結局少頭数の万葉S

登録17頭。G1馬が集まり、ここから春につながるようなメンバー構成と思っていた。しかし、最終的には10頭。G1馬はいなくなった。



年間に3000超のレースは6レースしかない…この話、もう聞き飽きた?かもしれないけど続けます。名手と呼ばれる騎手は馬に負担をかけない騎乗ができる。それは、折り合いによるものだったり、騎乗フォームによるものだったりする。昔は長距離戦が多く施行されていたため、リーディングの上位につらねられるのはそういった騎手達であった。


現代


ときを経て、2006年の長距離レースはどうなっているだろうか。もうとにもかくにもスロースロースロー。それもこれも 3000m 以上をちゃんと逃げることができる騎手と馬がなかなかいないことが原因のひとつと言えるだろう。最近の長距離レースでどんな馬が逃げただろうか


2005年の長距離レースのラップと逃げ責任者

レース 頭数 逃げ責任 平均 あがり5F 5F平均
ステイヤーズS 11 蛯名・ゴーウィズウインド 13.01 58.6 11.72
菊花賞 16 哲三・シャドウゲイト 12.46 60 12
天皇賞 18 四位・シルクフェイマス 12.47 59.3 11.86
阪神大賞典 10 和田・テイエムイットー 12.57 60.5 12.1
ダイヤモンド 14 ペリエコイントス 12.66 61.6 12.32
万葉 9 和田・テイエムイットー 12.98 59.3 11.86


少頭数では13秒ラップを刻むスローになるため、あがり5Fが超高速の馬でないと太刀打ちできない。と、書こうと思っていたけど阪神大賞典は意外とペースが速い。とくに速い馬場ではなかったはずなので、厳しいレースだったんだな。



万葉Sに話を戻すと、このメンバーの中で近走の逃げがあるのはビッグゴールドとニシノサブライムビッグゴールドも前走は控える作戦をとったりしていて逃げ信頼とはいかん。ニシノサブライムも岩田なので逃げる可能性 はある。しかも逃げが外にいてペースは読みにくい。和田騎手はもっていくときは強引な逃げをうつからね。ただ、二人が逃げを知らない騎手ではないため直線を向くころには馬群も落ち着きそうだ。平均は13秒まではいかない12.8ほどになり、残り5Fが12.8で下りを利用して一気に加速するあがり3Fが34秒台のレースになるだろう。


いずれにしても京都の下りから一気に加速できて止まらないようなタイプを選びたい。


そういう意味でアドマイヤモナーク。この秋4戦はあがり最速3回と2位が2回。確実な伸びをみせている。安藤騎手とも3-0-1-0と相性が良く。このメンバーで最も長距離が上手い騎手とあれば軸は決定。


相手としてまずとりあげたいのはハイフレンドトライ
この組み合わせはさすがに馬単でも1番人気になっている。ただ、この馬はどちらかというとビッグゴールドにペースをつくってもらうほうが良いタイプ。本当のスローのあがり3F勝負になったステイヤーズS、阪神大賞典、アルゼンチンでは着差はついていないが、馬券にはなっていない。ダイヤモンドSにしても道中でスタミナを削るようなペースアップがあって最終的なあがりが35秒台だから上位だったと言える。
もちろん、安定した成績があるので相手次第では上位にこれるが間違いなくアドマイヤモナークには切れ負ける。


よって
アドマイヤモナーク → なにか → ハイフレンドトライ
の序列の間に入れる馬を探していく。


少頭数なので人気のないほうから全頭検査しよう。


キングザファクト 52
3年ほど前の馬。そのときもハイフレと同じようなスタミナを武器に戦っていた。切れはない。先行力があるわけでもない。厳しい。


ブライアンズレター 52
エリザベス女王杯のクソスローで最大の被害を受けたのはヤマニンアラバスタエアメサイア以上に最後方にいたこの馬。去年の今頃はオペラシチーやらを34秒の脚で切り捨てていた。毎年冬に活躍が集中しているタイプ。去年ほどの状態にはないため、アドマイヤモナークについていけるかは疑問だがハイフレに先着することは十分に可能。


ニシノサブライム 52
速いあがりは白富士Sの33.8があるが、遠征成績がない。そこが厳しいか


ワイルドスナイパー 54
1800m以上で34秒前半のあがりを使ったことがない。無理。


ビッグゴールド
アルゼンチンで先着できたように、ハイフレンドに先着できる可能性は高い。



ダンス3頭


ツルマルヨカニセ 56
一応、このレベルでも上位人気している。実績のあるダンスインザダークという理由での人気だと思うが、阪神や小倉でのあがりが最速というタイプ。見るところがあるのはオーストラリアTの34.2での3着。これではブライアンズレターに勝つのはきつい。3着なら

ファストタテヤマ 57
ダンス参駒はあがり5F勝負に持ち込めば圧倒的。ツルマルが来るならこれのほうがまず来るだろう。ただ、スロー勝負でも京都大賞典のようにビッグゴールドに先着できる力を持っている。ダートを使ったのは使うレースがないからワンクッションにしただけだろう。いかにもここを狙ってのローテーション。ハイフレに先着できる最有力。


マッキーマックス 54
これも同じ。というよりダンスに乗る誰かがあがり5F勝負に持ち込めばこの馬が1番手だろう。というのも、今までマイルから3000mのレースまで1秒以上の着差をつけられたレースがなく、道中の順位よりも着順を落としたレースが一度もない。どのレースでも確実に伸びてているステイヤー。昔からステイヤーとして期待されていた気がするのだが、今までは一度も長距離への格上挑戦はなかった。


ということで今回の予想には入らない。例えばビッグゴールドが超ランペースにする流れなら


1着 アドマイヤモナーク
2着 ハイフレ マッキー ファスト
3着 ハイフレ マッキー ファスト ヨカニ
こういう組み合わせ(9点)


ん?こっちのほうが買い易いぞ。藤田がロングスパートをしてくれると期待すればの話だが、ビッグゴールドを捕えなければならないという観点からするとはやめ仕掛けはありえる。さらに逃げが外なら最初の数Fでニシノをかわせずにペースがあがることも。これならファストタテヤマよりも安定差しの藤田&マッキーが先着するだろうし、ヨカニセまでがハイフレを交わすというのも十分ありうる。タテヤマは消せるんじゃねえのか?



結論



1着 アドマイヤモナーク
2着 ハイフレ マッキー ファスト
3着 ハイフレ マッキー ファスト ヨカニ
こういう組み合わせ(9点)は抑える。最低で40倍なので問題ない。100円づつで



1着 アドマイヤモナーク
2着 ハイフレ マッキー
3着 ハイフレ マッキー ヨカニ
これが軸になる4点 500円づつ


最後にモナー→ヨカニセ→マッキーを300円加えて


計3200円

ちなみに、今まで考えてきたスローだったら買い目はこうなる


1着 アドマイヤモナーク
2着 ビッグ ファスト ブライアンズ
3着 ビッグ ファスト ブライアンズ ハイフレンド
中心はモナー →ファスト → ハイフレかな
マッキーマックスは 37 27 30 133、対するファストタテヤマは 46 63 70 53 ということでこの数字的にはマッキーのほうが買えそう。ツルマルヨカニセも 36 44 42 105 ということで実際の人気よりは新聞のほうが上になっている。新聞からするとモナー、マッキー、ヨカニセだな