天皇と大統領の確執も今夜まで 〜天皇賞・春〜
穴頭歓喜し、本命撃沈す
この典型的レースというと昔はローカルのハンデ重賞と相場が決まっていたのだが、最近はどうも傾向が違う。流行の大荒れレースというと3000超のステイヤーレースである。昔はダイヤよりも硬い硬いと言われていた長距離レースが、今ではまったく様変わりしている。とくに短距離が整備されていくにつれてステイヤー質の馬が出走できるレースが限定されていき、出世しない状況が作られていった。荒れ方もすさまじい。雨の菊花賞でのノーリーズンジャンプをきっかけに淀の坂超えは配当を増すばかり。三連単で100万が飛び出すのが決まりとなっていた。去年もスズカマンボとビッグゴールドという10番人気以下の決着で大荒れ。まともじゃすまないのが最近のステイヤーレースだった。
ところが、去年の菊である。ディープインパクトがガチガチの1.0を並べ、続く人気もシックスセンス、ローゼンクロイツ、フサイチアウステル、アドマイヤジャパンとどうもこうも策がない。結局、ディープインパクトに最も近づいたことのあるアドマイヤジャパンが2着、以下も着を並べ替えただけの既存勢力で決まった。
今年の天皇賞も同じ様子である。去年は皆勤賞、JCを2分22秒で走りきり、有馬記念でも僅差と充実期になってきたリンカーンが昔の不安を一掃して、日経賞を快勝。ディープインパクトがそれ以上のパフォーマンスを阪神大賞典でしていたものの、天皇に見放されてきたリンカーンが58キロを克服したこの1勝は何者にも変えがたい。一躍宝塚記念の優勝候補に上り詰めてきた。この馬が淀の舞台で悲願のG1制覇というシナリオもあるだろう。
それはともかくとして明日の話。淀のペテン師、いや魔術師横山典弘が乗るリンカーンなら。対ディープでも・・・そういう期待さえ持たせてくれる。G1を勝てない。そういわれ続けてきた音無調教師もオレハマッテルゼでついに制覇した。この勢いをここにつなげられるのではないか。そう思う。
あとはその日経賞で2着のストラタジェムも面白い。最近のあがり馬だが、実は500万下から休み明けで菊花賞に挑戦して5着という実績もある馬。ロングスパート勝負は臨むところで、内枠も騎手ボスも3着っぽくてとても良い。
久々の更新が本命サイドで申し訳ないが、この2頭と2騎手。有馬記念の0.2差は天と地の差ではないはずだ。馬単もリンカーン→ディープならなんと28倍。
フルゲートの天皇賞。そのなかでもディープよりも外の枠を引くことができた。
典が天を味方につければ…明日は晴れるかな。
馬連1点
4000円
馬単1点
2000円
3連単
◎=○→注
500円づつ
計7000円
これが精一杯の抵抗なわけで