とはいえ人気しすぎのようなサイレントウィットネス

どんなに強い外国馬とはいえ、日本の競馬を日本でやるのはそれほど生易しいものではない。外国馬はトライアルを走らない上に適性が未知数である以上は、▲評価以上をつけるべきではない。まして、人気の外国馬に対して◎とか○を本命のつもりで本気で打っているのはちょっと論外。


そういうのは去年のパワーズコートで懲りた。おそらく先人はファンタスティックライトとかハートレイクあたりの時点で懲りているのだろう。例えば1度は日本で好走していても、それがたまたま洋系の馬場だったかもしれない。2度目の来日ですっとんだ馬はアホほどいる*1。とくにサイレントウィットネスの場合はダイワメジャーが沈んだようにサンデー終了馬場だった安田記念での好走。今の中山は瞬発力を受けつける状態にあり、サイレントウィットネスアドマイヤマックスより上に評価しながらヒモに留めておくくらいのイメージは必要*2。軸は必ず日本馬にするべき。と、id:americanbossをみながら思った。


ということで軸に足る要素を持つ日本馬についていくつかのパターンを考えて見る。もちろん枠が重要なことはわかっている*3


サイレントウィットネスの香港での勝ちパターンを見ると、スプリント力を見せつけたゴリ押しのレース。時計がない馬はついてこれずにアウト。


1) この馬が出ることによってかなり速いペースの時計になりそうだ。
スプリント戦ではハイペースによって、後方待機が有利になることはない。ハイペースで後方が有利になるのは後方組が息を入れられるからだ。スプリントの速いラップは後方組がついてくるだけで朽ちてしまう。前半が32秒台前半に突入するならさすがに危ないが、32.5秒程度ならカルストンライトオも沈む馬ではない。加えて、ハイラップの場合、中山はコーナーワークで差が出る。1分7秒2くらいになるといくらデュランダルでも外を回して届く出番はない。この場合は内をつくことができ、時計を持っているカルストンライトオ*4シーイズトウショウ*5シルキーラグーン*6マルカキセキ*7テイエムチュラサンあたりにチャンスが来るだろう。
アドマイヤマックスデュランダルはタメなしに切ることはできない。


2) 意外と時計が出ない
枠でカルストンがミス、サイレントウィットネスと完全に暴走の32秒フラットくらいのペースを刻んだら…まあ、このペースについてこれる馬なんていないので、この時点でとっくに後続とは大差になっている。前はさすがに止まる。どんどん脱落していき、タメを一回でも作ることのできる馬が有利。サイレントウィットネスの脅威の粘りが生きてくるだろう。あとは、内でとにかく我慢した騎手の勝ちになる。2,3着は安藤、蛯名、池添、武、プレブルの風車ムチの着とり合戦。



とりあえず切る馬

プレシャスカフェ  函館SS0.5差は致命的
ギャラントアロー  セントウルS0.6差は圏外の負けっぷり
キーンランドスワン 同上
ゴールデンロドリゴ ローカル限定。アタマが狙えない馬
タマモホットプレイ 
リキアイタイカン  札幌日刊0.7差

*1:ハートレイクとかフェアリーキングプローンとかオリエンタルエキスプレスとかソビエトプロブレム、人気ないけどサラファンとかインディジェナスとかタイガーテイルとか

*2:香港の馬場ってのはエイシンプレストンあたりをみてると、摩擦力が京都くらいのイメージでいいのかと思っている

*3:スプリンターズSは外におくから

*4:前走が仕上がりすぎた馬体減ではなく、余力がなさそうなのが致命傷にもなりうる。が、体重が戻り切らないというテキの印象は勘違いというのもありそうな…

*5:阪急杯。G1では中館が乗っていたのが論外。レコードから連勝したのは抜群。放牧出してココというローテは狙いどおりで、デキはたぶん一番

*6:CBCでもテレビ愛知でもシーイズトウショウ+0.2だが中山巧者。デュランダルと前年0.2差、SS以外では芝1200の最大着差が0.6。ここで通用しなくても後で狙いたい。

*7:中山、阪神に実績なし