スプリンターの活躍傾向が強いスワンステークス
マイルチャンピオンシップの前哨戦であるスワンＳ。だが、強いマイラーは天皇賞・秋に目が行ってしまう。今年でいうとアサクサデンエンやテレグノシスはすでにＧ１馬でもあり、背負わされる別定条件がきついスワンＳよりも天皇賞・秋での距離挑戦を選んでいる。富士ＳがＧ３別定になったこともスワンＳのスプリント化を加速させた。
この５年の勝ち馬は前走1200mというタイプの馬ばかり。しかも、かなりの人気薄ばかりである。内容に関係なく好走しているのも特徴的で臨戦過程はスプリンターズＳ組に集中している。
とはいえ、勝ち馬のレベルが低いわけではない。ここ４年間のここの連対馬は本番でもそこそこ好走しているし、連対馬は重賞勝ちか連対実績がある。重賞で勝負になっていないレベルの馬がこれるような甘いレースではない。
今回、久々に1400以下の好走が少ないタイプのマイラーであるサイドワインダーがこのレースに挑戦してきた。ギアが極端に少ない馬に対して１枠１番という１番人気が背負うには余りにきつい枠を引いてしまったがその実力はお墨つき。京都コース５勝の力は外回りでこそと思うがノーマークにはできない。それでも骨折あけでこれだけ不運な条件が揃ったら３着で我慢してもらいたいところかな。
つか、軽度の骨折とかいってレースでれんの？
ここはたぶん負ける→その原因を骨折に求める→マイルＣＳで人気暴落 と期待しておく
ただ、軸となるとこれはもうギャラントアローを選びたい。スプリンターズＳの１３着は前に行って前半33.0というラップを踏んだのだから坂に弱いこの馬が外外を回りながら35.1でまとめて1:08.1というタイムだったというだけでも上等の内容。去年のスワンＳは３番人気におされて14着だったが、休みあけの上に前２走がバタバタのどうしようもない競馬だったためであろう。
2005年のギャラントアローはシルクロードＳで控える競馬の２着、阪急杯は押し出されて１番人気の７着。高松宮記念は悪い内を通っての競馬となったが、夏に平坦小倉を５９キロで0.2差のきわどい競馬をしたり内容は良い。もともと１分７秒というようなラップを刻めるほど純粋なスプリンターではなく、器用さを要求される京都1400mみたいな距離が良い。京都で３回着外になっているが不調時のものと気性がひどかったシンザン記念のもの。2003年のマイルＣＳで３着という実績があるように抜群の適性がある。
あとビッグプラネットはいるもののほぼ単騎逃げの様相。確勝だろう。
キーンランドスワン
こちらも京都４勝の京都巧者。1400mでも距離が長いという壁がある馬だが、完成前のものでマイル思考の強い高松宮記念を２年連続で好走しているところを見るとここでやれてもいいかも
タマモホットプレイ
去年の勝ち馬でもあるタマモホットプレイ。今年は５８キロ、去年は５５キロ。今年のレース内容に去年からの成長を見出せないだけに買いずらいが、点数には入れる。
３歳勢
ＮＨＫマイルＣを牝馬にワンツーされるくらいだから今年のマイル路線の牡馬には全く期待していない。アイルラヴァゲインを見たらもう一目瞭然だろう。ここにでているなかでもビッグプラネットやマイネルハーティーは早速駆逐されている。
ならばどうみてもデアリングハートを選ぶ。京都は今一の印象を受けるし、秋華で一度仕上げているのが気になるが、５３キロを最大限に生かせばこれはもうギャラントアローも脅かす競馬ができるだろう。
代打上村
上村騎手はシックスセンスを神戸新聞杯で２着にもってきたことでかなり株があがったようで、今週はデアリングハート、アドマイヤグルーヴという関西のG1クラスの代打として指名された。幸運なことに両方ともなかなかの好枠。捌きにくいというほどではない。東京はともかく乗りなりた京都の1400mで結果をだせるかどうかがかかっていると思う。
ここから買い目を作っていく。にげるのがビップラとギャラントだとするとこれはもう１８頭がガチンコの団子になる。するってーとこりゃサイドワインダーの１着はいよいよ厳しくギャラントアローの逃げ粘りかデアリングハートが差し込むか。上村騎手だからというわけではないが2000mからの短縮ということもあってちゃんと前で追走できるかも怪しく、ここは軸をギャラントアローに決めたい。
今までの予想１着 ギャラントアロー デアリングハート サイドワインダー
２着 チアフルスマイル タマモホットプレイ キーンランドスワン
３着 ニューベリー リキアイタイカン コスモサンビーム
で、馬券の買い方だが２着圏の５頭もそれぞれ不安点が多くミスショットの匂いもある。３着までという話ならニューベリー、リキアイタイカンはともかくとして、総崩れで我慢の差しコスモサンビームにも多少チャンスがある。となるとここは２連系の馬券を使うのが得策。
相手筆頭だが、今年に入って好調好調のチアフルスマイル。札幌記念なんて全く適鞍ではなかったと思うしココだろう。これと同等評価を与えたいのはやはりキーンランドスワン。使い尽くしたところで好走するタイプだし、京都内周り条件はＧＯＤ。
これに、デアリングハートを重くとらえておいてサイドワインダー、タマモホットプレイを抑えておけば良いかと思う。ヒモ５頭を選ぶよりいさぎよく単勝という手もありかと。
◎ギャラントアロー
○チアフルスマイル
▲キーンランドスワン
◇デアリングハート
△タマモホットプレイ
△サイドワインダー
馬連１点
◎＝○ １５００円
◎＝▲ ８００円
馬単３点
◎→◇ ８００円
◎→△ ２００円づつ
計３０００円
