優駿牝馬 その２ 〜桜花賞組 全頭検査〜
今年の収支 １１０６５０／１１５７００*1。
ところで、ＪＲＡのダービーのＣＭ。「この瞬間。むふふ」みたいの。東京優駿のＣＭ。ディープインパクトという何年に１度でるかわからないような馬がいるのにあれは良くない。
シンザン…
この５頭の名前を並べるだけの方が、客を集めるＣＭとしての機能は大きいのでは。
それでも、毎週競馬をやる人間にはそんなことは一切関係ない。とくにテンションがあがるＧ１。オークスだ〜。今回は牝馬としてまずはどんな適性を持っていても目指さなければならない桜花賞に出走した馬。世代で最も高いレベルの競走能力を持った馬達について桜花賞の回顧とオークスへの展望を。
２着 シーザリオ 福永 フラワーＣ１着
オークス向き、オークス向きと言われながら桜花賞レコードで走ってしまった。マイラーですわ*2。桜花賞では立ちあがって差してくる結果になったが、もともと先行力が高い馬なので先行押し切りのような競馬になると思われる。逃げる馬というのもあまりいないため、道中３，４番手。圧倒的１番人気で府中の直線を先頭で迎えることになるのならば*3、後方に待機する馬達の脚を考えるとバイアスを味方にできなければ勝ちきるのは難しいのではないかと。３，４着候補。
４着 エアメサイア 武豊 ＦＲ３着
オークス権利とりの４着でトライアルに出なくてよくなったことは大きい。ただ、無難すぎて強調できるポイントがない。馬体重減少が止まったのは良い傾向。
６着 エイシンテンダー 武幸四郎 チューリップ１着
持ち味はハイラップハイペースを先行してという競馬なのだが、桜花賞では見事に出遅れでほとんど競馬していない。ちょっとスタンド前スタートには不安を残す。後方から行っても使える脚があるわけではないため先手先手で勝負したいところ。
７着 ジョウノビクトリア 横山 クイーンＣ２着
１勝馬で特筆する内容はない。桜花賞レースあがり２位は評価しよう。買う理由があるなら横山。
８着 エリモファイナル 内田 チューリップ５着。
この馬が今回の桜花賞の中で過去の買いたいパターンにほぼ一致するタイプである*4。
新馬戦では京都2000mにデビュー。マクって早め先頭２着。未勝利戦を勝ってそのまま出走した阪神ＪＦでは１コーナーでいきなり立ちあがる不利。３番手追走を６番手まで下げられた。そこから、盛り返して前につけるがそこで使った分だけ直線で一旦は内をついたものの伸びることができなかった。
チューリップ賞ではディアデラノビアも直線で不利を受けたがこの馬にも影響している
桜花賞レースあがり２位。距離に対して積極的に使われてきた馬で紅梅Ｓではデアリングハート以下を完封。東京コースで決め手がいかせるタイプだろう。
ただし、内田騎手はＮＨＫマイルで完全にマイネルハーティーの脚を余したように東京できっちりとこの馬を乗りこなせるかは不安。
１２着 ライラプス ？ クイーンＣ１着
騎手が決定していないライラプス。年初から使いつめの馬が桜花賞後にスイートピーＳに出走してきたのは明らかに賞金稼ぎなのだが、この１走が余計。決め脚はあるだけに見過ごしたくはないが強調はしにくい。
１３着 ショウナンパントル クイーン１２着
９着 アドマイヤメガミ 池添 チューリップ２着
常識的な穴党なら当然選ぶだろう*5。
おそらくポツン◎が各誌に続出する。オッズは１４．５倍。女神の魅力に惹かれる穴頭達
札幌1800m新馬デビューのアドマイヤメガミ。その内容は圧巻どころの騒ぎではなく、洋芝の深い札幌で前残りの馬場をあがり３４．８というありえない脚を使って５馬身差の圧勝*6。深い洋芝では古馬1000万クラスでもそんな脚は使えていない。
その後、休養で阪神ＪＦには出走できずに年明けの福寿草特別に出走。休み明け、牡馬相手ながら当然の１番人気。が、歴史的出遅れ。無理やりに仕掛けて脚を余し５着。
桜花賞を目標としてエルフィンＳに出走。も、出遅れ。レースはアスピリンスノーのドクソスロー*7で２ハロンだけの競馬をさせられる。それをぐるっと外を回して0.4秒までつめている。この時点で大器とされてきたレースパイロットを上回るパフォーマンスを見せた。
チューリップ賞では大外からの追い込みでレース最速あがりをマークして２着。桜花賞の出走権とともに賞金を加算することができた。桜花賞ではスタートはあまり良くなかった。それを１枠の分だけ池添騎手がおっつけてレースの早い流れのテン３Ｆよりも更に速い脚を使っていた。結果、９着に破れたものの。オークスへ向けて収穫十分の内容。あの流れに対応できたならば、今回は連続で１枠を引くことがなければ流れに追走していくことができそうだ。この決め手があれば確実に前にいるシーザリオを打ち砕ける*8。
