される京都競馬場〜

台風の脅威はもう100月の半ばだというのに衰えない。日本海上空の高気圧も安定してうごかない。今回来る23号はさらに超巨大な台風で暴風域がなんと1600km。かなり危険な被害が予想されます。長い停電も覚悟して防災の準備を怠らないようにしましょう。



台風がくる前に


台風が接近してから買い目を決めるのは危険です!
気象情報を利用して台風がくる前に対策をとってください。



家の外の備え


●窓や雨戸はしっかりとカギをかけ、必要ならばサンデーから本命をトニービンに変えて補強する。
●血統や騎手で雨に強いのを良くしっておく。
●テレビアンテナは補強しておく*1
●台風でとばされそうな物、たとえばスズカマンボハイアーゲームハーツクライなどは飛ばされないようにホオキパにしておく。



家の中の備え


●荒れたときの諭吉の飛散を防ぐためにその日の傾向をしっかり見ておく。
●東京や福島など、避難場所として指定されている場所への避難経路を確認する。



いよいよ最後の冠をかけて争う優駿精鋭…?


皐月賞とダービーの優勝馬が早々に天皇賞・秋への出走を表明。2着馬が菊花賞へ挑むという形になった今年の菊花賞。他のクラシック好走馬がのきなみ回避。皐月賞・ダービーの勝ち馬がどちらも揃わない年を見ていくと、皐月賞2着馬とダービー2着馬が出走してきているのだが、どちらもそれほど良積をのこせていない。1000万下勝ちの馬の台頭が目立っている。


1997年
1着 マチカネフクキタル 南井克 京都新聞杯 神戸新聞杯 3連勝 1000万下勝ち 2-0-0-0 2-0-0-1
2着 ダイワオーシュウ  柴田善 1000万下勝ち 3連勝後セントライト記念2着 1-1-0-0
3着 メジロブライト   松永幹 皐月4着 ダービー3着 京都新聞3着
5着Dシルクジャスティス 藤田  ダービー2着 
12着Sシルクライトニング 武豊  皐月2着   2200以上なし

1991年
1着Dレオダーバン    岡部  ダービー2着 セントライト3着 マルゼンスキー
2着 イブキマイカグラ  南井  弥生賞 NHK杯 京都新聞2着 皐月4着
3着 フジヤマケンザン  小島貞 1000万下勝ち 嵐山2着 2-1-0-1 1-1-0-0
5着Sシャコーグレイド  善臣  皐月2着 京都新聞2着

1990年
1着 メジロマックイーン 内田  1000万下勝ち 嵐山2着 0-1-1-0 
2着 ホワイトストーン  柴田政 セントライト記念 弥生3着 皐月8着 ダービー3着 
3着DSメジロライアン   横山典 京都新聞杯 弥生1着 皐月3着 ダービー2着


Dがダービー最先着、Sは皐月賞最先着

今年の夏の1000万下といえば北海道や新潟組ではなくレベルが高かったのは小倉。小倉3連星のオペラシチーアトランティストウカイカムカムの台風ならぬジェットストリームアタックか!?と期待していたのだが、登録しているのは長距離経験のないオペラシチーのみ。まくれる脚質からしても距離が長くなることへの不安はないが、もともとそれほど菊花賞には興味なかったようなので本命にするのはしゃくな感じがする。


それよりも、台風を見越した上でその戦いに強そうな馬が上位に来ることを考えた方がよさそうだ。先週の京都ではなぜかJRAダンスインザムードを勝たせるつもりがないらしく芝刈りをしていなかった。おそらく今週の月曜には芝を刈る予定だったと思われるが、今週は週末にかけて台風のおそれがある。それを予測して芝刈りは中止されている可能性が高い。今週もサンデー系は用無しになりそうだ。


コスモバルク


春にはあれほどいたマイネル・コスモ軍団も菊には総大将だけしか残らなかった。春はむしろマクロスに展開的には邪魔された形に近く、気性面に不安がある馬だがダービーのあれだけのペースでホオキパウエーブには抜かせなかった力*2はこのメンツからすると抜けている。問題はかならずどこかで息を入れなければいけない3000mをどう凌ぎきるか。台風がくることで馬場はこの馬に味方するかもしれない*3


台風上陸の時期にもよるが週末により近いほど、この馬の逃げ切りの可能性は高くなる。京都コースは確かに難しい。五十嵐騎手がどうしたところで京都の坂を2度登り降りするところでいかにセーブするかにかかってくる。とくに重要なのが1週目の下りだ。スタートは文句なしの馬。頂点までの1Fでハナを切れなければとにかく誰かに行ってもらって抑えるべきなのだが、セントライト記念後のコメントからすると


「この馬にとって悔いのない競馬をしたいと思います」
ということなのでおそらく逃がすつもりだ。黙っていくならもたない。馬場に手伝ってもらってペースを落とすことが必要だ。幸いなのは先行争いしそうなのが軍団員のコスモステージマクロスの件からするとバルクの手出すけをする保証はないが、ラーメン大好き小池さんなら仕事するだろう。

デルタブルース


つい先々週に1000万下を勝ち、ギリギリでの菊花賞出走へこぎつけた馬である。
こぎつけたというとこの馬の成績を見ていくといかに陣営がこぎつけたかったかがよくわかる。京都でデビューした馬が未勝利を4戦して0-2-0-2。


ここでなんとしても皐月賞に出たかった*4陣営はなんとここで未勝利を無視していきなり500万下の梅花賞に挑戦する。未勝利も勝っていない馬が500万バリバリの馬にまじって2番人気に推された。このレースには菊花賞にも登録していて抽選まちのストラタジェムやチキリサンサンが出走していて破れたものの0.5差の4着。


皐月賞の週に福島未勝利を勝つと、どうしてもダービーに出たかった陣営は関西馬なのにわざわざ青葉賞に挑戦。京都を選ばなかったのは出走権の3着内がとにかく欲しかったのだろう。残念ながら追走もままならず後方のままで回ってきただけの13着。乗っていた後藤騎手は道中で3着に入ろうという気持ちがそれほどなかったのだろう。


ダービーの前の週に東京に遠征して500万を勝ち、夏は休養。秋は距離の短い菊花賞トライアルではなくハナから1000万下を勝って出走することを狙った。今年のメンバーは賞金の高い馬が次々と回避したため1000万下さえ勝てば出走がかなうからだ。1戦目はとりこぼしたが、2戦目である前走…


九十九里特別の勝ち方を見ると陣営がこれほどイレ込んでいたのも頷ける。ハンデ戦だったが、古馬1000万下を相手にもらったハンデは実質2キロほどだった*5。それが、向こう正面から余裕の横綱相撲での寄り切り。老兵が追うほどもない圧勝だった。


ついに夢の舞台へあがったデルタブルース
ダンスインザダークが最初に制したG1。
その産駒が最初に制したG1。


連覇を狙う鞍上は…誰?



菊花賞過去一覧
http://keiba.nifty.com/db/search_race.php?key=%B5%C6%B2%D6%BE%DE&y4=&jyo=

*1:グリチャが見れなくなりますよ

*2:とか、鬼門の弥生賞からの皐月連対

*3:または、台風のふりをして芝刈りせずにバルク馬場をJRAが作るかもしれない。そうすることのほうが後味良いだろう

*4:たぶん

*5:他が55キロだった