NHKマイルカップ
ディープサマーとビッグプラネットがいて、18頭だてとあればペースは例年どおり前半58秒−あがり35秒、1分33秒台の決着になってくるだろう*1。
ラインクラフトは桜花賞では軽視していたもののハイスピードの流れを大外枠できっちり折り合って快勝。とくに馬場が早かったというわけでもなく1400mのタイムの裏付けは十分。NHKマイルカップでの前半58秒前後の流れを経験している馬は今年の中ではラインクラフトとマイネルハーティー。
今年の牝馬はシーザリオ、ライラプスと牡馬と肩を並べている。また、NHKマイルカップの歴史で見ていっても牝馬が55キロを生かして好走しているケースは多い。
これがペールギュントとマイネルハーティーの差である。
東スポ杯 0.2差
朝日杯 アタマ差
シンザン記念 ハナ差
サンデーサイレンス産駒がこのレースに出てくるのは珍しい。サンデーサイレンスの持ち味は皐月賞でこそのものであり、わざわざ一流のサンデーはマイルなど目指さないというわけだ。だから、これまでほとんど出走していないし好走もしていない。ところが、今回は6頭ものサンデーサイレンス系統が出走してきている。それも、皐月賞を大敗してきたタイプばかり。橋口調教師にローゼンクロイツのおまけとして酷使され、中山の1800mとか2000mで完敗してきているサンデーを買うのは心苦しい。マイネルハーティーとペールギュントの比較でも皐月賞からのタニノギムレットが沈んだローテーションのペールギュントに対して前哨戦をきっちり勝ってきたマイネルハーティーがハナ差を逆転するだろう。
セイウンニムカウ
前走がいくら囲まれて下げた大敗で競馬していない。関東勢唯一の重賞連対馬。美浦坂路をのりこんで成長した一頭でデビューから20キロ増量している。東京コースでの成績も良く、朝日杯でもマイネルハーティー、ペールギュントと差がない5着。時計がそこそこかかる現在の馬場でなら。
アイルラヴァゲインに関しては1200mを1分7秒で走る馬がこの時期にマイルに対応できてしまうとサクラバクシンオークラスになってしまう。美浦の馬がNZTでマイルを経験させずにマーガレットSを選んだのはやはり距離の適性を見込んでのもの。ここで重賞に挑戦しなかったのは頂けない。ここで負けてファルコンSで買いたい。
結論
◎ラインクラフト
○マイネルハーティー
△セイウンニムカウ
*1:去年はキンカメが凄すぎるだけ