中山記念

1994年 


管理するのは境勝太郎、鞍上は小島太、サクラの冠を背負い中山記念を制したサクラチトセオーは後に秋の天皇賞、後方一気でゴボウ抜きにした。僕が競馬にはまったワンシーンである。その後、サクラと境勝太郎調教師のコンビはサクラローレルという名馬をこの中山記念から生み、その意志をついだ小島太サクラプレジデントという馬で中山記念を制覇した。


■ 伝統のG2レース


中山記念にはどこか厳かな雰囲気が立ち込める。勝ち馬はG1の常連という顔ぶれで、これまでにG1にでていなかったような馬ではとても勝てない*1。格がついてまわるレースである。


なぜそういう風になってくるのか。中山1800というコースにある。最初の直線は短く、先行争いは1コーナーまでには簡単におさまらない。そこで要求されるのがコーナーリングの性能。さらに、向こう正面まで高速ラップを踏むわけではない。一旦、静止。スローダウンして3コーナーに入っていく。即座に折り合える精神が要求される。


極めつけはラスト3F。ここで先行勢はコーナーリングの力を生かしてさらに伸びなければならない。ここから一気にスピードに変えていくことを要求する。おおよそG1に必要な能力の全てが検定される。


■ 2006


今年は中山金杯ヴィータローザや休み明けのクラフトワークがほとんど物色されないくらいのメンバーが集まった。普通に考えると、


ダイワメジャー
ハットトリック
バランスオブゲーム
カンパニー
ダンスインザモア
エアメサイア


この6頭以外には印が回らないだろう。前走G1が3頭、前走重賞勝ちが3頭いるならば強調材料のある馬から行く他ない。



ダイワメジャー
負ける理由がなさすぎる。枠も騎手も文句なし。明日は同じ混戦模様でも毎日王冠のときとは違って、抜けた人気を集めるだろう。だが、切るに値する理由が何も無い…
となってきそうだが、枠が味方するにしても去年はマイルばかりを使ってきたダイワメジャー。2000m以上の好走となると皐月賞まで遡らなければならない。しかもソラつかうし、バラゲが59だったら逃げてくれなさそうだし…ということで逃げなければならないというような状況もあるかも。最後のところで交わされるシーンは考えておきたい。


ハットトリック
59キロの2頭からはムチを入れてから反応するまでの時間がかかるハットトリック。明日は毎日王冠ではまけているとかいう理由でカンパニーのほうが人気すると思う。だが、それはペリエが感触をつかむまえの話。


カンパニー
安定した、というよりも前さえ空いていれば常に最高の脚を使えるカンパニー。ただ、去年の58キロのバランスオブゲームに届かなかったのを考慮すると今回はペースが速くならないと、ダイワメジャーまでは届かないのではないか。


エアメサイア
シーザリオラインクラフトという世代の代表からすると一歩たりない印象のエアメサイア。牡馬と重賞をやったことがないし、秋華賞とかローズSはラインクラフト以外が雑魚だったのを考えると古馬牡馬とやるには足りない感じ。それでも少頭数の瞬発勝負なら。

◎ダイワメジー
○カンパニー
ハットトリック
エアメサイア


こんなんがよくある予想だろう。そんでダイワメジーから馬連とかね。あとは、なんかハットトリックを消してみたりするのかな。



が、そんな予想もとめて無いんだろお前ら!安心しろ


いくらどんなに実績があるとはいってもこいつら全部休みあけ…。さらに明日の雨予報も考えるとそう簡単にはいかない。さらにメジロマイヤーがいなくなったので逃げる馬もいない…。これはかなり危ないレースだと思う。カンパニー以外はどうも雨がプラスになるとは思えない。上みたいな予想ではとてもペイできる気がしない。かなりの器用さを要求するレースだからこそ本命は使ってきている馬から選びたい。


ダンスインザモア
前年のスプリングS勝ち馬だけど、蛯名騎手おきまりの後方待機で連までは届かないとみる。


ヴィータローザ
次走は買いといっていたが、鞍上中館。この馬はかなり追える騎手じゃないと本当の力が出せない。きついと思う。


田中勝春
もはやバレバレだと思うが、本命はバランスオブゲームである。馬主がどうしてもG1が欲しいということで根岸Sに出走。だが、冬の調整もうまくいかなかったのか+12。その状態で根岸Sを0.9差で走ったのがいいになっただろう。とにかく関東の開幕週G2に強過ぎる。枠も好枠でダイワメジャーとのかねあいを考えるとむしろハナをきらないほうがいいと思うのだが、どちらにしてもインベタコーナーワークがぴったりで休みあけの差し馬に差をつけたおけば、スローからの瞬発力勝負も凌ぎ切れると思う。これまでに10回以上も58を背負ってG2では2−0−0−3。馬券外の3つも4着で、遠征のもの。安田記念でも58の3着などがあり斤量は克服してくれるだろう。58を克服していないハットトリックとは違う。


さらに、今回は鞍上が勝春に戻った。彼のコーナーワークとインベタ能力があれば歴戦のG1勢から逃げ切ってくれるのではないか。


結論…バランスオブゲームが粘れるようなレースならばハットトリック、カンパニーは3着まで
バランスオブゲーム
ダイワメジャー
エアメサイア
☆カンパニー
ハットトリックカンファーベスト
買い目なんだが ダイワメジャー=バラゲー の組み合わせが15.8倍。バランスオブゲームはどちらかというと3着目のほうが多そうということを考えるとここは避けたい。3連複が良い感じのオッズになっているのでこちらを重視してみよう。


3連複1頭軸BOX 200円づつ→1200
3連複◎○軸流し 500円づつ→1500


計2700円
<追記>雨ふりすぎ。こりゃ確実にハットリはだめだな。カンファーに変更します。ただ、このオッズっつーのはハットトリックをナメすぎだと思うけどな。んー、ハットトリックは香港帰りであの調教してプラマイゼロでててくるのに人気あがらない。ハットトリックは買い目にいれないといけないだろうな。やっぱカンファーはずし

*1:トウカイポイントなんかはあとでG1勝ったんでOKってことにして