桜を見ずに岡部騎手が引退

日本中央競馬会(JRA)最多の2943勝を挙げている現役最年長の岡部幸雄騎手(56)=美浦・フリー=の現役引退が9日、濃厚となった。10日に記者会見し、現役引退を発表する見込み。

http://www.sponichi.co.jp/horseracing/flash/KFullFlash20050309033.html

3000勝を前にして、八大競争*1全制覇に桜花賞を残して名手はターフを去る。思えば、私が競馬を始めたころにはすでに岡部騎手は桜花賞を残してリーチをかけている状況で毎年、桜の季節に話題に上るのはこの話でした。プライムステージ、スティンガーと牝馬の重賞馬が出るたび岡部騎手が勝つことを期待しました。
極めつけはシャイニンルビー
忘れもしないクイーンC。頚椎症で老体のためか思わぬ重症で全治3ヶ月になった岡部騎手が骨折で休養に入り、骨折明け1戦目の重賞をこの馬で勝ち。2着が坂井騎手とこれまた私の好きな渋いところが・・・馬の名前?そんなもん忘れました。この当時、これに入れ込みすぎてついに岡部騎手が桜の栄冠を手にするのだと確信めいたものを持っていました*2
あと、この桜花賞に向けた牝馬クラシック路線は阪神JF*3タムロチェリーアローキャリーという決着。その上位陣がトライアルでこけていて、トライアルの勝ち馬も惨敗経験があるような馬というレベルでいわゆる消去法でいくとシャイニンルビーくらいしか残らないようなレースでした。
迎えた桜花賞
最も待ちに待ったレース。フラッシュとか作ったりもしてました*4シャイニンルビー単勝を買うつもりで枠×円を買おうと決めていた*5。よっぽど入れ込むレースでないと1万円以上はめったに使わない人間なので18番になったら〜なんて楽しみに待っていたことも覚えている。入ったのが3番枠というのにちょっと安心した。というか、シャイニンルビーの勝ちを確信していたため、単勝以外も手を出そうと。
当然シャイニンルビー軸に馬連オースミコスモを蹴飛ばす気全快で対抗をサクセスビューティ。以下、アローキャリーチャペルコンサートタムロチェリーとスティンガーの頃と比べたら馬券の要領が良くなったというか欲丸出しというか・・・
逃げて負けていた暮れの2着馬で高めの馬券を期待しつつ・・・なんて考えていたのを昔のHPを見て思い出しました。
レースはサクセスビューティがひっぱってアローキャリーがそれについていく形。シャイニンルビーは後方できっちり折り合っている。直線でアローキャリーが抜け出すのを岡部騎手が捕まえにいき捕らえられずにいるところをズバッとなんかとんできた!放送のアングルでは明らかに差しきっていた。もちろん、馬券はハズレ。アローキャリーの池添騎手は桜花賞というかG1初勝利。かなり好きな池添騎手なのだが、それ以上に岡部騎手が勝てなかったことにショックだった。
帰りの電車に揺られると、そこにはもう散りはじめる桜吹雪があった…

ユキノサンロイヤルに乗って長距離レースを走る岡部騎手が見たかった。長い間、お疲れ様でした。

*1:皐月賞,東京優駿,菊花賞,桜花賞,優駿牝馬,天皇賞春・秋,有馬記念

*2:今、思うと若い

*3:このころはすでいJFだったはず

*4:今みると出来が…

*5:かなざわいっせいリスペクト