弥生賞 〜朝日杯馬がさらに賞金を稼ぐ〜

皐月賞のトライアルなんだから、すでに賞金のある馬なんかは手を抜いてもらわなければ困る。
その割に朝日杯馬の弥生賞成績は抜群に良い。といっても、その例が数多くあるわけではなく朝日杯馬が直行で弥生賞に出てくることは少ないというのが現状だ。この10年で2頭しかいない*1


弥生賞に駒を進めた朝日杯馬 それまでの成績
03 エイシンチャンプ 1着 3−4−0−2−0 皐月賞3着
95 フジキセキ    1着 3−0−0−0
距離実績をつけさせたいということで、もうひとつの2歳王者決定戦とも言われるラジオたんぱとはトライアルの意味が違うのだろう*2。それだけ必死になって走ってくる2歳王者は距離うんぬんを抜きにして抜きん出ているということか*3
この2頭しかいないのは朝日杯というステージが厳しく、春を迎えるだけでも難しいということ。また、外国産馬のためクラシックに出られなかったというパターンも多い。では、他の内国産の朝日杯馬は次走でどういう成績をおさめたかというと

内国産朝日杯馬の次走
04 コスモサンビーム スプリングS5着 皐月賞4着
01 アドマイヤドン   若葉S3着   皐月賞7着
96 バブルガムフェロースプリングS1着
アドマイヤドンにしても中間には順調さを欠いていたわけで、バブル、キセキの両サンデーは本番には出られず。朝日杯馬が皐月賞へステップを踏むことがいかに難しいかということを示している。残った2頭を比べるとコスモサンビームは16頭立てのスプリングSを選び5着から始動。距離適性をつけられずに本番4着。エイシンチャンプは11頭立ての弥生賞でじっくり距離になれさせることができたおかげで非常に良い結果を残せた。ダービーからはかなりのイマイチ君になってしまったが、皐月賞までは輝いていたのは事実。
桜が満開になるころ、マイネルレコルト弥生賞を選んだのは正解という結果になるはずだ。

*1:思ったより少ない

*2:とくにエイシンチャンプの年なんてザッツザプレンティが武ということもあって大きくかぶった人気で飛んだ

*3:マイネルレコルトなんてマイル走っているのが不思議な血統だし