桜花賞への道 その1 〜ディアデラノビアは直行すればいいのに〜

牝馬クラシックを得意とする私の桜花賞ルールのひとつに

チューリップ賞で初黒星

というものがあります*1。このルールにあてはまった桜花賞馬というと

2003 スティルインラブ チュー1人気2着 桜花2人気
1999 プリモディーネ  チュー3人気4着 桜花4人気
1998 ファレノプシス  チュー1人気4着 桜花3人気
1992 ニシノフラワー  チュー1人気2着 桜花1人気

とまあその馬が強かったんじゃないの?と言われてもおかしくないのですが実はチューリップ賞に無敗で挑戦する馬自体がかなり珍しく、他の例をあげると

1998 ロッチラヴウインク チュー5人気2着 桜花7人気4着 新馬勝ち
1995 ダンツダンサー   チュー5人気6着 桜花10人気17着 ダート2戦2勝

くらいしかいません。チューリップ賞というと桜花賞と同舞台で戦うトライアル。この時期まで無敗でいること自体が難しいわけです。チューリップ賞で初黒星という条件はかなり利きます。それまでポテンシャルが高く遊んでいた馬がトライアルペースを経験*2して敗戦を糧に、本番で楽に追走できるようになって前進するということだと考えます。
ここで、今年のチューリップ賞の馬柱をもう一度見てください。無敗馬がいますね。
1頭は内枠を武器にみごとな圧勝を決めたエイシンテンダー。そして、もう一頭が直線で行き場を失い、他馬と接触。7着と惨敗したディラデラノビア。この2頭のうち、惨敗したディラデラノビアに注目してみたい。というのも今週のフィリーズレビューあたりに無理に使ってくるらしいのだ。惨敗したまま桜花賞に出走できれば当然勝ち負けなのだろうが、賞金順で明らかに出走できないということなのだろう。ちょっと一風変わったこの馬がどうなるかが注目なのである。



本当か・・・(読者の視線)


・・・


・・・ビワハイジは?


すんません。実はものすごい年を隠していました。

1996年
ビワハイジ     チュー1人気2着 桜花2人気15着 3戦3勝 G1勝ち
アジュディケーター チュー4人気3着 桜花6人気8着 3戦3勝 京成杯

チューリップ賞に3連勝馬が出てきて2,3着。しかし、どちらも桜花賞では人気になってすっ飛ぶという華麗な飛びっぷり。この年、何がおきたのか。それは1996年のチューリップ賞勝ち馬を思い出せばわかるでしょう。



チューリップ賞から桜花賞で馬券になりそうなのは勝ち馬エイシンテンダーと思わぬレ
ースをしたディラデラノビアだけだと思います。

ラップタイム
12.8 11.1 11.6 12.3 12.1 12 11.6 11.8

ケイアイメルヘンの単騎逃げで道中に1度息を入れたレース。勝負どころではまくり合戦になっており内埒をうまく使った勝ち馬は息の入れ方、レースセンス、トップスピードのいずれをとっても強いマイラーのそれ。0.4秒を2着につきはなした勝ち方と1200mを1分8秒台で走った経験から桜花賞の2着最有力候補。主戦が桜花賞を連対したことがないため1着になれないでしょう。マークされる立場での阪神1600mはそれほど難しい。

*1:他3つ

*2:チューリップ賞はハイペースになりやすい