俺が西田だ!男を見せた西田雄一郎 中京記念

みなさん!西田雄一郎をもっと応援すべきです。

弥生賞ディープインパクト抜きに語れないように中京記念はこの男の友情を抜きにしては語れないでしょう。戦前の大方の予想は逃げ馬という逃げ馬はみあたらずおそらくグレイとジャーニーの単騎逃げになるのではないかというもの。しかし、ゲートオフすると外から強引にハナを奪いにいく1頭。西田雄一郎騎乗のオトコノユウジョウだった。
1コーナーまで飛ばしに飛ばして逃げる逃げる。これが軽ハンデの男の乗り方だ!といわんばかり。しかしこれは暴走ではなく完璧な戦略なのである。開幕週で内が絶好。とにかくコーナーワークを使わないと外枠では勝負にならないという西田騎手の考えだったのだろう。
ラップタイムを見ると暴走でないことも目に見える。コーナーをうまくつかってペースをグッと落としコーナーを飛び出る時に加速。また、3コーナーでひきつけるという大逃げのお手本。
12-10.7-11.1-12.6-12.1-12.3-12.4-12.3-11.9-12.1
このペースで一番きついのは逃げ馬ではなくそれを追いかける先行勢。
なんといっても今まで重賞を戦いぬいてきて2桁着順はダービー、中山記念の2回しかなかった超堅実なエイシンチャンプにハンデ重賞で2ケタに落としたあたりがすごすぎる。それを知ってか知らずか、わが本命のトレジャー鹿戸騎手はスタートできっちり後手をふみ後方待機。先行総崩れで馬場の影響もあってスタミナのあるヘイルトゥリーズン系譜が上位を独占。出遅れたアサカディフィートもちゃんと3着これましたとさ。

1着 メガスターダム 松永
で、そのペースのなかで向こう正面から仕掛け始めてらくらくと先行集団にとりついていった脚はさすがニホンピロウイナーらしからぬ異端児。この馬はレースの格があがりハイペースになるほど強いので今年は遅れてきたシルクフェイマスにさらに遅れた世代内の主役交代を迫るかも。

2着 サンライズペガサス 秋山
外枠で差しという時点で眼中から消え去っていたサンライズペガサス。この馬場で大外一騎をかましたのだから完全復活、即重賞通用とまでは言わないまでも展開さえ向けば上位にこれるヒモ大将っぷりを見せ付けた。

3着 アサカディフィート 中舘
やっぱりアサカには遠征先で中舘が乗るほうが似合うのかな。どちらにしても結局出遅れているのはどうしようもないわけでこれをどうにか克服しないと連対には至らないでしょう。

4着 トレジャー 鹿戸
春になるとやっぱり上位。兄がこのレースを勝っているのもあって期待していたが、新潟大章典あたりが最後の一発かな。

5着 グレイトジャーニー 松岡
で、内枠の有利さも考慮してこのペースにまともについていって粘りきったのがグレイとジャーニー。実力は高いのだが、すでにシンザン記念の栄光はなくなっているわけで、いつまでも人気してしまう逃げ馬のようで逃げ切れないこの馬はこれからも全消しの方向で。